Python チュートリアル 第 4 版

パイソンチュートリアルダイヨンハン

Python チュートリアル 第 4 版の表紙
プログラミング
著者:
Guido van Rossum / 鴨澤眞夫(グイド ヴァン ロッサム / カモサワ マサオ)
出版社:
オライリー・ジャパン
出版日:
2021年02月01日頃
ISBN:
9784873119359
在庫:
在庫あり
3.67(7 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
プログラミングPython入門チュートリアルスクリプティングオブジェクト指向標準ライブラリ言語仕様Python3初学者向け

なぜ注目されているか

総合83位 ↓ 8 ランクダウン 言及 29 件・うち記事 23 件を掲載
言及数
110位
03520222023202420252026

書籍紹介

Python 初心者必読のチュートリアルが 3.9 対応で登場!
Python の作者 Guido 氏自らが書き下ろした、Python 入門者のための手引書です。Python の言語と、入門者がおさえておくべきシステムの基本的な機能やコンセプトを解説し、さらに Python の特徴的な機能を数多く取り上げて紹介することで、この言語の雰囲気とスタイルをわかりやすくつかめるよう配慮しています。5 年ぶりの改訂版で、Python3.9.0 に対応しました。入門者必読の書です。

技書の森解説

プログラミング言語の設計者自身が書いた入門書は、そう多くありません。『Python チュートリアル 第 4 版』 (Guido van Rossum 著、鴨澤眞夫 訳、オライリー・ジャパン発行 / オーム社発売、2021 年 2 月刊) は、Python の作者である Guido van Rossum 氏が書き下ろした Python 入門者のための手引書の日本語版で、第 4 版は Python 3.9.0 に対応しています。版元の紹介文によれば、Python の言語とシステムの基本的な機能やコンセプトをまとめて解説し、Python の特徴的な機能を数多く取り上げることで、この言語の雰囲気とスタイルをつかめるように書かれた本です。原書名は Python Tutorial、判型は A5 判です。

全 16 章と付録 A から F、電卓代わりの入門から仮想環境とパッケージまで

構成は 1 章「食欲をそそってみようか」から 16 章「補足」までの 16 章と、付録 A から F までの 6 本です。2 章で Python インタープリタの使い方を押さえ、3 章「気楽な入門編」では Python を電卓として使いながら数値 / 文字列 / リストに触れます。そこから 4 章の制御構造ツール、5 章のデータ構造、6 章のモジュール、7 章の入出力、8 章のエラーと例外、9 章のクラスへと、言語の中核を一段ずつ進み、10 章「標準ライブラリめぐり」と 11 章「標準ライブラリめぐり─PartII」、12 章「仮想環境とパッケージ」、13 章「次はなに?」が続きます。14 章から 16 章は対話環境での入力行編集とヒストリ置換、浮動小数点 (float) の演算の問題と限界、補足です。付録は用語、Python のドキュメント群について、歴史とライセンス、コピーライトに加え、付録 E「Python 初心者だった頃─みんながひっかかる Python のヘンなとこ」と付録 F「Python 2 の読み書き 〜 古いコードをメンテナンスする人へ」が並びます。

作者自身のチュートリアルで学ぶ意味、名前とオブジェクトから入る技術背景

Python を学ぶ入口は、目的別の実用書から公式ドキュメントまで幅広くあります。その中でこの本が独特なのは、書いているのが言語を設計した本人だという点です。文法を覚えるだけなら他の本でも足りますが、言語がなぜそのように作られているかという筋道は、設計者自身の説明で読むのが最短距離です。5 章でリストをスタックやキューとして使う方法とリスト内包を扱い、9 章ではクラスの構文に入る前に「名前とオブジェクトについて一言」と Python の スコープ と名前空間を置く順序は、オブジェクト指向 の書き方を暗記させる前に、Python が値と名前をどう結びつけているかを先に理解させる並びです。15 章が扱う浮動小数点 (float) の演算がなぜ期待どおりにならないかという話題も、電卓のように使える手軽さの裏にある 2 進数表現の限界を知るうえで、入門段階で押さえておく価値があります。

5 年ぶりの改訂で Python 3.9.0 対応、正誤表は版元サイトに

版元の紹介文では、第 4 版は 5 年ぶりの改訂版で、細部にわたり改訂して 3.9.0 版のドキュメントに追随したとしています。国立国会図書館の書誌も「Python 3.9.0 対応」と注記しています。目次には 12 章の仮想環境とパッケージ、7 章の「フォーマット済み文字列リテラル」、4 章の「特殊引数」や「関数注釈 (関数アノテーション)」が含まれ、Python 3 系の書き方を前提に読み進められる構成です。版元のオライリー・ジャパンのサイトには第 1 刷と第 2 刷の正誤表が 2022 年 4 月更新で掲載されており、手元の刷数と照らして確認できます。

Python 入門者に向く理由と、用途別の実用書から入るべき人

版元は本書を Python 入門者のための手引書と位置づけ、読み終えると Python のモジュールやプログラムを読み書きできるようになり、ライブラリリファレンスで解説されているさまざまなモジュールについて詳しく学ぶ準備が整うとしています。合うのは、Python という言語そのものを、作者の説明で順序どおりに一通り把握したい人です。別の言語の経験があり、Python の考え方を短い距離で押さえたい人にも、文法の羅列ではなく言語の機能とコンセプトを軸に進む本書は効率のよい選択です。一方、目次に Web 開発やデータ分析、業務自動化といった用途別の章はありません。作りたいものが先にあり、その手順を最短で知りたい人は、Python 本の選び方をまとめた記事 にある用途別の入門書から入り、本書は言語の土台を固める副読本として併読するほうが目的に合います。

Python を長く使うつもりなら、作者自身が書いたチュートリアルを一度通読しておく価値は大きく、標準ライブラリめぐりや仮想環境とパッケージの章は、その後どの分野に進んでも参照点になります。版元の言葉を借りれば入門者必読の書であり、言語の雰囲気とスタイルを最初に正しくつかみたい人にとって、投じた時間が長く効く一冊です。

言及した記事 (23 件)

この本に興味がある方におすすめ

関連する本

関連記事

関連用語

共有: