IT 全史
情報技術の 250 年を読む
その他- 著者:
- 中野明
- 出版社:
- 祥伝社
- 出版日:
- 2020年11月12日頃
- ISBN:
- 9784396317959
- シリーズ:
- 祥伝社黄金文庫
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
全ては、 1794 年に「腕木通信」が誕生したのが始まりだった。それから 250 年後の 2045 年、コンピュータの能力は人間を超え、私たちの生活は激変するといわれる。情報技術の変遷を意外なエピソード満載で楽しくたどる。
「本書のテーマである情報技術にも歴史がある。進展著しいその歴史を問うことで、私たちがなぜ現在の立ち位置にあるのかを確かめられるに違いない。また、足場を固めたその視座から、来る社会について熟考することもできるだろう。
そうすれば、未来に対してただただ不安を募らせるよりも、より客観的で精度の高い洞察、あるいは「気づき」を手にできるのではないか。」 (「はじめに」より)
技書の森解説
情報技術の歴史を語る本の多くはコンピューターの発明あたりから筆を起こしますが、本書の起点は 1794 年の「腕木通信」です。腕の形を変えて信号を送る機械式の通信網から説き起こし、そこから約 250 年にわたる情報技術の変遷を、 2045 年に技術が人間の能力を超えるとされる議論まで見通してたどります。著者は中野明氏、 2020 年 11 月に祥伝社黄金文庫の一冊として刊行されました。
この構成の妙は、「 IT の歴史」を電気やコンピューター以前の通信から始めることで、デジタル技術を長い通信・情報の系譜の一部として相対化できる点にあります。技術仕様の解説書ではなく、意外なエピソードを織り込みながら流れを追う歴史読み物なので、プログラミングやネットワークの知識は前提になりません。文庫という判型も含めて、腰を据えた専門書ではなく通勤時間や休日に読み進められる密度に調整されています。
エンジニアにとっては、日々触れている技術がどんな試行錯誤の延長線上にあるのかを知る教養書として機能しますし、 IT 業界に入ったばかりの人や文系の学生にとっては、個別技術の暗記ではなく大きな物語として業界の背景をつかむ入り口になります。読み終えたとき、目の前の技術の変化を 250 年の座標の中に置いて眺められるようになっている、という種類の効き方をする本です。