だからフェイクにだまされるの表紙

だからフェイクにだまされる(ダカラフェイクニダマサレル)

進化心理学から読み解く

その他
著者:
石川 幹人(イシカワ マサト)
出版社:
筑摩書房
出版日:
2022年05月11日頃
ISBN:
9784480074799
シリーズ:
ちくま新書 1652
在庫:
在庫あり
3.6(14 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
フェイクニュース情報リテラシー進化心理学認知バイアス社会心理学メディアリテラシー情報社会公共政策誤情報対策批判的思考

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書籍紹介

人がフェイクニュースや嘘にだまされてしまう 7 つの心理的トリックを取り上げ、「疑う」態度を身につけることを推奨し、かつ社会的制度作りも必要なことを解く。「フェイクニュース」が、社会に只ならぬ影響を与えるようになって久しい。コロナ禍でも、誤情報が人々を撹乱している。本書では進化心理学を基に、フェイクニュースひいては人と情報を取り巻く遺伝的・文化的背景を解き明かす。これにより、人々が「なぜだまされてしまうのか」「なぜ広めてしまうのか」が理解できるはずだ。そのうえで個人の情報リテラシー力強化による努力だけではなく、社会的な制度や取り組みが必要とされる背景にも触れる。

技書の森解説

誤情報への対策論は「リテラシーを高めよう」という個人の努力の話に流れがちですが、そもそもなぜ人はだまされるのか。本書はこの手前の問いを進化心理学の道具立てで掘り下げる新書です。人間の心が進化の過程で獲得した性質が、ネット時代の情報環境では裏目に出てフェイクを信じさせ、さらに広めさせてしまう。その仕組みを心理的なトリックとして具体的に取り上げながら解き明かします。著者は石川幹人氏、 2022 年 5 月にちくま新書として刊行されました。

本書の射程が個人の心理で終わらない点は特筆に値します。だまされやすさが人間の仕様に根ざすのだとすれば、一人ひとりが「疑う」態度を鍛えるだけでは足りず、社会の側に制度や取り組みが要る。この論の運びによって、情報リテラシー本にありがちな精神論から一歩踏み出しています。感染症の流行下で誤情報が広がった状況も踏まえられており、遺伝的・文化的な背景から人と情報の関係を捉える視点が一貫しています。

新書として一般読者向けに書かれているため、心理学の予備知識は不要です。コンテンツモデレーションやコミュニティ運営に関わるエンジニア、ファクトチェックや情報教育に携わる人が読めば、対策の設計を「人間はだまされるものだ」という前提から組み立て直せるようになります。だまされない自信がある人ほど、その自信の根拠を疑うために読む価値があります。

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