人間機械論第2版 新装版の表紙

人間機械論第 2 版 新装版(ニンゲン キカイ ロン)

人間の人間的な利用

その他
著者:
ノーバート・ウィーナー/鎮目恭夫(ウィーナー,ノーバート/シズメ,ヤスオ)
出版社:
みすず書房
出版日:
2014年09月
ISBN:
9784622078838
在庫:
在庫あり
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中級者向け
サイバネティックス制御理論通信理論哲学社会理論自動化システム理論人間機械論思想的考察未来予測

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書籍紹介

通信と制御の観点から、機械、生物、社会を捉えるサイバネティックスという新しい学問分野を創始し、命名したウィーナー。その主著『サイバネティックス』の内容を、よりわかりやすく説いたのが本書である。第 2 版では、その概念が普及した状況から、より思想的・哲学的考察に重点をおいて改訂。自動機械や統治など、科学や社会の未来を予見しつつ警鐘を鳴らす。

技書の森解説

サイバネティックスという言葉を作ったのは、数学者のノーバート・ウィーナーです。通信と制御という共通の枠組みで機械も生物も社会も捉えるこの学問は、後の情報理論や制御工学、人工知能の議論の土壌になりました。本書は、その代表作『サイバネティックス』で展開した議論を専門家でない読者に向けてかみくだいて論じ直した一般向けの著作で、鎮目恭夫氏の訳により、みすず書房から 2014 年 9 月に新装版として刊行されています。

サブタイトルの「人間の人間的な利用」が示すとおり、主題は技術解説ではなく文明論です。機械が人間の労働や判断を代替していくとき、社会は人間をどう扱うことになるのか。ウィーナーは自動機械や統治のあり方に踏み込み、科学がもたらす未来への警鐘を鳴らします。底本の第 2 版は、サイバネティックスの概念が世に広まった状況を受けて、より思想的・哲学的な考察に重心を移して改訂されたものです。数式はほとんど登場せず、読むのに必要なのは数学の素養よりも、抽象的な議論に付き合う読解の体力です。

原著は 20 世紀半ばの本ですが、機械学習による自動化と雇用、アルゴリズムによる統治といった論点を半世紀以上先取りしており、 AI 倫理を考える技術者が古典に立ち返るならまずこの一冊が挙がります。予言の当たり外れを検証しながら読むのも一興です。

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