子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門

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子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門の表紙
プログラミング
著者:
TENTO / できるシリーズ編集部(テント / デキル シリーズ ヘンシュウブ)
出版社:
インプレス
出版日:
2020年03月
ISBN:
9784295006435
シリーズ:
できるキッズ
在庫:
在庫あり
4.78(9 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
プログラミング入門プログラミングScratch教育子供向けゲームプログラミングビジュアルプログラミング小学校プログラミング教育入門書Scratch3

なぜ注目されているか

総合2570位

書籍紹介

プログラミングの考え方・作り方がゲームで学べる。小学校プログラミング教育対応。小学 3 年生以上対象。

技書の森解説

『子どもと学ぶ Scratch 3 プログラミング入門』 (TENTO / できるシリーズ編集部 著、インプレス、2020 年 3 月刊) は、インプレスの「できるキッズ」シリーズの一冊で、小学 3 年生以上を対象に、ゲームや紙芝居といった作品を作りながらプログラミングの考え方と作り方を学ぶ入門書です。版元の紹介文は「小学校プログラミング教育対応」を掲げ、国立国会図書館の書誌には動画解説付きの注記があります。判型は B5 変型判です。

「Scratch を始めよう」から「本格インベーダーゲーム」まで、作品で進む目次

目次は作品単位で並びます。「プログラミングを始めよう」「Scratch を始めよう」で導入したあと、「音を鳴らしてみよう」で最初の動作を体験し、「もぐらパトロールを作ろう」「アクションゲームを作ろう」「クリックゲームを作ろう」と操作に反応するゲームを順に作ります。続く「オート紙芝居を作ろう」と「幾何学模様を作ろう」はゲーム以外の表現で、物語を自動で進める仕組みと図形を描く仕組みを扱い、「クイズ! できるもんを作ろう」「リズムゲームを作ろう」「風船割りゲームを作ろう」を経て、最後の「本格インベーダーゲームを作ろう」に到達します。ブロックの機能を一つずつ網羅するリファレンス型ではなく、完成品を一つずつ増やしながら必要な考え方を身につける構成で、章が進むほど作品の要素が増えていく並びになっています。

ブロックをつなぐだけで動く Scratch が、最初の言語に向く理由

Scratch は 2007 年に MIT メディアラボで Mitchel Resnick 教授率いるチームが開発した無料のプログラミング環境で、2019 年には MIT から独立した非営利団体 Scratch Foundation へ運営が移りました。ブロックをドラッグしてつなぐ画面で作るため、綴りの間違いや記号の抜けで動かなくなるという、文字で書く言語につきまとう最初の壁がありません。キャラクターや背景、音の素材があらかじめ用意されている点も、子どもが「動くもの」に短時間で到達できる理由です。それでも学んでいる中身は本物のプログラミングです。ゲームを作れば、キャラクターを動かし続けるための 繰り返し、当たったかどうかで動きを変える 条件分岐、得点や残り時間を覚えておく 変数 が自然に必要になり、これらは後にどの言語へ進んでも同じ形で現れる基本要素です。本書がゲームや紙芝居という完成品を目標に据えているのは、こうした概念を「教わる」のではなく「必要になって使う」順序で出会わせるためで、ブロック型の環境と作品主導の学び方は相性がよい組み合わせです。

小学校プログラミング教育との接点と、家庭で使うときの前提

文部科学省は「小学校プログラミング教育の手引」を公開し、学習指導要領で示された小学校段階のプログラミング教育の考え方や育む力を解説しています。手引の第三版は 2020 年 2 月に改訂されており、本書の刊行はその翌月です。版元が掲げる「小学校プログラミング教育対応」は、学校で扱われるようになったプログラミングを家庭で先回りして体験させたい保護者への呼びかけと読めます。前提知識は子どもにも保護者にも要りません。必要なのは Scratch を動かせるパソコンやタブレットで、書名の「子どもと学ぶ」が示すとおり、保護者が手順を読んで子どもと一緒に画面を操作する使い方を想定した本です。対象は版元の表記どおり小学 3 年生以上で、それより下の学年で使う場合は、読みの部分を保護者が担うことになります。

小学 3 年生以上の子と保護者に向き、テキスト言語や網羅型を求める人には向かない

元が取れるのは、小学 3 年生から高学年の子どもにプログラミングを初めて触らせたい保護者、学校でのプログラミング学習を家庭で補いたい家庭、そしてゲームを完成させる達成感を積ませたい人です。TENTO とできるシリーズ編集部の共著で、目次のとおり導入から一作ずつ積み上げる構成は、画面どおりに進めれば止まらない作りを期待できる材料です。一方で、中学生以上で Python などの文字で書く言語へ早く進みたい人、Scratch のブロックを機能別に調べる辞書のような本を求める人には合いません。作品はどれも本書が指定したものを作る形なので、自分の作りたいものを自由に設計する段階は本書を終えたあとの話になります。まず一つのゲームを最後まで完成させ、その過程で繰り返しや条件分岐を体で覚える。その最初の一歩を親子で踏み出すための本として、本書は手順の丁寧さと作品の楽しさの両方を備えた選択肢です。

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