マインドマップから始めるソフトウェアテスト改訂新版

マインド マップ カラ ハジメル ソフトウェア テスト

マインドマップから始めるソフトウェアテスト改訂新版の表紙
その他
著者:
池田暁 / 鈴木三紀夫(イケダ, アキラ / スズキ, ミキオ)
価格:
¥2,728
出版社:
技術評論社
出版日:
2019年04月
ISBN:
9784297105068
在庫:
1
判型:
単行本
4.33(4 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
ソフトウェアテストマインドマップテスト設計クリエイティブ思考テスト工程初級者向け問題解決視覚的学習ソフトウェア開発テスト計画

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書籍紹介

観点を創造し、広げ、深める。発想力を高めるマインドマップの利点をいいとこ取り! テストに必要な作業工程を俯瞰してとらえ、クリエイティブなテスト設計で脱初級者を目指そう!

技書の森解説

テストの担当になったものの、何から手を付け、どんな順序で進めればよいのかが分からない。『[改訂新版]マインドマップから始めるソフトウェアテスト』 (池田 暁、鈴木 三紀夫 著、技術評論社、2019 年 4 月刊) は、そうした初級者に向けて、ソフトウェアテストの作業工程の全体像と、テストを考えるときの思考の進め方を、マインドマップを使いながら示す入門書です。版元によれば、2007 年に刊行されたテスト入門書を改訂したもので、仕様分析、テスト計画、設計、実装、実行、報告という一連の工程の各段階にマインドマップを当てはめ、考え方とノウハウを実例とともに紹介しています。著者の 2 人は、刊行時点でいずれもソフトウェアテストの普及に取り組む NPO 法人 ASTER の理事を務めていました。

3 部 10 章の構成、仕様分析からテスト報告までをたどる

第 Ⅰ 部はソフトウェアテストとマインドマップの基本で、Chapter 1 でテストを行う意義と作業の全体を、Chapter 2 でマインドマップの概要と効果、テストへの適用例を扱います。本書の中心となる第 Ⅱ 部は、Chapter 3 で題材となるケースと登場人物を紹介したあと、Chapter 4 の仕様分析から順に、テスト計画、テスト設計、テスト実装 (テストケースの作成)、テスト実行 (テストログとインシデントレポート)、テスト報告へと、1 つのケースを最後まで追いかける構成です。仕様分析の章では要件定義書がある場合とない場合を分けて扱い、テスト計画の章では IEEE 829 にもとづくテスト計画書の概要を、テスト報告の章のコラムでは ISO/IEC/IEEE 29119 におけるテスト報告書の項目を紹介しています。第 Ⅲ 部の Chapter 10 で全体をまとめ、巻末にはブックガイドが付きます。

テスト観点を広げる道具としてのマインドマップ

テスト設計で初級者がつまずきやすいのは、テストケースの書式ではなく、その手前の「何を確かめるべきか」という観点の洗い出しです。仕様書を上から順に読んで項目を書き写すだけでは、仕様に書かれていない組み合わせや、異常な入力、利用者の使い方の違いといった観点が抜け落ちやすくなります。マインドマップは、中心に置いたテーマから枝を放射状に伸ばして連想を書き足していく図の描き方で、一覧表のように最初から列と行を決めずに済むため、思いついた観点をとりあえず書き出し、あとから枝を組み替えて整理するという発散と収束の作業に向いています。版元の紹介文が、観点を創造し、広げ、深めると表現しているのはこの使い方です。また、テストの対象と観点の広がりが 1 枚の図で見渡せるので、関係者とのレビューで抜けや重複を指摘し合う材料にもなります。本書は、こうした図をテスト計画の検討や報告書の要約にまで使い、工程ごとに考えたことを目に見える形で残していく流れを示しています。

用語と規格の前提、改訂版を読むときの注意

想定読者はテスト技術者としてステップアップしたい人と、職場に配属されたばかりの新人で、テストの専門知識は前提にしていません。むしろ、日々の作業でテストケースを消化してはいるものの、作業の全体像や、自分の担当がどの工程に当たるのかを説明できないという人ほど、得るものが多い構成です。一方で、同値分割や境界値分析、組み合わせテストといったテスト技法そのものを網羅的に学ぶ本ではなく、ユニットテストや自動テストのコードの書き方も扱いの中心ではありません。また本書はテスト文書の規格として IEEE 829 と ISO/IEC/IEEE 29119 の両方に触れていますが、組織で使うテンプレートを決める際には、規格の版を自分で確かめておくと安心です。テスト戦略 の立て方や技法の掘り下げに進みたくなったら、テスト本の選び方 を手がかりに次の一冊を選ぶと、本書で得た工程の地図の上に知識を積み上げられます。

テストの仕事を「渡されたテストケースを実行すること」と捉えていた人が、仕様の読み方から計画、設計、報告までを自分で組み立てる側に回ろうとするとき、本書は最初の一冊として手に取りやすい本です。要件定義 の内容を観点に分解し、図にして見せながら議論を進めるやり方は、テスト専任の担当者だけでなく、開発者が自分の担当機能のテストを考える場面でもそのまま使えます。

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