仕事と勉強にすぐに役立つ「ノート術」大全
シゴトトベンキョウニスグニヤクダツ「ノートジュツ」タイゼン
- 著者:
- 安田 修(ヤスダ オサム)
- 注目:
- 総合 2738 位
- 出版社:
- 日本実業出版社
- 出版日:
- 2022年09月29日頃
- ISBN:
- 9784534059512
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
あらゆるノート術やメモ術の本を自ら実践して、その使い方や使い分けを「1 冊」にまとめた決定版!「行動」「企画」「メモ」「整理」「勉強」「目標達成」などテーマ別にわかりやすく解説。
技書の森解説
『仕事と勉強にすぐに役立つ「ノート術」大全』 (安田修 著、日本実業出版社、2022 年 9 月刊、四六判) は、IT 技術書ではなく、ノートやメモの取り方を扱うビジネス実用書です。版元の紹介文は「あらゆるノート術やメモ術の本を自ら実践して、その使い方や使い分けを「一冊」にまとめた決定版!」と掲げ、書誌に登録された副題は『50 冊のノウハウがこの 1 冊で! あらゆるノート本、メモ本を試してみた!』です。つまり一つの流儀を深掘りする本ではなく、著者が数多くのノート術 / メモ術の本を試した結果を、目的別に整理し直して見せる比較ガイドの性格を持つ一冊です。
テーマ別にノート術を使い分ける構成、行動 / 企画から目標達成まで
書誌に添えられた紹介文によれば、本書は「行動」「企画」「メモ」「整理」「勉強」「目標達成」などのテーマ別にノート術を解説しています。ノート術の本は通常、著者一人の方法論を一冊まるごと使って説き、読者はそれが自分の目的に合うかを読み終えるまで判断できません。紹介文から読み取れる本書の切り口は逆で、まず目的 (会議のメモを残したいのか、企画を練りたいのか、試験勉強を定着させたいのか) を起点に、どの手法が合うかを横断的に見比べられる形をとります。個々の手法の細部は元の本に譲る前提の「地図」として読むのが、この形式の本の正しい使い方です。なお版元の公開情報には目次と著者プロフィールが載っていないため、章立ての詳細や著者の経歴については本稿では触れません。
エンジニアの学習と仕事でノート術が効く背景
技術書の読者にとってノート術が他人事でないのは、学習と障害対応の両方が「書いて残す」作業に支えられているからです。新しい言語やフレームワークを学ぶときの読書メモ、資格試験の対策で弱点を洗い出す記録、障害対応の時系列メモ、設計の検討で選択肢を並べる下書きは、いずれも目的が異なるのに同じ「ノート」という道具で行われます。目的ごとにノートの使い方を切り替える発想は、まさに本書がテーマ別に手法を整理している理由と重なります。当サイトの記事 読書メモは未来の自分への手紙 や、資格の参考書と技術書の使い分けをまとめた IT 資格の参考書ガイド と合わせて読むと、学習の記録をどう設計するかの視点が立体的になります。本書で知った手法を Markdown で書くデジタルノートに移植する読み方も、エンジニアにとっては自然な応用です。ただし版元の紹介文はデジタルツールには触れていないため、特定のノートアプリの操作解説を期待して買う本ではない点は押さえておいてください。
ノート術大全を選ぶべき人と、向かない人
すでに自分に合うノート術が定まっていて、その一手法を深く極めたい人には、横断型の本書は物足りないでしょう。特定の技法 (たとえばバレットジャーナルやマインドマップ) の詳細な手順書を求める人も、その技法を専門に扱う本を選ぶ方が早道です。一方、ノート術の本を何冊も買っては続かなかった人、仕事のメモと勉強のノートを同じやり方で取って両方とも機能していないと感じている人、チームの後輩に「まず何から始めればよいか」を示す一冊を探している人には、目的から手法を選べる本書の形式が効きます。多数の手法を一冊で見比べられる比較ガイドとして、自分のノートの取り方を一度棚卸ししたい人に投資対効果の高い選択です。