ソーシャルメディア解体全書

ソーシャルメディアカイタイゼンショ

フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り

ソーシャルメディア解体全書の表紙
その他
著者:
山口 真一(ヤマグチ シンイチ)
出版社:
勁草書房
出版日:
2022年06月27日頃
ISBN:
9784326603503
在庫:
在庫あり
4(3 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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総合2192位

書籍紹介

インターネットの情報の偏り、フェイクニュース、炎上のメカニズムを徹底分析。誰もが発信者となりうる「人類総メディア時代」必携!
フェイクニュースを誤情報と判断できず拡散しやすい人の特徴とは? ネット炎上にどう備えるべきなのか? わたしたちの生活に欠かせないソーシャルメディアの諸課題を網羅し、豊富なエビデンスと大規模調査データに基づきその実態を分析する。ソーシャルメディアの歴史から国内外の対策の最新動向まで、豊かな情報社会を築くために。

技書の森解説

『ソーシャルメディア解体全書』 (山口 真一 著、勁草書房、2022 年 6 月刊) は、インターネット上の情報の偏り、フェイクニュース、ネット炎上を、大規模調査データとエビデンスに基づいて分析した本です。副題は「フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り」です。版元の案内には、誰もが発信者となりうる「人類総メディア時代」のソーシャルメディアの諸課題を網羅し、その歴史から国内外の対策までを扱うとあります。

序論と全 7 章、情報の偏りから対策まで

本文は序論のあとに全 7 章が続きます。第 1 章「社会の分断と情報の偏り」、第 2 章「フェイクニュースと社会」、第 3 章「日本におけるフェイクニュースの実態」、第 4 章「ネット炎上・誹謗中傷のメカニズム」、第 5 章「データから見るネット炎上」、第 6 章「ソーシャルメディアの価値・影響」、第 7 章「ソーシャルメディアの諸課題にどう対処するのか」で、巻末に謝辞、参考文献、索引があります。

発信の偏りとフェイクニュースの拡散を扱う第 1 章から第 3 章

第 1 章は、投稿する人と投稿の回数の偏りを、投稿の記録と利用者への調査を突き合わせる データ分析 で示します。第 1 章には、14.5% の人が 46.1% の発信を構成するという偏りを示す節のほか、意見が極端になると投稿回数がどれくらい多くなるか、怒りが拡散されやすいことを扱う節があります。第 2 章はフェイクニュースの定義の考察、陰謀論、新型コロナウイルスと infodemic、判定と分類の方法、デマの歴史、広まる 4 つの要因を扱い、第 3 章は日本での認知度、接触と拡散の実態、誤情報と判断できない人と拡散してしまう人の特徴、スーパースプレッダー、身を守る方法を調査から示します。

炎上の参加者の数と動機を推計する第 4 章と第 5 章

第 4 章は、ネット炎上がそれまでの批判の集中と異なる点、1999 年からの炎上の歴史、炎上の分類、企業と官公庁、著名人、メディア、一般人の炎上の事例、一般人の意図せぬ公人化を扱います。第 5 章は、炎上に書き込む人の数をアンケート調査と Twitter の両方から推計し、炎上参加者の特徴、パーソナリティ特性、社会や他人に対する考え方と攻撃性を分析したうえで、書き込む人の動機は正義感であること、正義感型の参加者は書き込み回数が多いこと、超萎縮社会の課題へ進みます。アンケートの回答から母集団の中の人数を推計する作業は、回答者の偏りをどう扱うかという 統計学 の問題を含みます。

ソーシャルメディアの価値と対策を論じる第 6 章と第 7 章

第 6 章は、クチコミサイトと EC サイトのレビュー、電子掲示板、ブログ、Q&A サイト、SNS、動画共有サービス、メッセージアプリを順に取り上げ、コミュニケーションツールの歴史と、GDP に反映されない無料のソーシャルメディアの価値を扱います。第 7 章は、海外の政策的対応、日本の政策の方向性、ファクトチェックの効果と日本の状況と限界、プラットフォーム事業者と業界団体とマスメディアに期待される対応、メディア情報リテラシー教育を論じ、最後の節を「求められるのは複合的な対策と人々自身の変化」としています。本書は、情報の偏りの分析から対策の提案までを、序論と全 7 章に収めています。

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