シリコンバレーのエンジニアは Web3 の未来に何を見るのか

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シリコンバレーのエンジニアは Web3 の未来に何を見るのかの表紙
その他
著者:
中島聡(ナカジマサトル)
出版社:
SB クリエイティブ
出版日:
2023年01月06日
ISBN:
9784815617868
在庫:
在庫あり
3.82(17 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
Web3ブロックチェーンスマートコントラクト分散システムデ centralized アプリケーション暗号通貨分散型ネットワーク技術トレンドビジネス戦略イノベーション

なぜ注目されているか

総合463位 言及 2 件
言及数
783位

書籍紹介

●実際 Web3 って、何なのか? ポジショントーク抜きの本当の Web3
・Web3 については、参加のハードルが高いものもあり、ビジネスの実態が今一つつかみにくいところも多い。そこで本書では、1Web3 の基本から、2 実際にどんな企業がどんな事業をしているのか、3 現在 Web3 はどんな地点にいて、今後どうなっていくと考えられるのか、図解や事例を踏まえながら解説していきます。

●PC 黎明期から Web1.0、2.0、モバイル…と常に最先端を走る著者ならではの解説と、これからうまくいく人の行動原理
・Voicy 等でも活躍中の著者は、PC 黎明期からコンピュータ業界に携わり、マイクロソフトでも先見的なエンジニアとして活躍。現在も Web3 の核は何かとプロジェクトをスタートさせています。そうした著者ならではの視点や、技術の変化を踏まえていかに動いていくかという仕事の仕方は、すべてのビジネスパーソンに必見の内容です。

※内容的に「中学生にもわかる Web3」と一部被る部分がございます
第 1 章 Web3 とは何か

Web3 への誤解

Web3 の概要 仕組みとしての永続性 (0819)

スマートコントラクトでできること

永続的なストレージ+永続性のあるコンピュータ

Web3 の現状 未来に向けて今行うべきこと

第 2 章 今、海外で立ち上がり始めている Web3 ビジネス
今シリコンバレーで何が起こっているのか

現在の Web3 のビジネスの全体像

アプリケーションとプラットフォームレイヤー

・Play to Earn などのエンターテイメント GameFi (0915)

・NFT (0915)

・De-Fi 通常の交換所=コインベース、バイナンス、コインチェック (アプリ) (0915)

・メタバース (Roblox は純粋なメタバース、メタも Web3 には入れない) (0915)

・ユーティリティ

・プラットフォーム (0915)

GAFAM は今後どう動くのか

第 3 章 Web3 の未来
Draw to Earn で目指していること

冬の時間を超えて (0908)

Web3 のキラーアプリケーションは国家

第 4 章 技術的な変化が著しい時期にどう動くべきか: 手を動かしている人だけが見えること

※構成は一部変更になる可能性があります

技書の森解説

Web3 という言葉は広まったものの、何が新しく、誰がどんな事業で稼いでいるのかは見えにくいままです。『シリコンバレーのエンジニアは Web3 の未来に何を見るのか』 (中島聡 著、SB クリエイティブ、2023 年 1 月刊) は、Web3 の基本、海外で実際に立ち上がっている事業、そしてこの先どうなっていくと考えられるのかを、図解や事例を交えて解説する一般書です。版元の紹介文は、参加のハードルが高く事業の実態がつかみにくい Web3 を、ポジショントーク抜きで説明することを狙いに掲げています。版元はこの本をビジネス書の棚に分類しており、開発の手引きではなく、Web3 の全体像と技術の変化への向き合い方をつかみたいビジネスパーソンやエンジニアに向けた一冊です。

全 4 章の構成、Web3 の基本から海外の事業と国家の話まで

版元が掲げる目次は全 4 章で、構成は一部変更の可能性があるという注記が付いています。第 1 章「Web3 とは何か」は Web3 への誤解から入り、仕組みとしての永続性、スマートコントラクトでできること、永続的なストレージと永続性のあるコンピューターという順に概要を整理し、Web3 の現状と、未来に向けて今行うべきことで締めます。第 2 章「今、海外で立ち上がり始めている Web3 ビジネス」は、シリコンバレーで起きていることを入口に、事業の全体像をアプリケーションとプラットフォームの層に分けて描きます。取り上げる項目は、GameFi のような Play to Earn 型のエンターテインメント、NFT、DeFi、メタバース、ユーティリティ、プラットフォームで、章の最後に GAFAM が今後どう動くのかを論じます。第 3 章「Web3 の未来」には Draw to Earn で目指していること、冬の時間を超えて、Web3 のキラーアプリケーションは国家という項目が並び、第 4 章は技術的な変化が著しい時期にどう動くべきかを、手を動かしている人だけが見えることという副題とともに語ります。

永続性とスマートコントラクトから見る Web3 の技術背景

第 1 章が永続性という語を軸にしているのは、Web3 の要点を押さえた見方です。従来の Web サービスでは、データもプログラムも運営企業のサーバーにあり、企業が方針を変えたり事業をやめたりすれば消えてしまいます。パブリックな ブロックチェーン では、取引の記録を多数のノードが同じ台帳として持ち合い、どの記録を正とするかを 合意アルゴリズム で決めます。そのため、特定の主体が単独で書き換えたり消したりすることが難しくなります。スマートコントラクトはその台帳の上に置かれたプログラムで、条件がそろえば決められた処理を実行し、配置した本人であっても後から勝手に止めにくい性質を持ちます。永続的なストレージと永続性のあるコンピューターという第 1 章の見出しは、この 2 つを一組で捉える整理です。その反面、取引手数料の変動、処理能力の限界、秘密鍵を失えば資産を取り戻せないことなど、利用者が自分で負う責任も大きくなります。版元の紹介文が参加のハードルの高さに触れているのも、こうした事情を背景にしていると考えられます。

中島聡氏の経歴と、読む前に知っておきたい注意点

著者は刊行時の版元プロフィールで、エンジニア、起業家、エンジェル投資家と紹介されています。NTT の研究所を経てマイクロソフトに移り、米国本社でソフトウェア・アーキテクトとして Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 の開発に携わり、2000 年に UIEvolution (のちの Xevo) を起業した経歴の持ち主で、刊行時点ではフルオンチェーンのジェネラティブアートの発行など、Web3 時代の新しいビジネスモデルづくりに取り組んでいるとされています。PC の黎明期から Web 1.0、Web 2.0、モバイルへの移り変わりを現場で見てきた視点が、版元の紹介する本書の持ち味です。読む前に知っておきたい点は 2 つあります。1 つは、版元が同じ著者の『中学生にもわかる Web3』と内容が一部重なると明記していることで、そちらを読んだ人は重なりを承知のうえで選ぶ必要があります。もう 1 つは、第 2 章で扱う企業や事業の動きが 2023 年 1 月の刊行時点のものだという点で、その後の変化は別の情報で補うことになります。

目次にスマートコントラクトの実装手順を扱う章は見当たらないため、コードを書いて開発を始めたい人には別の技術書が適しています。一方で、Web3 の話題に触れる機会は増えたのに全体像がつかめない企画職や管理職、Web3 の事業をどの層に分けて見ればよいかを知りたいエンジニア、技術の変化が速い時期にどう動くべきかを経験豊富な開発者の言葉で確かめたい人には、判断の軸を手に入れられる一冊です。

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