SNS の超プロが教えるソーシャルメディア文章術

エスエヌエス ノ チョウ プロ ガ オシエル ソーシャル メディア ブンショウジ

SNS の超プロが教えるソーシャルメディア文章術の表紙
インターネット / WEB デザイン
著者:
樺沢紫苑(カバサワ, シオン)
出版社:
サンマーク出版
出版日:
2012年04月
ISBN:
9784763132178
在庫:
在庫あり
3.83(42 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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なぜ注目されているか

総合2456位

書籍紹介

ライティング・テクニックといっても、国語的な文章の書き方ではなく、「ソーシャルメディアに書く」上で、どんなことに気をつけて書くべきなのか、何を書くと読者に支持されるのか、というように、「どう書くか」だけではなく、「何を書くか」というコンセプトをも含めた書き方について説明。ソーシャルメディアを盛り上げ、ビジネスに役立てるライティングの教科書。

技書の森解説

ソーシャルメディアに投稿しても反応が薄い、何を書けばよいのか分からないという悩みは、文法や語彙の問題ではないことが多いものです。『SNS の超プロが教えるソーシャルメディア文章術』 (樺沢紫苑 著、サンマーク出版、2012 年 4 月刊、B6 判) は、出版社提供の内容説明によれば、国語的な文章の書き方ではなく、ソーシャルメディアに書く上でどんなことに気をつけて書くべきか、何を書くと読者に支持されるのかを、「どう書くか」だけでなく「何を書くか」というコンセプトまで含めて説明する、ソーシャルメディアを盛り上げてビジネスに役立てるためのライティングの教科書です。著者の樺沢紫苑氏は、刊行当時の著者紹介では精神科医、作家とされ、1965 年札幌生まれ、1991 年に札幌医科大学医学部を卒業、2004 年からシカゴのイリノイ大学に 3 年間留学し、帰国後に樺沢心理学研究所を設立しています。

全 7 章の構成、7 大原則から共感 / 交流 / 伝わるライティングへ

構成は全 7 章です。第 1 章は「書く」前に知っておくべきソーシャルメディアの 7 大原則で、書き始める前の前提を固めます。第 2 章から第 4 章は本書の中核で、「共感ライティング」で読者の感情をゆさぶる、「交流ライティング」で圧倒的にコミュニケーションを深める、「伝わるライティング」で読者にわかりやすく届ける、という 3 つの書き方を章ごとに扱います。第 5 章は永久にネタ切れしないネタ収集術、第 6 章は「スピード・ライティング」で忙しくてもガンガン書けることを主題にし、書き続けるための供給と速度の問題に踏み込みます。第 7 章はソーシャルメディアのマナーとして、やってはいけない 10 のことを挙げて締めます。章立てはサービス別ではなく書き方のテーマ別で、感情、交流、明快さ、継続、作法という順に積み上がる設計です。

国語の作文と違う、ソーシャルメディアで読まれる文章の条件

内容説明が「国語的な文章の書き方ではなく」と切り出す背景には、ソーシャルメディア特有の読まれ方があります。投稿は他の大量の投稿と同じ画面に並び、読者はタイトルも目次も無いまま数秒で読むか読まないかを決めます。しかも成果は文章の完成度ではなく、共感や返信、共有といった読者の反応で測られます。この環境では、正しい文を書く技術よりも、読者の感情に届く題材を選び、反応を受けて会話を続け、短く明快に伝えるという、書く前のコンセプトと書いた後の交流まで含めた設計が効きます。本書が共感、交流、伝わるという 3 つのライティングに章を分け、ネタ収集や執筆速度まで扱うのは、文章術を単発の作文技術ではなく継続する発信活動の技術として捉えているからと読めます。仕様書や手順書のように正確さと網羅性を最優先する テクニカルライティング とは目的が異なり、同じ「書く」でも評価軸が反対側にある点を押さえておくと、本書の助言をどの場面で使うべきかが見えてきます。

2012 年刊のソーシャルメディア本を読むときの前提と向かない人

刊行は 2012 年 4 月です。個々のサービスの機能や利用のされ方はその後も変わり続けているため、本書は 2012 年時点の環境を前提に書かれた本として読み、原則や考え方の部分を自分の使う媒体に当てはめ直す読み方が向いています。前提知識は特に要りませんが、文法や語彙、表現の正確さを磨く国語的な作文技術を求める人には、内容説明が最初に断っているとおり目的が合いません。また、章立ては特定サービスの操作手順ではなく書き方を軸にしているので、ツールの操作方法を知りたい人には別の本が向きます。

一方で、勉強したことや仕事の知見を発信し始めたいのに投稿が続かない人、技術的な内容を書いても反応が無くて手が止まっている人には、感情と交流を軸に「何を書くか」から組み立て直す本書の視点が直接効きます。読んだ本の学びをソーシャルメディアで共有する習慣を作りたい人にとっては、技術書のアウトプット術 の実践と組み合わせることで、投稿のネタと書き方の両面がそろい、発信を続けるための投資として元が取れる一冊です。

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