世界一やさしいワード 2024 & Microsoft 365 対応
セカイイチヤサシイ ワード ニセンニジュウヨン アンド マイクロソフト サンロクゴ タイオウ
なぜ注目されているか
技書の森解説
Word を「文字を打って印刷する道具」として使い始めたものの、行頭が勝手にずれる、図を入れた瞬間に文章が動く、といった場面で手が止まる人は少なくありません。『世界一やさしいワード 2024 & Microsoft 365 対応』 (トップスタジオ 著、インプレス、2024 年 11 月刊) は、インプレスの「世界一やさしい」シリーズとして刊行された Word の入門ムックです。書名のとおり Word 2024 と Microsoft 365 の両方への対応をうたい、どちらの環境で Word を使っている読者も対象に含めています。国立国会図書館の書誌には電子書籍付き、サンプルデータのダウンロード対応という注記があり、紙面の手順を手元で再現するための素材が用意されていることが分かります。
A4 変型判のムック、電子書籍とサンプルデータ付き
形態は書籍というよりムックで、版元ドットコムの書誌では A4 変型判 (縦 277 mm / 横 210 mm / 厚さ 6 mm) と登録されています。A5 判や B5 判の技術書と比べて判が大きく、厚みは薄いという体裁は、机の上で開いたままパソコンの画面と見比べる読み方に向いています。頁数は版元系と国立国会図書館の登録値が一致しないため、ここでは触れません。付属物としては電子書籍が付き、サンプルデータもダウンロードできますが、そのデータをどの手順で使うかまでは公開書誌に記載がありません。また、公開されている書誌情報には紹介文や目次が登録されていないため、どの機能をどの順番で扱うか、章立てがどうなっているかは、この解説では断定しません。書名と形態から確実に言えるのは、Word 2024 と Microsoft 365 の Word を対象にした、初学者向けの大判で薄い入門ムックである、という範囲です。
Word でつまずく原因と、対応バージョンをそろえる意味
Word の難しさは、操作そのものより「見た目」と「構造」のずれにあります。画面上では文字を選んで太くしたり、改行で行を送ったりと直感的に操作できますが、ワープロソフトは一般に段落 / 書式 / ページ設定といった構造で文書を支えていて、見た目だけを直接いじると、後から段落番号や行間、図の位置が意図せず動きます。入門書が画面写真つきで手順を一つずつ示す形式を取るのは、この構造を意識しないまま覚えた自己流の操作を、正しい手順で上書きするためです。もう一つの壁がバージョンです。同じ Word でも版が変われば画面の見た目やメニューの配置が変わり、解説書の画面と手元の画面が一致しないと、初学者はそこで手が止まります。書名に Word 2024 と Microsoft 365 の対応を明記した本を選ぶ意味は、この「画面が同じである」ことの確認にあります。パソコン入門書の選び方 でも、使っている環境と本の対応バージョンが一致していることを選書の条件の一つに挙げています。
世界一やさしいシリーズの Word 入門が向く人、目次を確かめてから選ぶべき人
向いているのは、Word 2024 か Microsoft 365 の Word を使い始めたばかりで、大きな紙面と画面を見比べながら基本操作を身につけたい人です。電子書籍が付くので、紙で通読しつつ、手元のパソコンやタブレットでは電子版を開いて確認する、という使い分けもできます。紙の本と電子書籍のどちらで学ぶか で迷う人にとっては、両方が手に入る点そのものが選ぶ理由になります。一方、収録機能の一覧は公開書誌に無いため、差し込み印刷や長文の目次作成のように特定の機能が載っているかを目的に選ぶ人は、書店で目次を確かめてから判断するのが安全です。初めての Word で最初の 1 冊を手早く済ませたい人、職場で「ワードの基本くらいは」と求められて短期間で形にしたい人には、大判で薄いムックという体裁そのものが、その目的に合う選択です。
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