シェルスクリプト入門の入門
シェル スクリプト ニュウモン ノ ニュウモン
なぜ注目されているか
技書の森解説
『シェルスクリプト入門の入門』 (茗荷さくら 著、暗黒通信団、2019 年 4 月刊) は、ターミナルで行う処理をまとめて実行するための シェルスクリプト を、初心者向けに要点を絞って説明する入門書です。版元の作品紹介によれば、扱うシェルは Linux や macOS などで広く使われている Bash です。
繰り返す処理を Bash で一括処理に
版元の作品紹介は、Linux を活用するには様々なコマンドを使いこなすことが重要だとしたうえで、同じような処理を繰り返すなら一括して処理したほうが間違いが少なく効率が良い、という動機から本書の主題を説明しています。そのうえで、ターミナルで様々な処理を一括処理するために記述するシェルスクリプトについて、「ポイントを押さえて最小限だけ説明することを目指しています」と述べ、対象をシェルスクリプトの初心者としています。
コマンドの並びがプログラムになる、シェルスクリプトの基本の部品
シェルは、コマンドライン で打ち込んだ文字列を解釈し、プログラムの起動やファイルの操作を OS に取り次ぐプログラムです。シェルスクリプトは、その打ち込む内容をファイルに書き並べたもので、手で打っていた一連の作業をそのまま 1 回の実行に置き換えられます。シェルスクリプトには、値を入れておく変数、実行時に渡す引数、条件によって処理を分ける if、ファイルの一覧などを順に処理する for や while、コマンドが成功したかを示す終了ステータスといった部品があります。ほかに、複数のコマンドの出力と入力をつなぐパイプや、cron のような定期実行の仕組みもあります。
作品紹介が掲げる主題と、Linux 本ガイド
版元の作品紹介は、個々のコマンドを使いこなすことの先にある一括処理を主題として掲げています。Linux のコマンドラインの操作からしくみ、運用までの本の選び方は Linux 本ガイド にまとめています。
本書は、ターミナルで繰り返す処理を Bash のシェルスクリプトで一括処理するための要点を、シェルスクリプトの初心者に向けて最小限に絞って説明した入門書です。
言及した記事 (1 件)
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
茗荷さくら の他の書籍
関連記事
なぜ上級者ほど入門書を読み返すのか
経験豊富なエンジニアが入門書を読み返す理由を解説します。初心者のときには見えなかった設計思想や暗黙の前提が、経験を積んだ目で読むと浮かび上がります。
ソフトウェア開発の歴史を変えた 5 冊の技術書
アルゴリズムの学問化からコードの可読性革命まで、ソフトウェア開発の方向性を決定づけた 5 冊の技術書を、時代背景とエピソードとともに紹介します。
スマホ / パソコン入門書の選び方 - シニアの家族に贈る 1 冊の見つけ方
スマホとパソコンの入門書を「贈る側 / 教える側」の視点で選ぶガイド。機種と OS の一致、文字の大きさ、年度の確認という 3 条件と、Android / iPhone / Windows 11 それぞれの定番書、安全対策の 1 冊まで 2026 年 8 月時点の収載書から紹介します。
関連用語
ShellScript
シェルのコマンドをまとめて自動実行するスクリプト。作業の自動化に使われる
CSP
Content Security Policy の略で、Web ページで実行可能なリソースの出所を制限するセキュリティ機構
Bash
Linux で標準的に使われるシェル。macOS にも同梱され、コマンド操作と自動化の中心になる
ファイルディスクリプタ
OS がオープンしたファイルやソケットを識別するための整数値
XSS
Web サイトに悪意のあるスクリプトを注入し、ユーザーの情報を盗む攻撃
Service Worker
ブラウザーとネットワークの間でプロキシとして動作し、オフライン対応やキャッシュ制御を実現する Web API