ゼロからわかる SQL 超入門
ゼロ カラ ワカル エスキュウエル チョウ ニュウモン
はじめてのデータベース操作
なぜ注目されているか
技書の森解説
『ゼロからわかる SQL 超入門』 (三村かよこ 著、技術評論社、2017 年 10 月刊) は、リレーショナルデータベースを扱うための SQL の基本を、PostgreSQL を使った実習と章末の練習問題で学ぶ入門書です。シリーズはかんたん IT 基礎講座で、版元は対象を SQL を初めて学ぶ人とし、独習書としてもセミナーの教科書としても使える構成と紹介しています。版元の著者紹介によると、三村かよこは IT 企業でインフラエンジニアの業務を経験し、株式会社フルネスの IT 講師として Linux や DB、SQL、AWS などの研修を担当しています。
全 7 章と付録の構成、DBMS の基礎から外部結合まで
Chapter1「SQL を学ぶ前に知っておこう」はデータベースと DBMS の役割、データベースモデルの種類、リレーショナルデータベース (RDB) の特徴とテーブルの構造を、Chapter2「SQL の基本を理解しよう」は SQL の歴史と、DDL、DML、DCL の 3 つの命令、SQL 文を書くときのルールを説明します。Chapter3「SQL を使うための準備をしよう」で Windows と macOS への PostgreSQL のインストール、psql によるログイン、学習用データの取り込みを済ませ、Chapter4「テーブルからデータを取り出してみよう」で SELECT 文の基本構文、WHERE 句による絞り込み、算術と比較と論理の演算子、LIKE 演算子によるあいまい検索、ORDER BY 句による並べ替えへ進みます。
Chapter5「データの集約やグループ化を行ってみよう」は集約関数による合計と件数の計算、TO_CHAR 関数による日付と価格の表示形式の変換、GROUP BY 句によるグループ化、HAVING 句による絞り込みを、Chapter6「データの追加・更新・削除を行ってみよう」は INSERT 文とデフォルト値、UPDATE 文、DELETE 文を、全件を対象にする場合と条件を指定する場合に分けて扱います。最後の Chapter7「複数のテーブルからデータを取り出してみよう」は列名の修飾とテーブルの別名から、直積結合、WHERE 句を使った結合、内部結合、左側と右側の外部結合までを説明します。
Chapter4 と Chapter5 の SELECT 文の句
SQL は、データベース の管理システムにデータの取り出しや変更を指示する言語です。SELECT 文は SELECT 句から書き始めますが、処理は FROM 句のテーブルから始まり、WHERE 句で行を絞り、GROUP BY 句でまとめ、HAVING 句でグループを絞ったあとに SELECT 句の列が選ばれ、最後に ORDER BY 句で並べ替えられます。Chapter4 が SELECT、WHERE、ORDER BY の各句を、Chapter5 が集約関数と GROUP BY、HAVING の各句を扱います。
実習の環境 PostgreSQL と、Appendix
実習の環境は PostgreSQL で、Chapter3 が Windows と macOS へのインストール、psql によるログイン、学習用データの取り込みを扱います。Appendix はデータベースとテーブルの作成と削除、データ型、制約をまとめています。データベースの本の選び方は データベース本ガイド にまとめています。
本書は、データベースと SQL の基礎から、データの取り出し、集約とグループ化、データの追加と更新と削除、複数のテーブルの結合までを全 7 章と付録に収めています。