ネットワークセキュリティ

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ネットワークセキュリティの表紙
ネットワーク
著者:
菊池浩明 / 上原哲太郎(キクチ ヒロアキ / ウエハラ テツタロウ)
出版社:
株式会社オーム社
出版日:
2017年08月22日頃
ISBN:
9784274219894
シリーズ:
IT Text
在庫:
在庫あり
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中級者向け
セキュリティ暗号サイバーセキュリティ認証ネットワークファイアウォールマルウェアPKIプライバシー保護Fintech

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書籍紹介

通信ネットワークシステムの基本からセキュリティ技術までがわかる教科書
本書は、情報系の大学学科の専門科目である「情報セキュリティ」「ネットワークセキュリティ」の教科書です。インターネットをはじめとした各種通信ネットワーク・システムの基本的なしくみをあらかじめ解説したうえで、さまざまな脅威とそれに対する暗号技術や認証管理などのセキュリティ技術についてわかりやすく解説するものです。

1 章 情報システムとサイバー攻撃

2 章 ファイアウォール

3 章 マルウェア

4 章 共通鍵暗号

5 章 公開鍵暗号

6 章 認証技術

7 章 PKI と SSL/TLS

8 章 メールセキュリティ

9 章 Web セキュリティ

10 章 コンテンツ保護と Fintech

11 章 プライバシー保護技術

技書の森解説

『ネットワークセキュリティ』 (菊池浩明 / 上原哲太郎 著、オーム社、2017 年 8 月刊) は、情報系の大学学科で開講される専門科目「情報セキュリティ」「ネットワークセキュリティ」向けに書かれた教科書で、オーム社の教科書シリーズ IT Text の一冊です。版元の紹介文によれば、インターネットをはじめとする通信ネットワークやシステムの基本的なしくみを先に解説したうえで、さまざまな脅威と、それに対抗する暗号技術や認証管理といったセキュリティ技術を説明する構成をとります。製品名や設定手順ではなく、守りが成立する原理を大学の講義水準で押さえたい人のための一冊です。

全 11 章の構成、サイバー攻撃の全体像から暗号 / 認証 / PKI へ

構成は全 11 章です。1 章「情報システムとサイバー攻撃」で攻撃の全体像をつかみ、2 章「ファイアウォール」、3 章「マルウェア」で境界防御と不正プログラムという古典的な脅威と対策を扱います。4 章「共通鍵暗号」と 5 章「公開鍵暗号」で暗号の理論に入り、6 章「認証技術」、7 章「PKI と SSL/TLS」で相手を確かめる仕組みへ積み上げます。後半の 8 章「メールセキュリティ」、9 章「Web セキュリティ」、10 章「コンテンツ保護と Fintech」、11 章「プライバシー保護技術」は、前半で固めた暗号と認証の道具を、日常的に使うサービスや金融、個人情報の扱いへ当てはめる応用編という位置づけになります。

暗号と認証の原理を先に固めることが効く理由

ネットワークセキュリティの学習が難しいのは、ひとつの通信の安全性が複数の層の技術の組み合わせで成り立っているからです。たとえばブラウザーの鍵マークひとつをとっても、その裏では公開鍵暗号で鍵を安全に共有し、その鍵を使った共通鍵の 暗号化 で本体のデータを守り、通信相手が本物かを TLS 証明書 と認証局の信頼の連鎖 (PKI) で確かめる、という手順が組み合わさっています。本書の目次は、まさにこの層構造の順に章を並べているため、TLS を「有効にすれば安全になる設定項目」ではなく「なぜ安全と言えるのかを説明できる仕組み」として理解できるようになります。この理解があると、証明書の期限切れや脆弱な暗号方式の無効化といった運用判断の理由も自分で説明できるようになり、後から出てくる新しいプロトコルや製品を学ぶときの土台になります。

大学学部生と入門技術者向けの前提知識、2017 年刊としての注意点

版元が対象読者として挙げるのは、情報 / 理工学系学部の大学学部生、情報処理 / ネットワーク関連の入門技術者、ソフトウェア関連の入門技術者で、難易度表記は初級です。通信ネットワークの基本を先に解説する構成なので、セキュリティの前にネットワークの詳しい予備知識を別途固めておく必要はありませんが、教科書である以上、暗号の章では数学的な記述に落ち着いて向き合う姿勢は求められます。刊行は 2017 年 8 月で、扱う技術環境もその時点を前提にしています。暗号や認証の原理は刊行後も変わらない一方、その後に進んだプロトコルの改訂や新しい脅威の動向は本書の外で補う必要があります。なお版元サイトには第 1 版第 1〜5 刷用の正誤表が公開されているので、手元の刷と照らして読み進めると確実です。

資格対策書や設定手順書との使い分け

特定の製品やクラウドサービスの設定手順を今すぐ知りたい人、攻撃手法を手を動かして再現する演習を求める人、資格試験の出題範囲を効率よく網羅したい人には、本書は遠回りに感じられるはずです。それらの目的には個別の実践書や試験対策書のほうが直接的で、本書はその手前の「原理の教科書」として使い分けるのが適切です。Web アプリケーション開発者がどの順で防御の原則を学ぶかについては、当サイトの セキュリティ本の選び方 も参考になります。

大学の講義で教科書として指定された学生はもちろん、実務で設定や運用を担当しているものの「なぜこの設定が安全なのか」を人に説明できないことに不安を持つ若手エンジニアにとって、共通鍵暗号から PKI までを一本の筋で学び直せる本書は、投じた時間の回収が早い一冊です。原理から積み上げたい人には、堅実な出発点になります。

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