アイドル 2.0
アイドルニーテンゼロ
- 著者:
- コムドット やまと(コムドット ヤマト)
- 出版社:
- 講談社
- 出版日:
- 2022年08月18日頃
- ISBN:
- 9784065290118
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
「コムドットは、売れるべくして売れた」
リーダーとして、社長として時代の先頭を突き進むコムドットやまとが積み重ねてきた泥くさい試行錯誤と緻密な分析、そして徹底的に練り込まれた戦略の全てを初めて明かす。
ー「はじめに」より
私のクリエイティブのルールは「吐き切り」にある。私は、本を読むことが好きで、年間 100 冊を超える本を購読するが、著者によっては同じような内容を数冊にわたって書いていることに気づいた。ビジネスの視点で言えば賢いのかもしれないが、読者としてはフラストレーションが残る。『聖域』では、当時私が伝えたかったこと、自分が持っている全てを、伝えたかった若者たちに向けて、吐き切った自信がある。そして、今回の『アイドル 2.0』では、コムドットが実際に行ってきた戦略や今後の展望、業界に対する分析等、現時点で私が持っている全てを吐き切るつもりである。通常戦略や分析を公開することに対してはデメリットが多いと考える人が多いだろうが、私の狙いは吐き切りを行うことで退路を断ち、次のフェーズに辿り着くことである。この本は自らの成功の鎖を切るために執筆するといっても過言ではない。この本を手に取ってくれた人にとっての「人生の一冊」になるよう最後まで本書と向き合い尽力することをここで宣言させていただこう。
1 章 コムドットが売れた 17 の理由
ルーツは地元にあり / ノリの正義 / 怒りから生み出された旗 / 70 点クオリティの正義 / 戦略的ナンパ / 顧客のターゲティング / 価値の創造 / 今会える YouTuber / TikTok 戦略 / オセロ戦略 -悪名を売るー / オセロ戦略 -印象逆転ー / 会社の設立 / 道をあけろ / 新世代同盟 / 部活動精神 / 毎日打席に立つ / コムドット劇場
2 章 令和の「YouTube 論争」
芸能人 vs YouTuber / YouTube と TikTok の違い / 難攻不落の Z 世代 / 炎上論 / 「好きなことで、生きていく」は幻想 / ペルソナを使い分けろ / コンテンツの自己分析 / 圧倒的視聴者主義 / 小銭を稼ぐな / YouTuber の「オワコン化」現象 / 差別化を武器に変えろ / 新時代の YouTuber / 気持ち会議 / 日本はダサすぎる
3 章 鈴木大飛のリーダー論
なぜあなたがリーダーなのか / リーダーの心得 / 抱け、導け / 完璧主義という名の罠 / 理解者であれ / 「みんな違ってみんないい」は甘え / 新時代のリーダー / 絶対的メンター / 独裁のススメ / 新入社員の条件 / 社長が唯一叱る時 / 旗を掲げろ
4 章 鈴木大飛のセルフブランディング論
なぜ今、セルフブランディングが必要か / セルフブランディングの方法 1 / セルフブランディングの方法 2 / 承認欲求との共存 / 環境を選べ / コミュニティを複数持て / 個性の発掘 / 「尖り」の正体 / 羅針盤を離すな
技書の森解説
『アイドル 2.0』 (コムドット やまと 著、講談社、2022 年 8 月 18 日発売) は、5 人組 YouTuber グループ、コムドットのリーダーであるやまと氏が、グループが伸びてきた過程の試行錯誤と分析、戦略を明かした本です。版元の紹介は「コムドットは、売れるべくして売れた」という一文から始まり、リーダーとして、社長として積み重ねてきた「泥くさい試行錯誤と緻密な分析、そして徹底的に練り込まれた戦略の全てを初めて明かす」と案内しています。動画で発信する人、チームを率いる人、若い世代に向けて何かを届けたい人が、当事者の打ち手を具体的な項目として読める一冊です。
全 4 章の構成、売れた理由からセルフブランディングまで
目次は 4 章です。1 章「コムドットが売れた 17 の理由」は、「ルーツは地元にあり」から「コムドット劇場」までの 17 項目で、「顧客のターゲティング」「TikTok 戦略」「会社の設立」「毎日打席に立つ」といった項目が並びます。2 章「令和の「YouTube 論争」」は、「芸能人 vs YouTuber」「YouTube と TikTok の違い」「炎上論」「ペルソナを使い分けろ」「YouTuber の「オワコン化」現象」など、業界全体を見渡す論点を扱います。3 章「鈴木大飛のリーダー論」は「リーダーの心得」「独裁のススメ」「新入社員の条件」などの項目でチームの率い方を、4 章「鈴木大飛のセルフブランディング論」は「承認欲求との共存」「コミュニティを複数持て」「「尖り」の正体」などの項目で個人の見せ方を扱います。
「吐き切り」で戦略と分析を公開するという立場
版元の紹介に引かれた「はじめに」で、著者は自分のクリエイティブのルールを「吐き切り」と呼んでいます。前作『聖域』 (KADOKAWA、2021 年) で伝えたかったことを吐き切ったのに続き、本書では「コムドットが実際に行ってきた戦略や今後の展望、業界に対する分析等、現時点で私が持っている全てを吐き切るつもりである」と書き、公開することで退路を断ち、次の段階へ進むことが狙いだと述べています。具体的な判断の理由を知りたい読者には、この宣言が本書の読み方の目安になります。なお、著者の経歴や登録者数の記述は hanmoto の著者紹介で本書刊行時のものと断られており、本書の内容も 2022 年 8 月の刊行時点の状況を前提に読む必要があります。
配信先ごとの届き方の違いを読む手がかり
2 章の項目に YouTube と TikTok の違いが並ぶように、動画の配信先は届き方の仕組みが同じではありません。チャンネル登録やシリーズで視聴者を積み上げていく長い動画と、おすすめの画面で登録の有無に関係なく次々と流れてくる短い動画では、最初の数秒の作り方も、どの指標を見て次の企画を決めるかも変わります。配信先の推薦の仕組みは視聴の続き方や反応を手がかりに表示先を決めるため、作り手は誰に届けたいのかを先に決め、反応を見ながら企画を調整していくことになります。1 章の「顧客のターゲティング」や 2 章の「ペルソナを使い分けろ」「圧倒的視聴者主義」は、こうしたマーケティングの基本の語を、当事者がどう実際の判断に落としたかを読む手がかりになります。
本書は技術書ではなく、配信の仕組みやデータ分析の手法を体系的に学ぶ本でもありません。第三者による検証や業界の統計を期待すると目的とずれます。一方で、動画の発信を続けている人、小さなチームを率いて成果を出したい人、若い世代に届く伝え方を考えている人にとっては、当事者が自分の打ち手に付けた理由を 4 章分まとめて読める点が、この本を選ぶ理由になります。
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