スッキリわかる Python 入門 第 2 版

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スッキリわかる Python 入門 第 2 版の表紙
プログラミング
著者:
国本 大悟 / 須藤 秋良 / 株式会社フレアリンク(クニモト ダイゴ / スドウ アキヨシ / カブシキガイシャフレアリンク)
出版社:
インプレス
出版日:
2023年11月06日
ISBN:
9784295016366
シリーズ:
スッキリわかる入門シリーズ
在庫:
在庫あり
4(3 件 / 楽天ブックス)
Python

なぜ注目されているか

総合54位 ↓ 4 ランクダウン 言及 16 件・うち記事 12 件を掲載
言及数
216位
出版前出版日02420222023202420252026

書籍紹介

手軽に・つまずかずに、Python をはじめられる。「なぜ」「どうして」が必ずわかる。今後に活かせる「基礎」を学べる。コツ・しくみ・落とし穴をしっかり押さえるから初心者でもすぐにプログラミングを習得できる!

技書の森解説

プログラミングを初めて学ぶ人にとって、最初の 1 冊で挫折しないことは、その後に何を作れるようになるかよりも先に立つ課題です。『スッキリわかる Python 入門 第 2 版』 (国本大悟 / 須藤秋良 著、株式会社フレアリンク 監修、インプレス、2023 年 11 月刊) は、Python の文法を変数から順に積み上げ、関数、オブジェクト、モジュールへと進む構成のプログラミング入門書です。出版社提供の紹介文は、手軽に / つまずかずに Python を始められること、「なぜ」「どうして」が分かる基礎を身につけられること、そしてコツ / しくみ / 落とし穴を押さえた説明で初心者でもプログラミングを習得できることを掲げています。判型は A5 判です。

序章と 2 部構成、変数とデータ型からモジュールまで

書店掲載の書誌 (出版社提供) に載る目次によれば、「ようこそ Python の世界へ」という導入に続き、第 1 部「Python の基礎を学ぼう」が変数とデータ型、コンテナ、条件分岐、繰り返しを、第 2 部「Python で部品を組み上げよう」が関数、オブジェクト、モジュール、そして「まだまだ広がる Python の世界」を扱う 2 部構成です。第 1 部は 1 本のプログラムを上から下へ書き切るための道具、第 2 部はプログラムを部品に分けて組み立てるための道具、という切り分けになっています。処理を関数にまとめ、データとそれを扱う処理を オブジェクト指向 の考え方でひとまとめにし、ファイル単位のモジュールとして再利用する、という流れは、プログラムが大きくなるときに実際にたどる順序そのものです。

Python を最初の言語に選ぶ意味と、つまずきやすい場所

Python が入門用の言語として広く選ばれるのは、文法が英語の文に近く読みやすいこと、インデント (字下げ) でブロックを表すため構造が目に見えること、対話的に 1 行ずつ試しながら学べること、そして学んだ後にデータ分析、機械学習、Web 開発と用途が広がることが理由です。一方で初学者がつまずくのは、文法そのものよりも、リストや辞書といったコンテナの使い分け、関数の引数と戻り値の受け渡し、そしてクラスという抽象的な考え方をなぜ導入するのかが腑に落ちない点にあります。紹介文がうたう「なぜ」「どうして」とコツ / しくみ / 落とし穴という言葉は、動くコードを写すだけでなく、そう書く理由を説明するという方針の表れで、第 1 部でコンテナと制御構造をていねいに扱い、第 2 部で関数からオブジェクトへ段階を分けて進む構成も、この難所の順序に沿っています。

著者 2 名と監修フレアリンク、研修講師としての経歴

書店掲載の著者紹介 (刊行当時のもの) によると、国本大悟氏は文学部 / 史学科の出身で、IT 系技術を独学し、システム開発やネットワーク・サーバ構築に携わった後にフリーランスとして独立、システムの提案 / 設計 / 開発と並行してプログラミングやネットワークの IT 研修に力を入れてきた人物です。須藤秋良氏は刊行当時、監修元である株式会社フレアリンクの CDSO (Chief Data Science Officer) で、教育業界のデータ解析や医学研究の統計解析コンサルティング、Django や Rails を使った機械学習 Web アプリの開発を手がけ、データサイエンス系セミナーの研修講師として担当した受講者は刊行時点で総数 3,000 名を越えると紹介されています。研修の現場で初学者と向き合ってきた 2 人の経歴は、本書が掲げる「つまずかずに」という方針の背景として読めます。

プログラミング未経験者に向く理由と、向かない読者

向いているのは、プログラミングそのものが初めてで Python を最初の言語に選んだ人、大学の授業や社内研修の前に自習で基礎を固めたい人、独学で挫折した経験があり説明の順序が整った本を探している人です。前提知識は求められず、紹介文の対象も初心者です。反対に、他の言語を習得済みで Python の文法だけを手早く確認したい人には、逐一の説明が回り道に感じられるはずで、リファレンス型の本のほうが効率的です。また目次上は言語の基礎が中心で、データ分析や Web 開発の実務ライブラリを主題にした章は見当たらないため、特定分野の実務をすぐに始めたい人は、本書で基礎を固めた後に目的別の本へ進む二段構えになります。分野ごとの次の 1 冊は Python 本の選び方 が参考になります。

変数から始めて、関数とオブジェクト、モジュールまでを自分の手で組み上げられるようになることが、本書を読み終えたときに手に入る力です。ここまで到達すれば、機械学習や Web 開発の入門書に出てくるコードを読める状態で次の学習に入れます。2023 年刊の第 2 版で、Python を最初の言語として腰を据えて学びたい人には、投じた時間の回収が早い堅実な 1 冊です。

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