キャラ塗り上達術決定版

キャラヌリ ジョウタツジュツ ケッテイバン

CLIP STUDIO PAINT PRO / EX 対

キャラ塗り上達術決定版の表紙
デザイン / グラフィックス
著者:
サイドランチ(サイド ランチ)
出版社:
インプレス
出版日:
2019年03月
ISBN:
9784295005636
シリーズ:
プロ絵師の技を完全マスター
在庫:
在庫あり
4.67(12 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
CGデザイン・グラフィックスデジタルペイントイラストレーションレイヤー作業ブラシ設定配色理論RGB カラープロ絵師テクニックデジタルアーティスト

なぜ注目されているか

総合2074位

書籍紹介

「詳細なレイヤー設定を教えて!」「ブラシは何を使っているの?」「配色の RGB 値が知りたい!」イラストメイキングにこんな不満を感じたことはありませんか? 本書はこのような不満を解消すべく、「キャラ塗り」におけるプロ絵師の技術や使用ツールを徹底的に解説します。レイヤー構成、レイヤー設定、使用ブラシ、配色の RGB 値など、詳細な設定を記載。プロ絵師の塗りを再現することで、様々な技術を学べるイラストメイキング & テクニックガイドです。

技書の森解説

プロのイラストを見て真似しようとしても、完成絵からはレイヤーの重ね方やブラシの設定、使った色の数値までは読み取れません。『プロ絵師の技を完全マスター キャラ塗り上達術 決定版』 (サイドランチ 著、インプレス、2019 年 3 月刊) は、書店掲載の書誌 (出版社提供) によれば、「詳細なレイヤー設定を教えて!」「ブラシは何を使っているの?」「配色の RGB 値が知りたい!」というイラストメイキングへの不満を解消するために、キャラ塗りにおけるプロ絵師の技術や使用ツールを徹底的に解説する本です。レイヤー構成、レイヤー設定、使用ブラシ、配色の RGB 値など、詳細な設定を記載し、プロ絵師の塗りを再現することで様々な技術を学べるイラストメイキング & テクニックガイドと位置づけられており、書誌上は CLIP STUDIO PAINT PRO/EX 対応と注記されています。

10 人の絵師による 10 のメイキング、アニメ塗りから宝石塗りまで

目次は 01 から 10 までの 10 本のメイキングで、それぞれに塗り方の名前と担当する絵師の名前が付いています。01 のアニメ塗りは月森フユカ、02 と 03 のブラシ塗りは玄米と美和野らぐ、04 のブラシ + 厚塗りは吉村拓也、05 の水彩塗りは紅木春、06 の水彩 + 厚塗りは青紅、07 と 08 の厚塗りは吉岡愛理と江川あきら、09 のギャルゲ塗りは鈴城敦、10 の宝石塗りは珠樹みつねが担当しています。ブラシ塗りと厚塗りをそれぞれ 2 人の絵師が担当し、ブラシと厚塗り、水彩と厚塗りの組み合わせも独立したメイキングとして立っているため、同じ名前の塗り方でも作家によって工程がどう違うか、複数の技法を 1 枚の絵の中でどう併用するかを、目次の並びに沿って比較できる構成です。

レイヤー設定 / 使用ブラシ / RGB 値まで再現できる読みどころ

デジタル着彩の難しさは、結果を左右する要素の多くが完成画像に残らないことにあります。レイヤーをどの順に重ね、それぞれにどの合成モードと不透明度を設定したか、どのブラシをどの設定で使ったか、影やハイライトに何色を選んだかは、完成絵をいくら眺めても復元できません。多くのメイキング記事や技法書が工程を段階ごとの画像で示しても、読者が同じ結果に到達できないのは、この設定情報が抜けているからです。本書が売りにしているのは、レイヤー構成とレイヤー設定、使用ブラシ、配色の RGB 値といった数値と設定を記載する点で、版元が掲げるプロ絵師の塗りを再現して技術を学ぶという学び方は、まず同じ設定で同じ結果を出し、そこから自分の絵に置き換えていく順路と読めます。

CLIP STUDIO PAINT の基本操作を覚えた初級者から中級者向け

版元が示す読者対象は、デジタルイラストを描く 20 代から 40 代の男女、CLIP STUDIO PAINT ユーザーで基本的な操作を覚えた初級者から中級者、塗りがもっとうまくなりたい人やプロのテクニックを知りたい人、そしてイラスト技法書をいくつか読んだが分からないところが多いと不満を持つ人です。つまり、ソフトの起動やレイヤーの作成といった操作をこれから覚える段階の人には向かず、基本操作はできるのに塗りの結果が伸びない段階の人に向けた本です。刊行は 2019 年 3 月なので、記載されているソフトの機能名や設定項目は刊行時点のバージョンを前提としており、その後のアップデートで名称や配置が変わった箇所は読み替えが必要になります。CLIP STUDIO PAINT 以外のソフトを使う人でも、レイヤー構成や RGB 値、塗りの工程そのものは参考にできますが、ブラシ設定をそのまま再現する使い方はできません。

線画を学ぶ本ではない、着彩に絞った技法書としての選び方

書名も紹介文も目次も、主題は塗り、つまり着彩です。線画や人体の描き方を学びたい人が最初に選ぶ本ではなく、線画までは描けるようになったが塗りで絵が沈むと感じている人が、プロの設定を丸ごと参照して原因を切り分けるための本です。技法書には、ソフトの設定を伴うツール寄りの本と、光や色の原理を説く原則寄りの本があり、Web デザイン本ガイド で整理されているツールの本と原則の本の区別は、イラスト技法書を選ぶときにも同じように当てはまります。本書は設定値を開示するツール寄りの側に立つ本で、原理を体系的に学びたい段階の人は別の本と組み合わせる前提で読む方が効果的です。CLIP STUDIO PAINT で描いていて、アニメ塗り、ブラシ塗り、水彩塗り、厚塗り、ギャルゲ塗り、宝石塗りのどれかを自分の絵に取り入れたい人、あるいは複数の塗り方を試して自分に合う方向を決めたい人には、10 人分の設定を 1 冊で手元に置ける本書は、試行錯誤の時間を短縮する投資になります。

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