メタバースの教科書

メタバースノキョウカショ

原理・基礎技術から産業応用まで

メタバースの教科書の表紙
クラウド / インフラ / DevOps
著者:
雨宮 智浩(アメミヤ トモヒロ)
出版社:
オーム社
出版日:
2023年04月21日
ISBN:
9784274230363
在庫:
在庫あり
5(2 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
メタバースVRARブロックチェーン仮想空間産業応用感覚・提示計測・表現身体インタフェース技術解説

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971位

書籍紹介

メタバースを形造る技術を徹底的に解説した、いまだかつてない書!
「メタバース」は、VR・AR・MR、ブロックチェーンなどの技術を駆使して、仮想空間上に設けられた環境上でさまざまな形のエンターテインメント、コミュニケーション、ビジネス (例えば、アパレル / 不動産 / 建設 / 小売業 / 観光 / 広告 / 医療 / 製造業 / 金融など) を展開する概念で、ここ数年でバズワード化しています。

本書は、メタバースの概念が生まれてきた背景・経緯やその目指すところをはじめ、メタバースを実現するための種々の要素技術・仮想化技術やその原理・応用と魅力を取り上げて、具体的に解説した書籍です。

1 章 メタバース/VR とは

2 章 メタバース/VR を構成する基礎技術 〜感覚・提示〜

3 章 メタバース/VR を構成する基礎技術 〜計測・表現〜

4 章 メタバース/VR と身体

5 章 メタバース/VR を使った産業応用

6 章 メタバース/VR の今後の展望

技書の森解説

メタバースを支える技術を、VR の歴史と用語の整理から感覚の提示と計測、身体との関係、産業での使われ方まで順にたどる入門の技術書が『メタバースの教科書』 (雨宮 智浩 著、オーム社、2023 年 4 月 21 日発売) です。副題は「原理・基礎技術から産業応用まで」です。版元の紹介文は、メタバースを、VR / AR / MR などの技術を駆使して仮想空間上の環境でエンターテインメント、コミュニケーション、ビジネスを展開する概念と説明したうえで、本書はその概念が生まれてきた背景と経緯、実現するための要素技術とその原理、応用と魅力を具体的に解説する書籍だと案内しています。版元のページには「第 39 回電気通信普及財団賞 テレコム学際研究賞 特例表彰」受賞の表示があります。

感覚の提示と計測から産業応用、課題まで全 6 章

目次は全 6 章で、各章の末尾に参考文献が付きます。1 章「メタバース/VR とは」は VR の歴史、VR と AR と MR の区別、メタバースの歴史とロードマップを押さえ、ソーシャル VR、デジタルツイン、NFT、アバタとメタバースの関係まで整理します。2 章と 3 章は基礎技術の章で、感覚と提示を副題に掲げる 2 章は視覚、聴覚、体性感覚、嗅覚と味覚、前庭感覚と移動感覚のディスプレイに加え、錯覚を応用した情報提示や、物理量と感覚量の関係を扱います。計測と表現を副題に掲げる 3 章はモーションキャプチャや生体情報のセンシング、モデリングとレンダリング、ネットワークとサーバーの技術です。4 章「メタバース/VR と身体」ではアバタと身体、VR 酔い、リダイレクテッドウォーキングなどを取り上げ、5 章は教育訓練、デジタルツイン、エンターテインメント、バーチャルマーケット、広告とマーケティングといった産業応用、6 章は今後の展望として UI や標準化、法や中毒性などの課題に触れます。

人の感覚をだます工学と、遅延という壁

仮想空間をそこにあるものと感じさせる技術は、映像を高い解像度で描くことだけでは成り立ちません。頭を動かしてから映像が追従するまでのずれ、目に入る情報と体の傾きの感覚の食い違いといった、人の知覚の特性に合わない部分があると、没入感が損なわれたり気分が悪くなったりします。そのため、この分野では表示装置の性能と同じくらい、人がどう感じるかを測って設計に戻す姿勢が問われます。

多人数が同じ空間を共有する場面では、通信の遅れがもう一つの壁になります。離れた場所にいる参加者の位置や動きをそろえるには、WebSocket のような双方向の通信で状態を絶えず送り合う必要があります。ところが、距離に応じて生じる物理的な遅れは、通信の速さを上げるだけでは消えません。利用者の近くで処理を受け持つ エッジコンピューティング のような構成が検討されるのも、この遅れを少しでも縮めるためです。

企業の担当者や一般の読者に向く理由と、作り方の手順書ではない点

版元は、メタバースの活用や導入を検討している企業の方、技術者と研究者、メタバースに関心のある一般の方に本書を勧めており、読者の段は初級としています。目次に並ぶのは原理と事例であり、Unity のような開発環境の操作や、仮想空間を組み立てるプログラムの書き方は見当たりません。自分で作品を作る手順を求める人は、開発環境の解説書と組み合わせる必要があります。また、2023 年 4 月の刊行時点の事例と装置を前提にしているため、個々の製品やサービスの状況はその時点の姿として読むのが適切です。

メタバースという言葉は知っているものの、その中身がどの技術の組み合わせでできているのかを説明できずにいる企業の担当者や、VR の研究や開発へ進む前に分野の全体像をつかみたい技術者や研究者にとって、本書は感覚の工学から事業の事例までを一冊で見渡せる入口になります。章末の参考文献をたどれば、関心を持った技術をさらに深く掘り下げる道筋も手に入ります。

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