ネット興亡記 1 開拓者たち(ネットコウボウキ イチ カイタクシャタチ)
その他- 著者:
- 杉本貴司(スギモト タカシ)
- 出版社:
- 日経BP 日本経済新聞出版
- 出版日:
- 2022年12月05日
- ISBN:
- 9784296116133
- シリーズ:
- 日経ビジネス人文庫
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
成功とは何か。勝利とは何か。その先に栄光はあるのか。
起業家の根幹にある欲動を炙り出す。
一橋ビジネススクール教授 楠木建氏、推薦!
野望、歓喜、破壊と創造、裏切り、絶望、嫉妬、勝利と敗北、再起。ある者は去り、ある者は踏みとどまったーー。
ネット革命で、日本を変える。
そんな希望を胸に、若者たちは新時代のパイオニアとなるべく、困難に挑む。
日本のインターネット黎明期を駆け抜けた起業家たちを描くビジネスノンフィクション!
第 1 章「いつか全員黙らせたくて」--藤田晋、若き日の屈辱
第 2 章 インターネットをもたらした男ーー知られざる霞ヶ関との苦闘
第 3 章 i モード戦記ーーサラリーマンたちのモバイル革命
第 4 章 巨人ヤフーと若き革命児たちの物語
第 5 章 語られなかった楽天誕生秘話
第 6 章 アマゾン日本上陸
第 7 章 ギークとスーツーー堀江貴文と仲間たち
第 1 章「いつか全員黙らせたくて」--藤田晋、若き日の屈辱
・「どんな手を使っても成功してやる」
・堀江貴文との出会い
・追い込まれた時代の寵児
・「お前の会社なんていらねぇよ」 ほか
第 2 章 インターネットをもたらした男ーー知られざる霞ヶ関との苦闘
・始まりは 2 文字
・悪魔の証明
・「郵政省を訴えます」 ほか
第 3 章 i モード戦記ーーサラリーマンたちのモバイル革命
・ドコモにとらばーゆ
・マッキンゼーとの対立
・たった 7 人の記者会見
・ドコモ・グーグル、幻の提携 ほか
第 4 章 巨人ヤフーと若き革命児たちの物語
・ビル・ゲイツの助言
・「サトカン」との出会い
・孫正義の極秘指令
・謀反疑惑 ほか
第 5 章 語られなかった楽天誕生秘話
・「理解できない秘密兵器」
・「俺たちは草ベンチャーじゃない」
・三木谷からの手紙
・「あなたにはバカの気持ちは分からない」 ほか
第 6 章 アマゾン日本上陸
・ベゾスに送ったメール
・最後通告
・「日本にアマゾンはいらない」
・ベゾスの「復讐」 ほか
第 7 章 ギークとスーツーー堀江貴文と仲間たち
・獄中に届いた設計図
・自殺未遂事件
・「技術のない奴は死ね」
・「ライブドアをください」 ほか
技書の森解説
日本の IT 業界がどう始まったのかを、技術年表ではなく人間の物語として読ませるビジネスノンフィクションです。『ネット興亡記 1 開拓者たち』は日本経済新聞編集委員 (刊行時) の杉本貴司氏による取材記録で、日経ビジネス人文庫の一冊として 2022 年 12 月に日経 BP 日本経済新聞出版から刊行されました。副題の「開拓者たち」が示すとおり、主役はまだ地図のなかった時代のインターネットに賭けた起業家たちです。一橋ビジネススクール教授の楠木建氏が推薦を寄せています。
全 7 章の構成、人物と事件で編まれた群像劇
構成は全 7 章で、章ごとに主役が替わります。若き日の藤田晋氏が味わった屈辱から始まり、日本にインターネットをもたらした男と霞ヶ関との苦闘、サラリーマンたちがドコモで起こしたモバイル革命としての i モード戦記、巨人ヤフーと若き革命児たちの物語、語られなかった楽天誕生秘話、アマゾン日本上陸、そして堀江貴文氏と仲間たちを描く「ギークとスーツ」で締めくくられます。各章の細目には「ベゾスに送ったメール」「孫正義の極秘指令」といった具体的な場面が並び、取材に基づく固有名詞と肉声で進むため、経営書というより群像劇として読めます。
技術年表では分からない、サービスの来歴という教養
ヤフーの検索ポータル、楽天とアマゾンの EC 、ドコモの i モードが切り開いたモバイルインターネット。どれも枯れた前提のように扱われる基盤ですが、立ち上げ時点では海のものとも山のものともつかない賭けでした。本書の価値は、その意思決定が誰のどんな野心や偶然から生まれたのかを、当事者の言葉で残している点にあります。ネット業界で働きながら自分の足元にあるサービスの来歴を知らない若手エンジニアやビジネス職にとって、体系だった産業史の入り口として機能します。仕様や設計の背後に人の判断があると知ることは、日々のニュースや自社の意思決定を読む解像度も変えてくれます。
前提知識は不要、文庫で読み切れるノンフィクション
技術的な前提知識は一切要りません。物語として書かれているので、通勤の細切れ時間でも読み進められますが、章ごとに主役と時代が動く構成なので、週末にまとまった時間を取って深く読む と人物同士のつながりまで追いやすくなります。刊行は 2022 年 12 月で、描かれるのは主に 1990 年代から 2000 年代の出来事です。それ以後の動向を扱う本ではないことは踏まえておきましょう。
第 2 巻『敗れざる者たち』への接続と、この巻を選ぶべき人
物語は同じく 2022 年 12 月刊の第 2 巻『ネット興亡記 2 敗れざる者たち』へ続きます。黎明期の熱と混沌を扱うのはこの第 1 巻なので、読む順番は 1 巻からで迷う必要はありません。経営フレームワークの解説や技術の仕組みの説明を求める人には向きませんが、 IT 業界で働く自分の立ち位置を歴史の中に置いてみたい人、起業や新規事業の実相を成功譚の外側から知りたい人には、文庫価格で得られるものが大きい一冊です。
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