プロ司書の検索術

プロシショノケンサクジュツ

「本当に欲しかった情報」の見つけ方

プロ司書の検索術の表紙
その他
著者:
入矢 玲子(イリヤ レイコ)
出版社:
日外アソシエーツ
出版日:
2020年10月15日頃
ISBN:
9784816928512
シリーズ:
図書館サポートフォーラムシリーズ
在庫:
在庫あり
3.91(13 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
情報検索図書館司書学術情報検索戦略信頼性評価統計人物情報企業情報法情報

なぜ注目されているか

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書籍紹介

学術情報へアクセスするための極意を、情報検索のプロである大学図書館司書が伝授。検索時代における図書館の機能と図書館員の役割がわかる。
まえがきー探すチカラを基礎から鍛える

第 1 章 こんな時代に情報のプロがなぜ必要?-検索概説

1 司書は深層ウェブに精通している / 2 司書は検索のルートを豊富に知っている / 3 司書は最も親切な助言者である / 4 司書の手もとには最新が常にある

第 2 章 基本はあらゆる本を探せることー本の検索

1 本の整理法を知ると頭が整理されてくる / 2 定番サイトだけで本の大半は見つかる / 3 行き詰まったら何を変えるか / 4 洋書探しを遅滞なく進める

第 3 章 新聞・雑誌を発想の鍵の束に使うー記事と論文の検索

1 新聞検索で関心の限界を突破する / 2 今ここという枠を雑誌で取り払う / 3 海外雑誌を着想の引き出しに加える

第 4 章 不慣れな分野を効率よく調べるー領域別の検索

1 武器になる統計を探す / 2 人物情報で見識を高める / 3 企業の実像を細大もらさずつかむ / 4 知識ゼロからの法情報検索 / 5 わかりやすくて質の高い医学情報を探す

第 5 章 信頼できる情報だけを選りすぐるー信頼性の向上

1 学術情報は無愛想に見えても信用できる盟友 / 2 信じるために疑いの目で見る / 3 確かな入り口を事典から見つける / 4 オリジナルな正しさを発信する

第 6 章 いいキーワードを次々と発想するー検索の質の向上

1 ひらめきの手順を身につける / 2 キーワードをヨコ、タテ、ナナメに変えてみる / 3 約束事を順守して効率を上げる

第 7 章 世界の視点で受信と発信を見直すー情報学ガイド

1 日本は「情報貧国」へと失速しているのか / 2 図書館をビジネス化していいのか / 3 プチ図書館史が教える大切なこと / 4 図書館はイノベーション基地になっていく / 5 情報リテラシーは人生をアップデートする

あとがき

情報検索・図書館をもっと知りたい人のために

引用・参照文献

索引

技書の森解説

論文や統計、企業の実情、法令の条文といった情報は、検索エンジンに単語を入れても結果の上位に出てくるとは限りません。『プロ司書の検索術』 (入矢 玲子 著、日外アソシエーツ、2020 年 10 月発売) は、大学図書館で利用者の調べ物を手伝ってきた司書が、学術情報へたどり着くための探し方をまとめた本です。副題は「本当に欲しかった情報」の見つけ方で、図書館サポートフォーラムシリーズの一冊として刊行されました。版元の紹介文は、検索の極意を伝えるとともに、検索の時代における図書館の機能と図書館員の役割が分かる本と位置づけています。

刊行時の著者紹介によると、著者は 1978 年から中央大学の職員として図書館に勤め、同大学図書館事務部でレファレンスと情報リテラシーを担当する副部長を務めています。1991 年から 92 年には米国イリノイ大学のモーテンソンセンターへ日本人初のフェローとして派遣され、1996 年から 2004 年には日本図書館協会の『日本の参考図書』の編纂委員を務めました。

全 7 章の構成、検索概説から情報学ガイドまで

本文は「探すチカラを基礎から鍛える」と題したまえがきに続く全 7 章です。第 1 章は検索概説として、司書が深層ウェブに精通していることや、検索のルートを豊富に知っていることなど、情報のプロに相談する意味を説きます。第 2 章の本の検索は本の整理法、定番サイト、行き詰まったときに何を変えるか、洋書探しの 4 節で、第 3 章の記事と論文の検索は新聞、雑誌、海外雑誌を扱います。第 4 章の領域別の検索は統計、人物情報、企業、法情報、医学情報の 5 節です。後半は、第 5 章の信頼性の向上で情報の確かさを見極める視点を、第 6 章の検索の質の向上でキーワードの発想法と検索の約束事を取り上げ、第 7 章の情報学ガイドで図書館史や図書館の役割、情報リテラシーへと視野を広げます。巻末には、情報検索と図書館をもっと知りたい人のための案内、引用 / 参照文献、索引が付いています。

検索エンジンの外にある情報と、図書館の探し方

検索エンジンが拾えるのは、クローラーがたどれる公開ページと、それを索引に取り込んだ範囲です。論文の書誌や新聞記事、統計表、法令の条文の多くは、それぞれの提供元が用意したデータベースの検索窓の奥にあり、契約が必要なものも少なくありません。多くの図書館は日本十進分類法で棚を並べており、その仕組みは 図書館の分類番号 で扱っています。本書自体も、国立国会図書館の書誌では情報検索 (007.58) に分類されています。

もう一つの土台が、言葉の選び方です。同じ対象でも、資料によって使われる語は違い、上位の概念や下位の概念に言い換えると見つかる範囲が変わります。第 6 章の節題に「キーワードをヨコ、タテ、ナナメに変えてみる」とあるように、本書は検索語を変えながら探す手順を独立した章で扱います。見つけた資料の巻末に並ぶ文献から次の資料へ進む 参考文献リスト のたどり方も、調べ物の範囲を広げる基本の技法です。

版元が示す読者と、2020 年刊の前提

版元の紹介文は、学術情報へアクセスする極意を大学図書館の司書が伝授する本と説明しています。一方で、検索エンジンやデータベースの内部の仕組み、たとえば索引の作り方や順位付けのアルゴリズムを学びたい人の本ではありません。また 2020 年の刊行なので、各サービスの画面や提供条件はその後に変わっている可能性があります。

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