BODY SHARING

ボディシェアリング

身体の制約なき未来

BODY SHARING の表紙
その他
著者:
玉城 絵美(タマキ エミ)
出版社:
大和書房
出版日:
2022年03月26日頃
ISBN:
9784479393771
在庫:
在庫あり
4.2(8 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
ARバーチャルリアリティアバターヒューマンコンピュータインタラクション拡張現実デジタルアイデンティティスキルインストール身体性体験共有テクノロジービジョン

なぜ注目されているか

総合2434位

書籍紹介

生まれながらの身体を離れ、スキルをインストールせよ。ロボット、バーチャルキャラクター、すべての人びとがアバターとなり、一人の体験が人類の体験になるーヴィジョンを現実に変換するための思考と実践のヒント!

技書の森解説

『BODY SHARING』 (玉城 絵美 著、大和書房、2022 年 3 月刊) は、ロボットやバーチャルキャラクターと身体の感覚と体験を共有する技術を、研究と開発の当事者が論じた一冊です。版元ドットコムの書誌では、書名に「身体の制約なき未来」が添えられています。版元の紹介文は本書を「サイバーとリアルを融合させ、身体と体験を共有し合う技術開発を行う研究者が教える、ヴィジョンを現実に変換するための思考と実践」と案内しています。

第 1 章の固有感覚、身体所有感、ラバーハンドイリュージョン

ユーザーインターフェース は、画面に情報を映し、キーボードやタッチパネルで入力を受け取る、人と機械の境界面です。固有感覚は、手足がどの位置にありどれだけ力を入れているかを感じ取る感覚です。ラバーハンドイリュージョンは、偽物の手が触られる様子を見ながら自分の手も同時に触られると、偽物の手を自分の手のように感じ始める現象です。本書の第 1 章には固有感覚、身体所有感と身体主体感、ラバーハンドイリュージョンを扱う節があります。

序章から終章まで、感覚伝達から未来の見通しへ

本書は序章「誰か一人の体験が世界を輝かせる」で始まり、HCI (Human-Computer Interaction) や、シングルスレッドライフからマルチスレッドライフへという考え方を示します。第 1 章「感覚伝達とインターフェース」はインターフェースの歴史と人類の感覚伝達の歴史、著者の入院生活での出会い、筑波大学の BodySharing 原型ロボットを扱います。第 2 章「BodySharing」はテレイグジスタンス、テレプレゼンスロボット、アバター、人間拡張の整理から、センサーとアクチュエーターによる情報の入出力へ進み、PossessedHand、UnlimitedHand、FirstVR、FaceSharing、HoloD の節を含みます。第 3 章「サイバーとフィジカルが融合する世界」は Industry4.0 と Society5.0、スマートシティ、ムーンショット研究開発制度、脳と機械をつなぐ BMI の基礎へと話を広げます。第 4 章「変容する脳と身体」、第 5 章「溶け合う心と知の変容」では人間の能力の拡張や、フィルターバブルとエコチェンバー、自由意志の問題を取り上げ、第 6 章「未来を創造する」は 2022 年から 2050 年代までを区切って体験共有の見通しを節にしています。終章「未来を生み出すための物語」は SF とテクノロジーの関係を扱っています。

PossessedHand から FirstVR まで、著者の開発と経歴

版元に登録された著者プロフィールによれば、玉城 絵美は 1984 年沖縄県生まれで、H2L, Inc. の創業者です。早稲田大学理工学術院特任准教授、琉球大学工学部教授で、東京大学大学院学際情報学府で暦本純一に師事し、人とコンピューターの間の相互作用を扱う HCI の研究開発に取り組んできました。2011 年に人の手をコンピューターで制御する装置 PossessedHand を発表し、2012 年に H2L, Inc. を起業して、固有感覚を伝えるゲームコントローラー UnlimitedHand と筋変位センサー FirstVR を発表しています。第 2 章にはこれらの装置を扱う節があります。第 3 章は Industry4.0 と Society5.0、スマートシティを扱います。IoT は、モノをネットワーク越しに測り、動かす技術です。

目次にある技術の解説から社会、心、未来の見通しまで

目次は装置の回路やプログラムの書き方を章として立てておらず、技術の解説から社会、心、未来の見通しへと広がる構成です。本書は、体験を記録し他者と共有する技術が社会や人間の考え方をどう変えうるかを、著者の研究と開発の経緯とあわせて、序章、第 1 章から第 6 章、終章の 8 つの区切りに収めています。

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