ネット・バカ(ネット バカ)
インターネットがわたしたちの脳にしていること
クラウド・インフラ・DevOps- 著者:
- ニコラス・G.カー/篠儀直子(カー,ニコラス・G./シノギ,ナオコ)
- 出版社:
- 青土社
- 出版日:
- 2010年07月
- ISBN:
- 9784791765553
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
「グーグル化」でヒトはバカになる。グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、 iPad で本を買って読む。さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。『クラウド化する世界』の著者がメディア論から神経科学までを使って暴きだす、まだ誰も知らない驚きの真実。
技書の森解説
検索すれば何でも分かる環境は、私たちを賢くしたのか。それとも、長い文章を最後まで読み通す力と引き換えに、浅く広い拾い読みの習慣を植え付けたのか。本書は『クラウド化する世界』の著者として知られるニコラス・ G ・カーが、この問いに正面から取り組んだ一冊です。青土社から 2010 年 7 月に刊行され、翻訳は篠儀直子氏。挑発的な邦題の裏にあるのは、インターネットという道具が使い手の脳そのものを変えるという主張です。
論の運びは印象論に頼りません。文字や印刷術が人間の思考様式を変えてきた歴史をメディア論として押さえたうえで、脳の可塑性に関する神経科学の知見を重ね、ハイパーリンクと通知に囲まれた読書環境が注意の配分をどう変えるかを検討していきます。 IT の恩恵を否定する反技術論ではなく、道具と認知の相互作用を冷静に追う構えなので、技術者が読んでも議論の土台を共有しやすい書き方です。
刊行から時間が経ち、スマートフォンと SNS の浸透は本書の執筆時点より格段に進みました。だからこそ、通知に分断される仕事、腰を据えたドキュメント読解の難しさといった日々の実感を、構造的に説明する枠組みとして読み直す価値があります。集中を要する知的作業を仕事の中心に置くエンジニアや、情報環境の設計に関わる人が、自分の道具との距離を測り直すきっかけになる読み物です。
この本に興味がある方におすすめ
この本に関連
関連記事
プログラマーはなぜ本を読むのか
ネットで何でも調べられる時代に、プログラマーがわざわざ本を読む理由を解説します。検索では手に入らない「つながった知識」が本にはあります。
月曜朝イチのコードが金曜夕方より美しい理由
週の始まりに書くコードと終わりに書くコードでは、品質に差が出やすいものです。その背景と、コード品質を週を通じて維持するための読書習慣を考えます。
ネットワーク本ガイド - TCP/IP の教科書からプロトコル各論や実務書までの選び方
ネットワークを学ぶ技術書の選び方を 3 段階 (全体像の教科書 → HTTP や DNS のプロトコル各論 → 実務と運用) で整理。マスタリング TCP/IP や図解入門 TCP/IP などの定番書の使い分けと、ネットワーク本の賞味期限の考え方を解説します。