図解でやさしくわかる ネットワークのしくみ超入門の表紙

図解でやさしくわかる ネットワークのしくみ超入門(ズカイデヤサシクワカルネットワークノシクミチョウニュウモン)

ネットワーク
著者:
網野 衛二(アミノ エイジ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2022年06月18日頃
ISBN:
9784297128524
在庫:
在庫あり
3(3 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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書籍紹介

ネットワークの学習では、ネットワークを「しくみ」から理解することが重要です。本書は、ネットワークの概念から「ネットワークモデル」の学習まで、フルカラーイラストでていねいに解説することで、ネットワークの基本を根本から学習できます。また、実際のネットワークを扱うときに役立つ、管理・運用の知識やセキュリティの知識もしっかり解説しています。この一冊で、ネットワークの「基本」がすべて身につきます!

技書の森解説

IP アドレスやルーティングという言葉は聞いたことがあっても、自分が送ったデータが実際に何を通ってどう届くのかは説明できない。そんな「ネットワークをゼロから学びたい」人の一冊目として作られたのが『図解でやさしくわかる ネットワークのしくみ超入門』です。著者は網野衛二氏、技術評論社から 2022 年 6 月に発売された B5 変形 192 ページのフルカラー本で、副題の「フルカラーイラストでネットワークがわかる」が示すとおり、暗記ではなく「しくみ」からの理解を主眼に据えています。版元が掲げる想定読者も、はじめてネットワークについて学ぶ人です。

全 8 章の構成: 流れを先に見せる設計

全 8 章の並びには明確な設計意図が読み取れます。第 1 章でデータ通信の出発点となる概念 (回線交換方式とパケット交換方式の違い、 LAN と WAN 、インターネットの関係) を押さえたあと、第 2 章「データはネットワークをどう流れる?」で Web ブラウザーから Web サーバーへ向かうデータを追跡し、ブラウザーから OS 、 LAN 回線、インターネット、そしてサーバー側へと渡っていく道筋を一気通貫で見せます。全体像を先に体験させてから、第 3 〜 4 章でネットワークモデルとプロトコルという抽象的な枠組みに進み、第 5 章でサーバーの働き、第 6 〜 7 章で管理・運用と セキュリティ、第 8 章でネットワークの広がりへと展開する構成です。

階層モデルの挫折への処方箋

この順序は、ネットワーク 学習の最大の難所への処方箋になっています。ネットワークの教科書は階層モデル (OSI 参照モデルや TCP/IP の階層) から入ることが多いのですが、実感のないまま層の名前と役割を覚えるのは初学者にとって苦行で、挫折の定番ポイントです。本書のように「データがどこをどう流れるか」という具体的な物語を先に見せてから階層モデルで整理し直す流れなら、モデルが暗記物ではなく「いま見た流れを分業として説明し直す道具」として腑に落ちます。著者の網野氏は『 3 分間ネットワーク基礎講座』『 3 分間 DNS 基礎講座』『自分のペースでゆったり学ぶ TCP/IP 』など、初学者向けのネットワーク解説書を長年書き続けてきた書き手で、初学者がどこでつまずくかを踏まえた段取りはその蓄積の上にあります。

超入門という位置づけと次に進む本

位置づけとしては、ネットワーク入門書の中でも文字どおり「超入門」の層です。コマンド操作や機器設定の手順書ではなく、資格試験の対策書でもありません。読み終えたあとに『マスタリング TCP/IP 入門編』のような 体系的なプロトコル解説書 や、基本情報技術者・ネットワークスペシャリストといった 試験対策 へ進むための、土台の直感を作る一冊と考えるのが適切です。管理・運用とセキュリティの章があるため、単なる仕組み解説で終わらず「運用する側の視点」の入口まで届く点は、同じ超入門の類書と比べたときの持ち味です。

向いている読者と対象外

すでに TCP/IP の階層を自力で説明できる人や、現場のトラブルシュートに使える具体的な設定知識を求める人には物足りず、対象外と考えてよいでしょう。一方、 IT 業界に入ったばかりの新人、インフラ側との会話についていきたいアプリケーション開発者や非技術職、情報系の学習を始めた学生が最初に読む本としては、フルカラーの図解と「流れを先に見せる」構成が挫折の芽を摘んでくれます。ネットワークの用語が飛び交う会議で話の土台が分かるようになる、その最初の一段目として堅実な選択です。

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