よくわかる社会情報学

ヨク ワカル シャカイ ジョウホウガク

よくわかる社会情報学の表紙
その他
著者:
西垣通 / 伊藤守 (社会学)(ニシガキ, トオル / イトウ, マモル)
出版社:
ミネルヴァ書房
出版日:
2015年05月
ISBN:
9784623073597
シリーズ:
やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ
在庫:
在庫あり
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技書の森解説

『よくわかる社会情報学』 (西垣 通、伊藤 守 編著、ミネルヴァ書房、2015 年 5 月刊) は、情報が社会の中でどう生まれ、伝わり、人と制度を変えていくかを扱う社会情報学の入門書です。ミネルヴァ書房の「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」の 1 冊で、版元はこの本を社会情報学の教科書と案内し、見開き構成でどこからでも読めることを特徴に挙げています。学としての成り立ちと基礎概念から、ソーシャルメディア、ビッグデータ、オープン・データ、法と政策までを項目ごとに並べる構成です。

社会情報学の成立から研究者紹介まで 12 の大項目

本文は「はじめに」に続き、Ⅰ「社会情報学の成立」から Ⅻ「研究者紹介」までの 12 の大項目で組まれ、巻末にさくいんが付きます。Ⅰ は情報科学 (Computer Science) の勃興、情報学 (Informatics) の成立、社会情報学 (Socio-Informatics) の生成、研究方法の順にたどります。Ⅱ「ネオ・サイバネティクスと生命圏」は生命と情報、脳の発達と情報、言語の成立などの項目を置き、Ⅲ「情報過程の歴史的階層性」はオーラル・コミュニケーション、文字を書く / 読む技術、光学メディア、シネマ、ブロードキャスティング・システムなどの項目でメディアの歴史を追います。Ⅳ はコンピューターの情報処理、マルチメディア、ウェブとデータベース、人工知能とロボットを扱い、Ⅴ「コミュニケーション空間」はソーシャルメディアとコミュニケーション、デジタルネイティブの進化、ネット評判社会、ビッグデータと社会情報学などへ進みます。

意思決定、社会システム、文化、法と政策への広がり

Ⅵ「社会的意思決定と情報」は社会的ジレンマ、会議と合意形成、社会的選択理論と情報、社会シミュレーション、インターネットと選挙、公共圏と熟議民主主義などを取り上げます。Ⅶ と Ⅷ は「社会システムへの応用」の名で、行政情報、医療 / 福祉、災害、電子マネー、観光、デジタル・ミュージアム、ピア・プロダクション、ゲームなどの領域を項目にしています。Ⅸ「デジタル化される文化」はオンライン・ジャーナリズム、記憶 / 記録 / アーカイヴ、電子書籍、情報資本主義、監視社会などを、Ⅹ「法・政策と情報」は表現の自由、通信 / 放送の融合 / 連携、情報公開とプライバシー / 個人情報保護、写真 / 映画と著作権、セキュリティーと情報倫理などを扱います。Ⅺ「近未来の社会と情報技術」はオープン・データ、集合知、ヴァーチャル・リアリティなどを並べ、Ⅻ はクロード・シャノン、ノーバート・ウィーナー、アラン・チューリング、ニクラス・ルーマン、マーシャル・マクルーハンらを 11 の項目で紹介します。

情報理論の定義と、Ⅳ の人工知能、Ⅹ のセキュリティーの項目

シャノンの情報理論は、通信路で記号を誤りなく送る問題を、意味から切り離した量として扱います。Ⅳ の項目にある 人工知能 は、学習や推論といった人の知的な働きをコンピューターで行う技術です。Ⅹ の項目にあるセキュリティーは、情報セキュリティ として情報の機密性、完全性、可用性を守る取り組みを指します。本書は情報科学の成り立ちから研究者紹介まで、社会情報学の領域を 12 の大項目と見開きの項目に収めています。

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