できる ChatGPT

デキルチャットジーピーティー

できる ChatGPT の表紙
AI / 機械学習
著者:
清水理史 / できるシリーズ編集部 / 越塚登(シミズマサシ / デキルシリーズヘンシュウブ / コシヅカノボル)
出版社:
インプレス
出版日:
2023年07月13日
ISBN:
9784295016878
シリーズ:
できるシリーズ
在庫:
在庫あり
3(2 件 / 楽天ブックス)
ChatGPT

なぜ注目されているか

言及数
441位
総合595位 ↓ 74 ランクダウン 言及 6 件
出版前出版日02320222023202420252026

技書の森解説

ChatGPT を使ってみたいけれど、何をどう入力すればよいのか分からない。『できる ChatGPT』 (清水理史、できるシリーズ編集部 著、越塚登 監修、インプレス、2023 年 7 月 13 日発売) は、そうした人に向けてインプレスのできるシリーズから出た ChatGPT の入門書です。版元は、対話型 AI である ChatGPT の仕組みから基本的な操作、便利な使い方までを 1 冊で解説し、すぐに使えるプロンプトを多数紹介すると案内しています。ChatGPT と他の対話型 AI の違いや、使う上で注意したい著作権への配慮、セキュリティ対策も説明に含まれます。NDL の書誌には GPT3.5 対応、パソコン・スマートフォン両対応という注記があり、版元の紹介では監修の越塚登氏は東京大学大学院情報学環の教授です。

基本編と活用編、全 5 章の構成

目次は基本編と活用編の 2 部に分かれた全 5 章です。基本編は 1 章「対話型 AI について学ぼう」と 2 章「ChatGPT を操作してみよう」の 2 章で、章題の並びから見ると、対話型 AI がどういうものかを押さえてから実際の操作に入る順序です。活用編は 3 章「ChatGPT からアドバイスを受けるには」、4 章「ChatGPT でシミュレーションするには」、5 章「さらに高度な操作を試すには」と、使い道ごとに章が立っています。版元が公開している目次は章題までで、節の構成は確認できません。

聞き方で答えが変わる理由、言語モデルとプロンプト

ChatGPT は OpenAI が開発した対話型のサービスで、その土台には 大規模言語モデル があります。大量の文章から学んだモデルが、入力された文の続きとしてもっともらしい言葉を順に選んで返す仕組みのため、同じ用件でも聞き方によって答えの質が大きく変わります。役割や前提条件、出力の形式を具体的に伝えるほど期待に近い答えが返りやすく、こうした指示の工夫は プロンプトエンジニアリング と呼ばれる技法として整理されています。もっともらしさを基準に言葉を選ぶ以上、事実と異なる内容を自然な文で返すこともあり、出力を確かめる責任は使う側に残ります。入力した内容の扱いや、生成された文章を仕事で使う時の権利の問題も、使う側が判断を求められる点です。著作権とセキュリティの説明が本書に含まれていることは、仕事や家庭で使い始める前に押さえておきたい読者にとって意味があります。

2023 年 7 月時点の画面と、改訂 2 版との選び分け

本書は 2023 年 7 月の刊行時点の画面と機能を前提にしています。ChatGPT のようなサービスは画面や機能の更新が続くため、操作手順の細部は手元の画面と違う場合があります。インプレスの 2026 年 5 月のニュースリリースでは『できる ChatGPT 改訂 2 版』が新刊として紹介されており、より後の画面と機能に沿った手順を求めるなら、改訂 2 版の内容も確かめてから選ぶのが確実です。一方、対話型 AI の基本的な考え方や聞き方の型、著作権と安全面の注意のように、画面が変わっても通用する部分を手順で押さえる用途なら、本書でも目的を果たせます。

生成 AI に初めて触れる人に向く理由と、向かない目的

版元のサイトでは本書はパソコン入門書の分類に置かれており、職場で ChatGPT を使ってみるよう言われたものの何から始めればよいか分からない人や、パソコンとスマートフォンの両方で家族に使い方を教えたい人に向いています。一方で、プログラムから API を呼び出して自分のアプリに組み込みたい開発者には、版元の紹介が操作と使い方の解説を軸にしている以上、目的に合う本は別にあります。対話型 AI を自分の言葉で動かす最初の経験を、手順を追いながら確実に積みたい人にとって、本書はその入り口を 1 冊で用意してくれる入門書です。

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