できる Power BI
デキル パワー ビーアイ
データ集計・分析・可視化ノウハウが身に付く本
- 著者:
- 奥田理恵 / できるシリーズ編集部(オクダ, リエ / デキル シリーズ ヘンシュウブ)
- 出版社:
- インプレス
- 出版日:
- 2019年12月
- ISBN:
- 9784295008033
- 在庫:
- メーカー取り寄せ
なぜ注目されているか
書籍紹介
データ取得、編集、加工、共有ー膨大なデータをすぐに活用できる!
技書の森解説
Excel で集計した表を毎月作り直す作業を、更新できるレポートに置き換えたい人のための入門書が『できる Power BI』 (奥田 理恵、できるシリーズ編集部 著、インプレス、2019 年 12 月 23 日発売) です。副題は「データ集計・分析・可視化ノウハウが身に付く本」で、版元は本書を、Power BI を初めて利用する方でも仕組みや利用方法を無理なく身につけられるよう、準備編と実践編、応用編、共有編の 4 部で構成した入門書と紹介しています。サンプルコンテンツや CSV ファイル、Excel ファイルを読み込んでデータを編集し、レポートを作るまでを、操作画面を追う「できる」シリーズの形で進めます。
全 9 章 63 レッスンの流れ、取り込みから共有まで
目次は全 9 章に 63 のレッスンが通し番号で並びます。第 1 章で Power BI を構成するツールとその位置付け、ライセンスの違いを整理し、第 2 章で Power BI サービスへのサインアップと Power BI Desktop のインストールを済ませます。第 3 章はサンプルを使ったダッシュボードとレポートの基本操作で、モバイルからのアクセスまでを確かめます。版元の訂正情報で章題が「データを取得して編集しよう」と示されている第 4 章はレッスン 14 から 30 までの 17 本を持ち、レッスンの数が最も多い章で、CSV や Excel の読み込み、複数ファイルの結合、列の分割や空白値の処理、リレーションシップの確認、売上や原価を計算する列の追加までを扱います。第 5 章は棒グラフや折れ線グラフ、ドリル機能、スライサー、カスタムビジュアルによる視覚化、第 6 章はレポートの発行とダッシュボードの作成、モバイル用の画面、Web ページでの公開です。第 7 章はデータベースへの接続と社内ネットワークにあるデータの更新、第 8 章は時系列の集計とメジャーの作成、ブックマークとアクションの活用、第 9 章は有償版の機能と、ワークスペースやアプリ、SharePoint や Teams を使った共有、ロールごとの表示制御までを取り上げます。
クエリの編集とメジャーが要になる理由
Power BI の学習でつまずきやすいのは、グラフを置く操作よりも、その手前でデータを分析に耐える形へ整える工程で、データの抽出、変換、読み込みからなる ETL の考え方が土台になります。第 4 章でクエリエディターを使って列名を直し、不要な行を除き、複数の表を結合する作業は、データの抽出、変換、読み込みという流れを画面操作で行うものです。ここで整えた手順は保存され、元のファイルが更新されても同じ処理を繰り返せるため、毎月の手作業の集計をなくす土台になります。もう一つの山場は第 8 章のメジャーです。第 4 章で追加する計算の列は表の 1 行ごとに値を持つのに対し、メジャーはグラフやスライサーで絞り込まれた範囲に応じてその都度計算される式で、達成率や前年比のように見る切り口によって値が変わる指標はメジャーで作るのが基本になります。この 2 つの違いを手を動かして区別できると、レポートが思いどおりの数字を返さないときに原因を探しやすくなります。
2019 年刊の画面と改訂版の扱い
本書は 2019 年時点の Power BI Desktop の画面を前提にしています。版元の訂正情報には、書籍作成時点から Power BI Desktop の画面が変更されたため操作の相違点を明記したという備考があり、ボタンの名前などが本文と異なる箇所は、この資料と突き合わせて読む必要があります。また版元公式によると、2026 年 2 月 26 日に改訂版 (ISBN 978-4-295-02355-5) が発売されており、全面改訂のうえで DAX 関数とデータモデル構築の解説を強化したと案内されています。これから買う人は、手元の画面と同じ操作で進めたいなら改訂版を、2019 年刊の本書で操作の骨格を押さえるなら訂正情報と合わせて読む、という選び方になります。Excel の関数やマクロを先に固めたい段階であれば、Excel と VBA の本の選び方 から入るほうが近道です。
部署の売上や在庫の表を Excel で繰り返し集計していて、それを更新できるダッシュボードに置き換えたい担当者にとって、データの取り込みから共有と表示の制御までを一冊のレッスンで通して追える本書は、Power BI を業務に持ち込む最初の一歩を具体的にしてくれます。版元のページからダウンロードできるサンプルデータと、各レッスンの手順を終えた状態の作業ファイルを手元に置いて、順に手を動かしてみてください。
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