書き込み式 SQL のドリル改訂新版

カキコミシキ エスキューエル ノ ドリル

ドンドン身に付く、スラスラ書ける

書き込み式 SQL のドリル改訂新版の表紙
アプリケーション
著者:
山田祥寛(ヤマダ, ヨシヒロ)
出版社:
日経 BP
出版日:
2013年04月
ISBN:
9784822296216
在庫:
在庫あり
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初級者向け
SQLアプリケーションプログラミングデータベースMySQLPostgreSQLSQLiteSQL ServerOracle学習実習

なぜ注目されているか

総合2535位

書籍紹介

MySQL、Postgre SQL、SQLite、SQL Server、Oracle に対応しています。解答欄に直接書き込むことで、手を動かしながら覚えられます。サンプルを使って実際に操作しながら学習を進められます。

技書の森解説

SQL の入門書を一冊読み終えても、要件だけを渡されて自分で問い合わせ文を書こうとすると手が止まる人は少なくありません。その「読めるが書けない」段階を越えるための演習帳が『書き込み式 SQL のドリル』 (山田祥寛 著、日経 BP 社 発行 / 日経 BP マーケティング 発売、2013 年 4 月刊、307 ページ) です。副題は「ドンドン身に付く、スラスラ書ける」で、改訂新版として刊行されています。版元の紹介文によれば、解答欄に直接書き込むことで手を動かしながら覚える形式で、MySQL / PostgreSQL / SQLite / SQL Server / Oracle に対応し、サンプルを使って実際に操作しながら学習を進められる構成です。

0 から 4 の章立て、検索の基本からデータベース構造の操作へ

目次は章番号 0 のイントロダクションから始まり、1「基本的な検索テクニックを理解しよう」、2「より複雑な問い合わせを行おう」、3「データの登録/更新/削除を行おう」、4「データベース構造を操作しよう」と進み、巻末に「マスタ・プラクティス解答集」が付きます。この並びは SQL の役割分担にそのまま対応しています。データベース からデータを取り出す問い合わせをまず固め、その応用へ進んだ後で、登録 / 更新 / 削除というデータを書き換える操作、最後にテーブルなど構造そのものを定義し変更する操作へ移る順序は、業務で SQL に出会う頻度の高い順でもあります。読み出しだけ書ける状態から、データと構造の両方を扱える状態まで一冊で進める設計です。

書き込み式のドリルが SQL の定着に効く理由

SQL は「どう処理するか」ではなく「何が欲しいか」を書く宣言型の言語で、手続き型のプログラミング言語とは頭の使い方が異なります。例文を読んで理解することと、日本語の要件をテーブルと条件と列の組み合わせに翻訳して白紙から書くことの間には大きな距離があり、入門書を読了した直後に感じる「分かったはずなのに書けない」感覚の正体はここにあります。解答欄へ自分の手で書く形式は、選択肢から正解を見分ける学習ではなく記憶から構文を取り出す練習になるため、この距離を縮めるのに向いています。加えて、サンプルを実際に動かして答え合わせをすれば、構文の誤りや想定と違う結果がその場で返ってくるので、思い込みが早い段階で修正されます。対応製品として 5 つの名前が挙がっている点も実務的で、SQL には標準の共通部分がある一方、各製品には独自の拡張や表記の違いがあるため、職場のデータベースが何であっても同じ問題集で練習できることは学習環境を選びやすくします。

2013 年刊のドリルを使う前提と、向かない目的

前提として求められるのは、テーブル / 行 / 列といった基本用語が分かり、入門書か講義で一通りの構文を見たことがある水準です。サンプルを使って操作する前提のため、対応製品のいずれかを手元で動かせる環境を用意すると効果が上がります。2013 年 4 月刊であることは意識しておく必要があり、検索 / 更新 / 構造操作の基本文型は年月を経ても大きく変わらないので演習としての価値は保たれますが、各製品のバージョンは刊行後も更新され続けているため、環境の準備やツールの画面については 2026 年時点の各製品の公式情報で補う前提で読むのが安全です。一方で、ドリルという形式である以上、概念を体系的に説明する教科書の代わりにはなりにくく、テーブル設計や正規化、実行計画を読んでの性能改善といったテーマは目次上に見当たらないため、そうした内容を求める人には別の本が必要です。

入門書を読み終えて次の一歩を探している人、配属先で問い合わせ文を書く必要が急に出てきた人、あるいは学んだはずの SQL が手から出てこないことに気づいた人にとって、書いて答え合わせをするこの反復は投じた時間を回収しやすい学習法です。通読型の入門書と組み合わせ、読んだ内容をすぐ書き出す 2 冊目として置くと文法の定着が早まります。設計や運用まで含めた次の一冊を選ぶときは、データベース本の選び方 をまとめた記事も参考になるはずです。手を動かして SQL を自分のものにしたい人に、堅実に応えてくれる演習帳です。

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