ソフトウェアテスト技法ドリル【第 2 版】
ソフトウェアテストギホウドリルダイニハン
テスト設計の考え方と実際
- 著者:
- 秋山 浩一(アキヤマ コウイチ)
- 出版社:
- 日科技連出版社
- 出版日:
- 2022年10月19日頃
- ISBN:
- 9784817197665
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
●テスト技法の正しい使い方が実践的に学べます!
この方法だけで良いという絶対的なテスト技法はなく、開発フェーズや目的などに合わせて、適切な技法を適用していくことが重要です。また、ソフトウェアのバグ発生には、物理法則のような普遍性がないため、テスト技術者には、テスト設計にかかわる知識のみならず、経験や勘も求められます。
そこで、経験の少ない初・中級のテスト技術者向けに、テスト設計および実施のノウハウを披露し、解説したのが本書です。本書は、さまざまな角度からテスト設計を行えるように点・線・面・立体という視点で、実務に即したテスト技法の使い方とコツを解説します。さらに、学んだ技法について演習問題を解くことで、より実践的にプロのテクニックを学べます。日本で開発されたテスト技法やテストツールを紹介している唯一の書籍です。
●JSTQB のテスト技術者資格 Advanced Level 取得に役立つ
本書の初版は JSTQB の Advanced Level 試験を受験する方々から“三種の神器”と賞され好評を博しています。本書はテスト技法を追加したり演習問題や事例を差し替えた増補改訂版です。
〈改訂のポイント〉
(1) クラシフィケーションツリー技法、およびテストツール GIHOZ の解説を追加
(2) 事例や演習問題の差し替え、参照 URL の修正と、参照元の情報更新への追随、細かな標準への準拠
(3) STQB の用語との整合性など、テクニカルタームの見直し
(4) 演習問題の解答例は当社ウェブサイトからダウンロードに変更
第 1 章 点に注意を向ける
1.1 ピンポイントテスト
1.2 過去の経験を活かす
1.3 本章のまとめ
演習問題
第 2 章 線を意識する
2.1 同値分割法と境界値分析の基本
2.2 同値分割法と境界値分析の応用
2.3 ループ境界
2.4 負荷テスト
2.5 本章のまとめ
演習問題
第 3 章 面で逃さない
3.1 ドメイン分析テスト
3.2 クラシフィケーションテスト技法
3.3 デシジョンテーブル
3.4 原因結果グラフ
3.5 CFD 法
3.6 本章のまとめ
演習問題
第 4 章 立体で捉える
4.1 HAYST 法
4.2 ペアワイズ
4.3 本章のまとめ
演習問題
第 5 章 時間を網羅する
5.1 状態遷移テスト
5.2 並列処理テスト
5.3 本章のまとめ
演習問題
第 6 章 多次元の品質
6.1 人間に対するテストとソフトウェアテスト
6.2 ソフトウェアテストとは何か
6.3 シナリオテスト
6.4 受け入れテスト
6.5 品質保証のテスト
6.6 本章のまとめ
演習問題
技書の森解説
テスト技法の名前は知っていても、目の前の仕様にどの技法をどう当てればよいかで手が止まる人のための演習書が『ソフトウェアテスト技法ドリル【第 2 版】』です。著者は秋山浩一、版元は日科技連出版社で、2022 年 10 月に刊行された第 2 版にあたり、副題は「テスト設計の考え方と実際」です。版元は経験の少ない初 / 中級のテスト技術者向けと案内しており、点 / 線 / 面 / 立体という視点でテスト技法の使い方とコツを解説し、学んだ技法を演習問題で確かめる構成をとっています。
点 / 線 / 面 / 立体から時間と多次元へ進む全 6 章
章題は視点が広がる順に並んでいます。第 1 章「点に注意を向ける」はピンポイントテストと過去の経験の活かし方、第 2 章「線を意識する」は同値分割法と境界値分析の基本と応用、ループ境界、負荷テストを扱います。第 3 章「面で逃さない」ではドメイン分析テスト、クラシフィケーションテスト技法、デシジョンテーブル、原因結果グラフ、CFD 法と、入力条件の組み合わせを整理する技法が続きます。第 4 章「立体で捉える」は HAYST 法とペアワイズ、第 5 章「時間を網羅する」は状態遷移テストと並列処理テストです。第 6 章「多次元の品質」は人間に対するテストとソフトウェアテストの対比から始まり、シナリオテスト、受け入れテスト、品質保証のテストへ進みます。6 つの章はどれも本章のまとめと演習問題で終わるため、読んだ技法をその場で手を動かして確かめられます。
組み合わせの爆発をテスト技法で絞り込むという背景
ソフトウェアテスト の設計が難しいのは、入力や条件が増えるほど試すべき組み合わせが掛け算で増え、すべてを実行することが現実的でなくなるからです。同値分割と境界値分析は、1 つの入力の値の範囲を同じ振る舞いをするグループに分け、誤りが集まりやすい境目を重点的に選ぶ考え方です。デシジョンテーブルや原因結果グラフは、複数の条件と結果の論理関係を表や図に起こして抜けを見つけます。ペアワイズや、直交表を土台にした HAYST 法は、因子の組み合わせを少ないケース数で偏りなく試すための方法です。状態遷移テストは、システムの振る舞いを 状態と遷移で表すモデル に起こし、ありえない遷移や想定外の順序で起きる不具合を探します。どれも考え方の説明だけなら短く済みますが、実際の仕様に当てはめると、因子の選び方や境界の置き方で迷う場面が出てきます。本書はどの章にも演習問題を置いているので、この迷いを自分の手で解きながら減らしていけます。
第 2 版で加わったクラシフィケーションツリー技法と GIHOZ
版元が挙げる改訂のポイントは 4 つあります。クラシフィケーションツリー技法とテストツール GIHOZ の解説の追加、事例や演習問題の差し替えと参照 URL の修正、STQB の用語との整合性などテクニカルタームの見直し、そして演習問題の解答例を版元のウェブサイトからダウンロードする形にした変更です。版元は、本書を日本で開発されたテスト技法やテストツールを紹介している書籍と位置づけています。旧版 (ISBN 9784817193605) を持っている人にとっては、技法の追加と用語の見直しが買い直すかどうかの判断材料になります。
初 / 中級のテスト技術者と JSTQB Advanced Level を目指す人に
版元は、初版が JSTQB の Advanced Level 試験の受験者から評価されてきたことを紹介し、本書をテスト技術者資格 Advanced Level の取得に役立つ本として案内しています。ただし章立ては点 / 線 / 面 / 立体という本書独自の視点で組まれているため、資格の学習ではシラバスと突き合わせながら使う形になります。テスト計画や進捗の管理、テストを自動で実行する仕組みづくりは目次の章や節に置かれていないので、テスト工程の全体を見渡したい人は別の本と組み合わせるのが近道です。分野ごとに本を選び分けたい場合は テスト本の選び方のガイド も参考になります。
境界値の取り方がチームで揃わない、組み合わせのテストケースが多すぎるのか少なすぎるのか判断できない、といった悩みを抱えている初 / 中級のテスト技術者にとって、本書は技法を名前の知識から手の動く技術へ移すための手頃な一冊です。演習問題を自分で解き、解答例と見比べながら進めると、元を取りやすくなります。
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