PENTAX Q7 基本 & 応用撮影ガイド

ペンタックス キュー セブン キホン アンド オウヨウ サツエイ ガイド

PENTAX Q7 基本 & 応用撮影ガイドの表紙
ハードウェア
著者:
曽根原昇 / ナイスク(ソネハラ, ノボル / ナイスク)
出版社:
技術評論社
出版日:
2013年12月
ISBN:
9784774160573
シリーズ:
今すぐ使えるかんたん mini
在庫:
在庫あり
3.87(15 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
デジタルカメラハードウェアカメラ操作Q マウントレンズK マウントレンズフィルタースマートエフェクト多重露光写真撮影カメラガイド

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総合2228位

書籍紹介

PENTAX Q シリーズの上位モデル Q7 の撮影、操作マニュアルです。最少最軽量の手のひらサイズのデジタル一眼カメラでありながら、PENTAX K マウントのデジタル一眼レフカメラと同じデジタルフィルター、カスタムイメージなどペンタックスユーザーに馴染みのある機能を搭載。本格的に撮影できる高性能レンズ、遊びに特化したトイレンズや多重露光など機能が満載ですが、撮影の仕方、7 本の Q マウントレンズ、K マウントレンズの使い方、フィルター類 (スマートエフェクトなど) などもこの 1 冊で取りこぼさず解説します。

技書の森解説

『PENTAX Q7 基本 & 応用撮影ガイド』 (曽根原昇 / ナイスク 著、技術評論社、2013 年 11 月刊) は、「今すぐ使えるかんたん mini」シリーズの 1 冊として刊行された、PENTAX Q シリーズの上位モデル Q7 に絞った撮影と操作のマニュアルです。版元は刊行時点の紹介で Q7 を「最少最軽量の手のひらサイズのデジタル一眼カメラ」と位置づけ、デジタルフィルターやカスタムイメージといった PENTAX K マウントシリーズの一眼レフユーザーに馴染みのある機能を備えること、撮影の仕方から 7 本の Q マウントレンズと K マウントレンズの使い方、スマートエフェクトなどのフィルター類までを 1 冊で取りこぼさず解説することを売りにしています。版元が対象読者として挙げるのは、PENTAX Q7 を持っている人とこれから購入しようとしている人、そして Q7 の操作や機能、どんな写真が撮れるかを知りたい人です。判型は B6 変形の小型の体裁です。

著者の曽根原昇は、版元プロフィール (刊行時点) によれば写真家 / テクニカルライターで、1971 年生まれ / 愛知県出身、信州大学大学院修士課程を修了、2006 年よりフリーランスとなり、2010 年に活動拠点を長野県より関東地方に移し、雑誌 / 叢書 / 単行本などの撮影 / 執筆をメインに活動しているとあります。同プロフィールにはカメラグランプリ 2013 選考委員の記載もあります。もう 1 者の著者ナイスクについては、版元公式に著者として登録されている以上の情報は掲載されていません。

CHAPTER 1 から 7 まで、基本操作から RAW 現像への構成

構成は CHAPTER 1 から CHAPTER 7 までです。CHAPTER 1 は Q7 の基本で、各部名称、撮影前のカメラの準備、カメラの構え方、基本操作、撮影した画像の再生と消去、撮影モード、動画撮影までを扱います。CHAPTER 2 はピントと構図の基本で、フォーカスモード、AF 方式、MF、構図の表現を押さえます。CHAPTER 3 は露出を駆使した作品づくりに 12 の節を割き、露出の基本、プログラム自動露出 / 絞り優先自動露出 / シャッター優先自動露出 / マニュアル露出の各露出モード、露出補正、明部と暗部の調節、多重露出、ISO 感度、フラッシュ、ホワイトバランスと進みます。CHAPTER 4 は交換レンズで、レンズの基礎、焦点距離と表現効果、高性能レンズとユニークレンズの違いを説明したうえで、02 STANDARD ZOOM、01 STANDARD PRIME、06 TELEPHOTO ZOOM、03 FISH-EYE、04 TOY LENS WIDE、05 TOY LENS TELEPHOTO、07 MOUNT SHIELD LENS の順に 7 本を 1 本ずつ取り上げ、K マウントレンズを楽しむ節で締めます。CHAPTER 5 はシーン別撮影テクニックで、ポートレート、子供の自然な笑顔、旅の想い出、室内の猫のしぐさ、花、街スナップ、建物の記念写真、動物園、水族館の魚、空、夜景での人物、夜景の灯り、身の回りの小物、料理の 14 の場面を 1 節ずつ扱います。CHAPTER 6 は Q7 の個性的な機能として BC モード、特殊効果の種類、カスタムイメージ、スマートエフェクト、デジタルフィルターを、CHAPTER 7 は画像の編集と RAW 現像として撮影後の画像編集、撮影後にかけるデジタルフィルター、RAW 現像の基本、カメラ内での RAW 現像を扱います。

露出と焦点距離の理屈を Q7 の操作に結びつける読みどころ

機種専用ガイドの価値は、メニューの場所を示すことより、設定の理屈と操作を結びつける点にあります。露出は絞り / シャッター速度 / ISO 感度の 3 つの要素で決まり、絞りは背景のボケの量と被写界深度を、シャッター速度は動きを止めるか流すかを、ISO 感度は暗所での撮りやすさとノイズのトレードオフを左右します。本書の CHAPTER 3 はこの理屈を、プログラム自動露出から絞り優先、シャッター優先、マニュアル露出へと自動の度合いを段階的に下げる順序で並べているため、オートで撮る段階から一歩ずつ手動側へ移る学び方ができます。レンズ交換式カメラではレンズ選びそのものが表現の入口で、焦点距離が長いほど画角が狭くなって遠くを大きく写せ、短いほど広い範囲を写せます。版元は Q マウントのレンズ群を本格的に撮影できる高性能レンズと遊びに特化したトイレンズという言葉で紹介しており、CHAPTER 4 が高性能レンズとユニークレンズの違いを説明したうえで 7 本を順に扱う構成は、この 2 系統の性格の違いを踏まえたものです。仕上げの面では、JPEG がカメラ内で処理を確定した画像なのに対し、RAW はセンサーが記録したデータを処理前の状態で保存する形式で、ホワイトバランスや明るさを後から調整できます。CHAPTER 7 がカメラ内での RAW 現像を扱うため、パソコンを介さずに撮影後の調整を試す導線が本書の範囲に入っています。

2013 年刊の機種専用マニュアルという前提と、向かない読者

前提知識は求められません。CHAPTER 1 が各部名称と撮影前のカメラの準備から始まり、ピントや露出の用語も CHAPTER 2 と 3 で基本から説明されるため、デジタル一眼カメラを初めて手にする人でも順に読み進められます。一方で本書は Q7 に特化した 2013 年刊行時点の操作 / 撮影マニュアルで、取り上げるレンズも刊行時点の 7 本の Q マウントレンズです。Q7 以外の機種を使っていて露出や構図の一般論だけを求める人は、機種を限定しない写真入門書のほうが無駄がありません。また、目次上で RAW 現像に割かれているのは RAW 現像の基本とカメラ内での RAW 現像の節で、パソコン用の現像ソフトの操作を主題にした章は目次に立っていないため、本格的なレタッチや現像ワークフローを学びたい人には別の本が必要です。

元が取れるのは、Q7 を手にしてオートで撮る段階から先へ進みたい人、7 本の Q マウントレンズをどう使い分けるか迷っている人、そして子供や猫、旅、料理といった自分の撮りたい場面から設定を逆引きしたい人です。各部名称の確認からカメラ内 RAW 現像までを Q7 に即して 1 冊で通せる構成は、Q7 を使い込むための最初の 1 冊として手元に置く価値があります。

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