Python[基礎編]ワークブック

パイソン キソヘン ワークブック

ステップ 30

Python[基礎編]ワークブックの表紙
プログラミング
著者:
滝澤成人 / 酒井雅裕(タキザワ, ナリト / サカイ, マサヒロ)
出版社:
カットシステム
出版日:
2018年05月
ISBN:
9784877838379
シリーズ:
情報演習
在庫:
在庫あり
4(1 件 / 楽天ブックス)
Python

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技書の森解説

Python の文法を一通り読んだのに、白紙からコードを書こうとすると手が止まる。そうした段階の学習者に向けて、要点の確認と問題演習を交互に繰り返しながら基礎を固めるのが『Python[基礎編]ワークブック』です。著者は滝澤成人、版元はカットシステムで、2018 年 5 月 10 日に初版第 1 刷が発行されました。同社の「情報演習」シリーズの番号 33 にあたり、副題は「ステップ 30」です。NDL の書誌では、酒井雅裕が監修者として記録されています。

30 ステップの構成、組み込み型から迷路アプリケーションまで

版元の目次によると、本文は Step 01「Python とは」から Step 30「迷路アプリケーション③」までの 30 ステップです。Step 02 の四則演算と Step 03 の変数のあと、Step 04 から Step 11 までが組み込み型で、文字列とリストに 2 ステップずつ、タプルと辞書と集合に 1 ステップずつを使い、Step 11 がそのまとめです。続いて if 文による条件分岐、for 文と while 文による繰り返し、関数、クラス、モジュール、パッケージ、入出力、例外、ライブラリと進み、最後の Step 28 から Step 30 で迷路アプリケーションを 3 回に分けて作ります。巻末の付録 A から付録 C は、Python のインストール、対話モードでの実行、スクリプトの実行です。

要点とワーク[基礎][応用]で理解度を確かめる作り

版元が示す本書の構成要素は 3 つあります。記憶してほしい語彙や概念を示す「要点」、簡単な問題を出題する「ワーク[基礎]」、やや高度な問題を出題する「ワーク[応用]」です。版元の紹介文は、自分の習熟度や理解度を客観的に見ることは難しいとしたうえで、演習問題が付いたワークブック形式なので確認が容易になると説明しています。ワークの解答とサンプルファイルは版元のページから zip で配布されており、2022 年 2 月 3 日の更新で本文の訂正と解答ファイルの差し替えが案内されています。

組み込み型と制御構文を先に固める意味

Python の学習でつまずきやすいのは、文法の暗記よりも、データをどの型で持つかの判断です。リストは順序があって中身を変えられる並び、タプルは変えられない並び、辞書はキーと値の対応、集合は重複のない要素の集まりで、同じデータでも選ぶ型によって書けるコードが変わります。目次の並びでは、これらの組み込み型が条件分岐や繰り返しより前に置かれています。条件分岐のあとの Step では、for 文でリストや辞書を順に取り出すような 繰り返し処理 を扱います。Step 20 から Step 22 のクラスは、データとそれを扱う処理をひとまとめにする オブジェクト指向 の入り口にあたります。付録 A のインストールは 2018 年の刊行時の手順です。

工業高校生を想定した入門演習書が合う人

版元は対象読者として、プログラミングをはじめて学ぶ工業高校生を想定していると明記し、はじめてプログラミングを学ぼうとする大学生や社会人にも役立つとしています。あわせて、他の入門書籍やサイト、ビデオで学んだ人が、学習内容の定着具合を確かめる教材としての使い方も挙げています。一方で、目次は基礎文法と迷路アプリケーションまでで、データ分析や Web 開発の題材は含まれていません。文法の背景を詳しく読み込む解説や、特定の分野のライブラリの使い方も目次にはありません。

入門書を 1 冊読み終えたものの自分で書ける自信がない人や、授業や研修で演習の時間を確保したい人に向けて、本書は要点とワークを交互に並べ、どこが分かっていないかを問題の正誤で確かめる形にしています。本文は 30 のステップで、ワークは[基礎]と[応用]の 2 段です。

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