フェイクニュースを科学する (DOJIN 文庫: 3)
フェイクニュースヲカガクスル
拡散するデマ, 陰謀論, プロパガンダのしくみ
- 著者:
- 笹原 和俊(ササハラ カズトシ)
- 注目:
- 総合 1949 位
- 出版社:
- 化学同人
- 出版日:
- 2021年07月30日頃
- 一覧:
- 2021 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784759825039
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
新型コロナ・パンデミックに端を発したインフォデミックや, 2020 年の米大統領選挙をめぐる陰謀論など, フェイクニュースの猛威が止まらない.2018 年, フェイクニュース現象の全体像を,「計算社会科学」を武器に描いて大きな反響を呼んだ『フェイクニュースを科学する』が, 内容をアップデートしてついに文庫化.偽情報を信じる認知特性, その情報を拡散させる情報環境, 情報過多と注意力の限界など, メディアリテラシーの重要性がますます高まっている現代だからこそ, あらためて確認したい内容である.
1.フェイクニュースとは何か
2.見たいものだけ見る私たち
3.見たいものしか見えない情報環境
4.無限の情報、有限の認知
5.フェイクニュースの処方箋
6.情報生態系の未来
追補 インフォデミックの時代へ
技書の森解説
『フェイクニュースを科学する (DOJIN 文庫: 3)』 (笹原 和俊 著、化学同人、2021 年 7 月刊) は、デマや陰謀論、プロパガンダが広がる仕組みを計算社会科学の視点から描いた本の文庫版です。副題は「拡散するデマ, 陰謀論, プロパガンダのしくみ」です。版元の紹介文によれば、2018 年に刊行した『フェイクニュースを科学する』の内容を更新して文庫にしたもので、国立国会図書館の書誌にも 2018 年刊の加筆と修正である旨が記されています。
全 6 章と追補「インフォデミックの時代へ」の構成
目次は「1.フェイクニュースとは何か」「2.見たいものだけ見る私たち」「3.見たいものしか見えない情報環境」「4.無限の情報、有限の認知」「5.フェイクニュースの処方箋」「6.情報生態系の未来」の全 6 章と、追補「インフォデミックの時代へ」です。版元の紹介文は、新型コロナのパンデミックに端を発したインフォデミックや、2020 年のアメリカ大統領選挙をめぐる陰謀論に触れたうえで、扱う内容として偽情報を信じる認知特性、その情報を拡散させる情報環境、情報過多と注意力の限界を挙げています。版元の書籍ページでは、本書は科学読み物のジャンルに分類されています (2026 年 10 月時点)。
計算社会科学で SNS の拡散を調べる
計算社会科学は、SNS の投稿や共有、ウェブの閲覧といった人の行動の記録を大量に集め、ネットワークの分析や計算機のシミュレーションを使って社会の現象を調べる分野です。ある投稿が誰から誰へ、どの順で、どれほどの速さで共有されたかが記録として残るため、うわさの広がり方を個々の体験談ではなく、つながりの構造と時間の推移として測ることができます。偽の情報と正しい情報とで広がり方を比べたり、同じ意見の人どうしが固まった集団の中で情報がどう回るかを調べたりするのが、この分野の代表的な問いです。
認知の偏り、推薦の仕組み、有限の注意
人には、自分の考えに合う情報を集めて重く見て、合わない情報を軽く見る傾向があり、心理学では確証バイアスと呼ばれます。SNS や動画サイトには、利用者の閲覧や反応の履歴から次に見せる投稿を選ぶ推薦の仕組みがあり、この傾向と重なると、利用者の目に入る情報が偏っていきます。さらに、流れてくる情報の量に対して一人が払える注意の量には限りがあるため、内容の正しさよりも目を引くかどうかで、読まれる情報と共有される情報が決まりやすくなります。
本書は、フェイクニュースとは何かという問いから情報生態系の未来までの全 6 章と、インフォデミックを扱う追補を、DOJIN 文庫の 3 冊目として収めています。
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