入門 Python3 第 2 版

ニュウモンパイソンスリーダイニハン

入門 Python3 第 2 版の表紙
プログラミング
著者:
Bill Lubanovic / 鈴木 駿 / 長尾 高弘(ビル ルバノビック / スズキ ハヤオ / ナガオ タカヒロ)
出版社:
オライリー・ジャパン
出版日:
2021年03月22日頃
ISBN:
9784873119328
在庫:
在庫あり
4.67(3 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
プログラミングPythonデータベースネットワークWeb プログラミング並列処理入門書Python3実践新機能

なぜ注目されているか

総合593位 ↑ 4 ランクアップ 言及 6 件・うち記事 4 件を掲載
言及数
601位
01120222023202420252026

書籍紹介

実践を見据えた本格的な入門書の改訂版!
プログラミング初心者を対象とした Python の総括的な入門書で、前提知識がなくても取り組むことができます。プログラミングと Python の基礎から、データベース処理、Web プログラミング、ネットワークプログラミング、初歩の並列処理といった応用までわかりやすく丁寧に解説します。「入門 Python 3」の 5 年ぶりの改訂版で Python3.9.0 に対応、f 文字列などの新機能が追加され大幅にボリュームアップしています。

技書の森解説

『入門 Python3 第 2 版』 (Bill Lubanovic 著、鈴木駿 監訳、長尾高弘 訳、オライリー・ジャパン 発行 / オーム社 発売、2021 年 3 月刊) は、プログラミングの前提知識がない初級者を対象に、Python の文法の基礎からウェブ、データベース、ネットワーク、並行処理といった応用まで一冊で扱う本格的な入門書です。原書は "Introducing Python" 第 2 版で、版元は本書を『入門 Python 3』の改訂版と位置づけ、Python 3.9 に対応し、f 文字列などの新機能も追加して大幅にボリュームアップしたと案内しています。判型は A5 判です。

全 22 章と付録 A〜E、基礎と実践の 2 部構成

構成は全 22 章で、第 Ⅰ 部「Python の基礎」 (1 章〜11 章) と第 Ⅱ 部「Python の実践」 (12 章〜22 章) の 2 部に分かれ、付録 A〜E と索引が続きます。第 Ⅰ 部は「Py の味見」から始まり、「データ: 型、値、変数、そして名前」「数値」「if による選択」「文字列」「while と for によるループ」「タプルとリスト」「辞書と集合」「関数」「オブジェクトとクラス」「モジュール、パッケージ、標準ライブラリ」と、言語の骨格を順に積み上げます。第 Ⅱ 部は Unicode 文字列と正規表現を扱う「データの自在な操作」を入り口に、「カレンダーとクロック」「ファイルとディレクトリ」、プロセスと並行処理、CSV や JSON からリレーショナルデータベース、NoSQL データストアまでを扱う永続記憶の章、ネットワークとウェブの章へ進み、「パイソニスタになろう」でパッケージのインストール、IDE、型ヒント、テストといった開発作法を扱います。終盤の「Py アート」「ビジネス現場の Py」「科学における Py」の 3 章は、グラフィックス、ビジネスデータの処理、NumPy や Pandas による科学計算と、応用分野ごとの見取り図です。22 章のすべてに復習課題があり、解答は付録 D にまとまっています。

Python 3.9 対応と f 文字列、第 2 版で厚くなった実践編

Python はデータサイエンスやウェブ開発、セキュリティなど幅広い分野で使われる言語で、その分だけ「文法は分かったが、実務でどのライブラリをどう組み合わせるか」が初級者の壁になります。本書の第 Ⅱ 部が厚いのは、標準ライブラリと主要なサードパーティパッケージの地図をひと通り提示する設計だからで、版元も本書が Python の機能をひと通り網羅し、リファレンスとしても便利だと案内しています。第 2 版の更新点として版元が挙げるのは Python 3.9 への対応と f 文字列などの新機能で、f 文字列は文字列リテラルの中に変数や式を直接埋め込む記法として、旧来の書式指定を置き換える場面が多い機能です。並行処理 の章では、プロセス、スレッド、concurrent.futures、asyncio といった選択肢を並べて位置づけ、付録 C ではコルーチンとイベントループを軸に非同期処理を補足しています。版元ページには第 1 刷と第 2 刷の正誤表が公開されており、2026 年 9 月時点で 2025 年 6 月更新分まで掲載されているため、手元の刷数を確かめて突き合わせながら読み進められます。

前提知識が要らない入り口と、厚い入門書ならではの読み方

版元は対象読者をプログラミング初級者とし、前提知識がなくても取り組めると案内しています。実際に第 Ⅰ 部は変数や条件分岐、ループといった言語の基本から始まる一方で、第 Ⅱ 部の応用範囲は広いため、最初から順に全部を消化しようとすると分量に圧倒されやすい構成でもあります。第 Ⅰ 部を通読して基礎を固め、第 Ⅱ 部は自分の課題 (ファイル処理、データベース、ウェブ、データ分析など) に近い章から読む使い方が、この厚さの本には合います。復習課題と付録 D の解答があるため、独学でも各章の理解を確かめながら進められます。

向かない使い方もあります。最初の一冊は薄く短く終えたい人や、ウェブ開発だけ、データ分析だけを最短距離で学びたい人には、分野を絞った入門書のほうが早く成果につながります。翻訳書のため、例題の題材や語り口が日本で書かれた学習書と異なる場合がある点も、選ぶときの判断材料です。Python の入門書は選択肢が多いので、目的別の位置づけは Python 本の選び方 も参考にしてください。

Python を独学の最初の一冊から実務の入り口まで一冊で通したい人、他言語の経験があって Python の標準ライブラリと周辺パッケージの全体像を早く手に入れたい人、手元に置いて必要なときに引ける本を求める人にとって、本書は投じた時間の回収が大きい一冊です。基礎編で言語を身につけ、実践編を仕事の道具箱として使い続けられる本格的な入門書を求めるなら、堅実な選択です。

言及した記事 (4 件)

この本に興味がある方におすすめ

関連する本

関連記事

関連用語

共有: