ChatGPT 翻訳術 新 AI 時代の超英語スキルブック

チャットジーピーティーホンヤクジュツ シンエーアイジダイノチョウエイゴスキルブック

ChatGPT 翻訳術 新 AI 時代の超英語スキルブックの表紙
プログラミング
著者:
山田 優(ヤマダ マサル)
出版社:
株式会社アルク
出版日:
2023年09月08日
ISBN:
9784757440197
在庫:
在庫あり
3.75(16 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
プログラミングChatGPTLLM機械翻訳英語学習自然言語処理AI 応用ビジネススキル技術解説実用技術言語処理

なぜ注目されているか

総合2454位

書籍紹介

本書は、機械翻訳と ChatGPT などの大規模言語モデル (LLM) を使いこなして、英語 (外国語) の壁を乗り越えるためのエッセンスを伝授するものです。明日から、仕事や課題解決のために即実践できるテクニックや、技術の進化に左右されない言葉に関する本質的な知識も得ることができます。本書を読み終えた後、あなたは自分自身の言葉で、世界と一歩近づいているはずです。

技書の森解説

機械翻訳の訳文をそのまま使ってよいのか、どこまで人が手を入れるべきなのかは、英語で仕事をする人にとって避けられない判断になりました。『ChatGPT 翻訳術 新 AI 時代の超英語スキルブック』 (山田優 著、アルク、2023 年 9 月刊、四六判) は、書店掲載の書誌 (出版社提供) によれば、機械翻訳と ChatGPT などの 大規模言語モデル (LLM) を使いこなして英語 (外国語) の壁を乗り越えるためのエッセンスを伝える本で、明日から仕事や課題解決のために即実践できるテクニックと、技術の進化に左右されない言葉に関する本質的な知識の両方が得られるとうたっています。著者の山田優氏は、刊行当時の紹介では立教大学異文化コミュニケーション学部教授で、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士 (異文化コミュニケーション学 / 翻訳通訳学)、フォードモーター社内通訳者、産業翻訳者を経て株式会社翻訳ラボを設立、八楽株式会社チーフ・エバンジェリスト、日本通訳翻訳学会 (JAITS) 理事、一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会 (AAMT) 理事歴任と紹介されています。

5 章の流れ、AI 翻訳の精度の捉え方から ChatGPT の翻訳手順まで

書店掲載の目次では 5 つの章に分かれます。第 1 章「AI 翻訳の進化の核心を掴む」は AI 翻訳の精度を正しく捉えることと AI 翻訳の種類と特徴から始まり、第 2 章「AI 翻訳を駆使する言語力を身につける」で翻訳に活きる言葉の捉え方と正確性エラーの解消を扱います。第 3 章「ChatGPT で翻訳する」が ChatGPT で翻訳する手順と、前工程として翻訳仕様を決定する考え方を示し、第 4 章「実践で学ぶ ChatGPT 翻訳術」ではビジネスメールを翻訳する、ビジネスメールを英語で直接書くといった場面別の実践が並びます。第 5 章「AI と英語学習の未来予測」は、AI 時代に英語を学ぶ必要はあるのか、AI は英語学習のスタイルを変化させるのかという問いを立てる章です。公開されている目次は各章の冒頭の項目までのため、ここに挙げた以外の項目も各章に含まれます。

翻訳仕様を先に決める発想と、正確性エラーに気づく言語力

翻訳の品質は、原文に忠実かどうかという一つの尺度では決まりません。誰が読むのか、社内連絡なのか対外文書なのか、直訳調でよいのか読みやすさ優先かで、望ましい訳文は変わります。人間の翻訳者が仕事の前に用途や読者、文体を確認するのと同じように、大規模言語モデルに翻訳させる場合も、こうした条件を指示に含めるかどうかで出力は大きく変わります。本書の第 3 章が前工程として翻訳仕様を決定する項目を置いているのはこの考え方を ChatGPT の使い方に持ち込むもので、プロンプトの設計 を小手先のテクニックではなく翻訳実務の工程として扱う姿勢が目次から読み取れます。もう一つの柱が第 2 章の言語力です。機械翻訳の出力は流暢に見えても、原文の意味を取り違えたり否定や数量を落としたりする正確性のエラーを含むことがあり、それに気づいて直せるかどうかは使う人の言葉の捉え方にかかっています。書店掲載の紹介文にある、技術の進化に左右されない言葉に関する本質的な知識という表現は、こうした道具が変わっても残る力を指していると読めます。

英語を仕事で使う人向けの前提と、2023 年時点で読む注意

版元の登録では英米語の一般書として分類されており、プログラミングや IT の専門書ではありません。想定されるのは、ビジネスメールのように仕事で英語を読み書きする場面を持つ人で、第 4 章の実践例もビジネスメールの翻訳と英語で直接書くことから始まります。ChatGPT のアカウント作成や画面操作の手引きを主目的にする人、特定の翻訳エンジンの精度比較や API 連携のような技術情報を求める人には、章題から見て翻訳の考え方と言語力に軸を置く本書は遠回りになります。刊行は 2023 年 9 月で、対話型サービスの機能や精度は刊行後に変わり得るため、第 1 章の精度の捉え方や第 5 章の未来予測は 2023 年時点の視点として読む必要があります。一方で、翻訳仕様を決めてから指示を出す手順と、訳文の正確性を見抜く言語力は、道具が入れ替わっても持ち越せる部分です。

英語で仕事をする人が買うと元が取れる理由

元が取れるのは、英文メールや資料の翻訳に毎日時間を使っていて、機械翻訳の出力をどこまで信用してよいか判断に迷っている人です。読み通すと、翻訳を頼む前に目的と読者と文体を決めて指示を組み立て、返ってきた訳文の正確性エラーを自分の言語力で見抜き、ビジネスメールなら英語で直接書かせる手順まで含めて、ChatGPT を翻訳の道具として使う流れを一通り持てるようになります。プロンプト例を大量に集めた実例集や、ChatGPT の使い方を広く扱う入門書と比べると、本書は翻訳と英語という一つの用途に絞り、翻訳と通訳の研究者であり産業翻訳者の経験も持つ著者が書いている点が選ぶ理由になります。英語の技術書や公式ドキュメントを読む機会が多いエンジニアにとっても、洋書の技術書を読むコツ と合わせて、AI 翻訳をどこまで頼るかの判断基準を与えてくれる一冊です。英語の壁を道具で越えたい人にとって、言葉の側から道具の使い方を教える本書は堅実な出発点です。

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