アート・オブ・R プログラミング
アート オブ アール プログラミング
- 著者:
- ノーマン・マトロフ / 大橋真也(マトロフ, ノーマン / オオハシ, シンヤ)
- 出版社:
- オライリー・ジャパン
- 出版日:
- 2012年09月
- ISBN:
- 9784873115795
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
技書の森解説
R を統計処理のコマンドとしてだけでなく、プログラミング言語として書きこなすための解説書です。『アート・オブ・R プログラミング』 (Norman Matloff 著、大橋 真也 監訳、木下 哲也 訳、オライリー・ジャパン、2012 年 9 月 26 日発行) は原書 The Art of R Programming の日本語版で、版元の紹介文は、R の強力かつ柔軟なプログラミング能力に焦点を当て、R スクリプトを書く上でのテクニック、コツ、注意点を解説する本と案内しています。
ベクトルからグラフィックスまで、全 16 章と付録 2 本の構成
本文は全 16 章で、謝辞とはじめにが冒頭に、付録 A「R のインストール」と付録 B「パッケージのインストールと使用」、索引が巻末に置かれています。第 1 章は「R を始める」で、第 2 章から第 6 章の章題は「ベクトル」「行列と配列」「リスト」「データフレーム」「ファクタと表」です。第 7 章「プログラミング構造」には制御文、環境とスコープの問題、再帰、置換関数、匿名関数などの節があります。続く第 8 章から第 12 章の章題は「数学演算とシミュレーションの実行」「オブジェクト指向プログラミング」「入出力」「文字列操作」「グラフィックス」で、第 9 章には S3 クラスと S4 クラスの節と、両者を対比する節があります。
デバッグ、高速化、他言語との連携、並列 R の 4 章
版元の紹介文が、他の R 書籍にはなかった情報として挙げるのは、他言語との連携、並列 R、デバッグ、コードの高速化です。目次の第 13 章から第 16 章の章題は「デバッグ」「パフォーマンス強化: 速度とメモリ」「他の言語との R インタフェース」「並列 R」です。第 13 章には「GDB での R 自体の実行」、第 14 章には「Rprof () を使ったコードの遅い箇所の検出」と「バイトコードコンパイル」、第 15 章には「R から呼び出す C/C++ 関数の記述」と「Python からの R の利用」、第 16 章には「snow パッケージ」の節があります。
ベクトル化とクロージャ、R の書き方を決める言語の性質
R では 1 個の数値も長さ 1 のベクトルとして扱われます。要素ごとにループを回す書き方は R のインタプリターの上で 1 回ずつ処理されるのに対し、ベクトル全体にまとめて演算を掛けると、繰り返しは内部の C のコードで実行されます。R のコードの速さが書き方で大きく変わるのはこのためです。また R の関数は値として受け渡せるオブジェクトで、apply 系の関数に関数を渡して処理を組み立てる 関数型プログラミング の書き方が使えます。関数は定義された環境への参照を持ち続けるので、外側の変数を抱えたまま持ち出す クロージャ も作れます。一方で、関数の中で引数を書き換えても呼び出し元の値は変わりません。第 7 章には「R にはポインタがない」と「上位レベルへの書き込み」の節があります。
2012 年刊行の日本語版としての書誌
日本語版は大橋 真也の監訳、木下 哲也の訳で、発売はオーム社です。2012 年の刊行なので、扱う R とパッケージはその時点のものです。版元は本書を「プログラミング言語として R を活用し、その威力を最大限発揮させる上で必携の一冊」と位置づけています。本書は、R のデータ構造から並列 R までを全 16 章に収めています。
言及した記事 (1 件)
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
関連記事
機械学習に必要な数学の本ガイド - 「どこまでやるか」で選ぶ 3 レベル
機械学習 / ディープラーニングに必要な数学を学ぶ本の選び方を 3 レベル (数式アレルギーの解消 → 機械学習で使う数学だけ → 数理を体系的に) で整理。学び直しの範囲を絞り、挫折せずに必要十分な数学を身につけるルートを解説します。
機械学習 / ディープラーニング本ガイド - エンジニアが読むべき AI 技術書の選び方
機械学習の基礎から実践まで学べる技術書の選び方を紹介。「Python ではじめる機械学習」などのハンズオン本を軸に、数学が苦手な人向けの学習ルート、ディープラーニング本への進み方、ML 本の賞味期限の見極め方を解説します。
本を読むスピードは気にしなくていい
1 ページ読むのに 10 分かかっても問題ありません。プログラミングの本はゆっくり読むのが正解である理由と、焦らず読み進めるコツを紹介します。