Canon EOS Kiss M 基本 & 応用撮影ガイド

キャノン イオス キス エム キホン アンド オウヨウ サツエイ ガイド

Canon EOS Kiss M 基本 & 応用撮影ガイドの表紙
ハードウェア
著者:
鈴木さや香 / MOSH books(スズキ, サヤカ / モッシュ ブックス)
出版社:
技術評論社
出版日:
2018年10月
ISBN:
9784297101145
シリーズ:
今すぐ使えるかんたん mini
在庫:
在庫あり
4.79(14 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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なぜ注目されているか

総合2670位

書籍紹介

Kiss M でこだわりの 1 枚を撮ろう!

技書の森解説

キヤノンのミラーレス一眼 EOS Kiss M を手にした人が、各部の名称から撮影モード、露出、レンズ選び、スマートフォンとの連携までを 1 冊で覚えるための機種専用ガイドが『Canon EOS Kiss M 基本 & 応用撮影ガイド』 (鈴木さや香、MOSH books 著、技術評論社、2018 年 10 月刊) です。技術評論社の「今すぐ使えるかんたん mini」シリーズの 1 冊で、判型は版元登録で B6 変形、国立国会図書館の書誌には索引ありの注記があります。版元の紹介によると、EOS Kiss M はキヤノンの Kiss シリーズとしては初のミラーレス一眼カメラで、エンジン DIGIC 8 を搭載し、EVF (電子ビューファインダー) を内蔵して液晶モニターだけでなくファインダー撮影にも対応、AF や操作性などは Kiss X9i を踏襲した機種です。本書はその新機能に加えて、Kiss シリーズから引き継がれた基本機能も詳しく解説し、多くの作例を元に Kiss M の機能をいかした撮影技術を説明すると版元は案内しています。

全 7 章の構成、各部名称からピント、露出、レンズ、スマホ連携まで

版元公式の目次によると構成は全 7 章です。第 1 章「EOS Kiss M の基本を知ろう」は各部名称、撮影前の準備、液晶モニターと電子ビューファインダーそれぞれでの撮影、撮影モードとスペシャルシーンモードまでの導入です。第 2 章「ピントと構図を理解しよう」ではフォーカスモード、AF 動作、AF 方式とその組み合わせ、タッチ & ドラッグ AF、MF に続いて構図の基本とパターン、水準器とグリッド、ポジションとアングルを扱います。第 3 章「露出を理解して明るさをコントロールしよう」は露出の基準と測光モード、応用撮影の 4 つのモード (プログラム AE、シャッター優先 AE、絞り優先 AE、マニュアル露出)、露出補正、ISO 感度、ホワイトバランス、ストロボが対象です。第 4 章「EOS Kiss M の個性的な機能を楽しもう」にはクリエイティブアシスト、ピクチャースタイル、オートライティングオプティマイザ、高輝度側 / 階調優先、RAW 画像のカメラ内現像、設定のカスタマイズ、4K 動画の撮影が、第 5 章「交換レンズを楽しもう」には焦点距離と画角、35mm 判換算、ズームレンズと単焦点レンズの違い、標準ズームレンズ、望遠ズームレンズ、広角ズームレンズ、単焦点レンズ、マクロレンズ、マウントアダプターが並びます。第 6 章「シーン別撮影テクニック」は室内と屋外のポートレート、風景、花、子どもの一瞬の表情、電車や車の動き、動物園、水族館、趣味の道具、街角の建物、夕景〜トワイライトタイム、夜景と人物という題材別で、第 7 章「カメラとスマホを連携して撮影後も楽しもう」は Wi-Fi の設定、スマートフォンとカメラを Bluetooth でつなげる手順、効果をつけて撮影した写真を SNS にアップするところまでを扱います。

電子ビューファインダーの機種で、露出とピントを先に学ぶ意味

写真の明るさは絞り、シャッター速度、ISO 感度の 3 つの組み合わせで決まり、どれをカメラに任せてどれを自分で決めるかがプログラム AE、シャッター優先 AE、絞り優先 AE、マニュアル露出という撮影モードの違いです。この関係を理解しないままシーンモードだけで撮っていると、背景をぼかしたい、動きを止めたいといった意図を設定に翻訳できません。ミラーレス機の電子ビューファインダーと液晶モニターは、撮像センサーが受けている像をそのまま表示するため、露出補正やホワイトバランスを変えた結果を撮る前に目で確認できます。第 3 章で露出の基準と測光モードから応用撮影の 4 つのモードへ進む本書の順序は、この仕組みを使って設定と写りの対応を体で覚える流れです。ピントについても、AF 動作と AF 方式は別の軸の設定で、第 2 章がこの 2 つを分けて説明したうえで組み合わせて撮影する項目を置いている点は、初学者がつまずきやすい箇所を押さえた構成と言えます。なお本書は 2018 年 10 月刊で、解説は刊行時点の機能と設定項目を前提にしています。刊行後に変わった機能や、他の機種の情報は含まれない前提で読む必要があります。

撮影の基礎から学びたい Kiss M ユーザーに向き、他機種の人には向かない

版元は対象読者を、EOS Kiss M を使いこなしたいと思っている、または購入したいと思っている人と示しており、紹介文にあるとおりエントリーユーザでもイメージがつかみやすいよう多くの作例を元に解説する方針のため、カメラの用語を知らない段階から読み始められます。著者の鈴木さや香氏は版元プロフィール (刊行時点) によると写真家で、東京造形大学卒業、演出家の葉方丹氏、写真家の山岸伸氏に師事した後、独立とあります。共著の MOSH books については版元ページにプロフィールの記載がありません。一方で、各部名称やメニューの設定項目、クリエイティブアシストやピクチャースタイルといった機能名は EOS Kiss M の操作に結びついた解説なので、他社のカメラや他の機種を使っている人には操作説明の部分がそのまま使えません。露出や構図の考え方だけを機種に依らず深く学びたい人にも、機種ガイドである本書より撮影理論の専門書の方が向いています。

EOS Kiss M を買ったばかりで、オートで撮れてはいるものの設定を変える理由が分からない人、シーンごとにどのモードとレンズを選べばよいか迷っている人にとって、7 章分の項目をカメラを手元に置いて順に試していく本書は、投じた時間に対する効き目が早く出る 1 冊です。ピントと露出の考え方を自分の機種の操作と一緒に身につけたい人にこそ向いています。

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