Nikon D5600 基本 & 応用撮影ガイド

ニコン ディー ゴセンロッピャク キホン アンド オウヨウ サツエイ ガイド

Nikon D5600 基本 & 応用撮影ガイドの表紙
ハードウェア
著者:
塩見徹 / ナイスク(シオミ, トオル / ナイスク)
出版社:
技術評論社
出版日:
2017年08月
ISBN:
9784774190587
シリーズ:
今すぐ使えるかんたん mini
在庫:
在庫あり
4.75(16 件 / 楽天ブックス)
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書籍紹介

D5600 の基本と使いこなしをマスター。

技書の森解説

ニコンの一眼レフカメラ D5600 を買ったが、オートで撮る以上のことを試せていない。『Nikon D5600 基本 & 応用 撮影ガイド』 (塩見徹 / ナイスク 著、技術評論社、2017 年 7 月刊) は、そうした人に向けてこの 1 機種の基本操作から応用的な撮影までを解説した、技術評論社の「今すぐ使えるかんたん mini」シリーズの一冊です。版元は本書を「ニコンの一眼レフカメラの解説書」と位置づけ、D5600 でデジタル一眼デビューした人でも安心して使いこなせるように、構図や露出、レンズの特性といったカメラの基本的な知識から、各撮影モードの使い方、プロによるシーン別の撮影テクニックまでを紹介すると説明しています。作例を通して設定方法と撮影時のポイントを押さえる作りで、B6 変形の判型は「撮影時にも持ち運べる便利なポケットサイズ」と案内されています。

全 7 章の構成、D5600 の各部名称からシーン別撮影テクニックまで

構成は第 1 章から第 7 章までの全 7 章です。第 1 章「D5600 の基本を知ろう」は各部名称、撮影前のカメラの準備、撮影モード、カメラの構え方、ライブビュー撮影、画像の再生と削除という、箱から出した直後に必要な操作を扱います。第 2 章「フォーカスの基本と使いこなし」でピントの基本、フォーカスモードと AF エリアモードの理解とその組み合わせ、MF、構図と撮影ポジション・アングルを、第 3 章「露出や色を操作して撮影しよう」で露出の基本と測光モード、P・S・A・M の各モード、露出補正、ISO 感度、ホワイトバランス、内蔵フラッシュを扱い、ここまでが撮影の土台です。第 4 章「D5600 の独自の機能を活用しよう」はスペシャルエフェクトモード、アクティブ D-ライティング、ピクチャーコントロール、HDR、画像の編集を、第 5 章「交換レンズで表現の幅を広げよう」はレンズの基本と焦点距離 / 画角、35mm 判換算、交換レンズの種類と具体的なレンズの紹介を収めます。第 6 章「シーン別 撮影テクニック」は風景、屋内と屋外のポートレート、子供、動きの速い被写体、ペット、動物園、スナップ、建物、鉄道、水族館、夕焼け、花、夜景、夜景と人物、動画と被写体ごとに項目を立て、第 7 章「SnapBridge を使ってみよう」でスマートフォンやタブレットとの連携、リモート撮影、画像の転送、NIKON IMAGE SPACE での写真の管理を扱って締めます。

フォーカスモードと P・S・A・M、露出を操作する土台

一眼レフをオートから卒業するときの壁は、絞り / シャッタースピード / ISO 感度という三つの要素が一枚の明るさを分け合っている関係と、ピントを「どこに」「どう追わせるか」をカメラに指示する考え方の二つに集約されます。本書の第 3 章は、プログラムオート (P) を使いこなす、シャッター優先オート (S) で動きを表現する、絞り優先オート (A) でボケをコントロールする、マニュアル (M) で露出を自由に設定する、という順で各モードの役割を目的と結びつけて示し、露出補正 / ISO 感度 / ホワイトバランスをその上に積みます。第 2 章がフォーカスモードと AF エリアモードを別々に理解させてから組み合わせる段取りになっているのも、ピント合わせを「モードの名前」でなく「被写体の動き方に応じた指示」として身につけさせるための順序です。撮影の原理は機種を越えて共通ですが、本書はそれを D5600 のメニューとボタンの操作に落として説明するため、原理と操作の間で迷子になりにくいのが機種専用ガイドの利点です。

交換レンズと 35mm 判換算、2017 年時点の機材で読む注意

第 5 章は焦点距離と画角の関係、35mm 判換算の考え方を押さえたうえで、AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR や AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G など、目次に挙がるレンズを個別に紹介します。35mm 判換算は、同じ焦点距離のレンズでもセンサーの大きさによって写る範囲が変わることを、35mm フィルムの画角を基準にそろえて比べるための考え方で、キットレンズの次に何を買うかを判断するときの共通言語になります。ただし本書は 2017 年 7 月刊で、紹介されるレンズやアプリの画面はその時点のものです。SnapBridge や NIKON IMAGE SPACE のようなアプリとサービスは更新で画面や手順が変わり得るため、第 7 章の連携手順は刊行時点の説明として読み、手元のアプリの表示と照らし合わせる前提になります。

D5600 を使いこなしたい人に向く読み方と、向かない人

版元が「こんな方にオススメ」として挙げるのは D5600 を使いこなしたい方で、対象はこの 1 機種の利用者に絞られています。カメラの操作体系は機種ごとに異なるため、他のニコン機や他社機の利用者が読んでも、章立ての原理部分は役立つものの、ボタンとメニューの説明はそのまま使えません。機種専用のガイドは手元の機材と一致していることが前提で、この考え方はスマートフォンやパソコンの入門書を選ぶときの 機種と OS を一致させる選び方 と同じです。逆に、写真表現の理論を機種に依存せず深く学びたい人や、RAW 現像などの後処理を主題に据えたい人には、目次上その領域は中心ではないため物足りなさが残ります。

著者の塩見徹氏について、書店掲載の書誌 (出版社提供) は刊行当時の紹介として、京都府福知山市生まれ、東京理科大学理工学研究科博士課程修了、広告写真スタジオ勤務を経て GSphotographics を旗揚げし東京都江東区を拠点に活動、2013 年に株式会社 LOGDESIGN を設立、写真 / 動画の撮影から画像処理、動画編集まで手がける、と記しています。共著者のナイスクは版元公式ページで塩見氏と並んで著者として表記されています。D5600 を手にして、子供や旅先の風景、夜景をオート任せでなく自分の意図どおりに撮りたい人にとって、フォーカスと露出の土台からシーン別の設定、スマートフォン連携までをポケットサイズの 1 冊にまとめた本書は、撮影の現場で開いて元が取れる実用ガイドです。

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