なぜ注目されているか
総合2992位 ↓ 24 ランクダウン
技書の森解説
携帯電話や家電、車載機器の内部では、パソコンとはまったく別系統の OS が動いています。その代表格である ITRON 系を生んだ TRON プロジェクトの専門誌が『 TRONWARE 』で、本書はその通巻 104 号、 2007 年 4 月にパーソナルメディアから刊行された号です。
2007 年前後の組込み分野は、機器の高機能化でソフトウェアの規模が膨らみ、開発の進め方そのものが問われていた時期でした。リアルタイム OS の仕様を核に、開発プラットフォームの T-Engine 、モノを識別するユビキタス ID へと広がっていた TRON 系技術は、まさにその渦中にあった体系です。本誌は一般のパソコン誌が扱わないこの領域を定点観測する媒体であり、各号がその時々のプロジェクトの動きと地続きになっています。
雑誌という体裁ですが、読者には組込みソフトウェアの基礎的な素養があると読みやすい、専門寄りの難易度です。当時を知る目的なら、単発の記事よりも号を追って読むことで技術の推移が立体的に見えてきます。 2007 年春という時点の断面を切り出したバックナンバーとして、組込み技術の変遷をたどる調べものの途中に置かれる号と言えます。