つながっているのに孤独の表紙

つながっているのに孤独(ツナガッテイルノニコドク)

人生を豊かにするはずのインターネットの正体

その他
著者:
シェリー・タークル/渡会 圭子(シェリー・タークル/ワタライ ケイコ)
出版社:
ダイヤモンド社
出版日:
2018年09月21日頃
ISBN:
9784478026106
在庫:
在庫あり
3.63(8 件 / 楽天ブックス)

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技書の森解説

通知は絶えず届くのに、誰かと深く話した実感が薄い。この感覚に輪郭を与えたことで知られるのが、シェリー・タークル氏の著作である本書です。邦訳は渡会圭子氏によるもので、ダイヤモンド社から 2018 年 9 月に刊行されました。「人生を豊かにするはずのインターネットの正体」という副題が、本書の問いの向きをよく表しています。

タークル氏はテクノロジーと人間の関係を長年追いかけてきた研究者で、本書は技術批判の扇動でも懐古趣味でもなく、人々への丹念な観察と対話に基づいて書かれているのが特徴です。ロボットやスマートフォンといった機械との親密さが広がる一方で、人間同士の会話はメッセージの断片に置き換わっていく。「つながり」が増えるほど孤独が深まるという逆説を、具体的な人々の姿を通して描き出します。翻訳書らしい読み応えはあるものの、専門用語の壁は低く、 IT の予備知識がなくても読み進められる難易度です。

SNS やチャットが標準の伝達手段になった環境で育ち、働いている人ほど、ここに書かれた光景を自分事として読むことになります。テクノロジーを作る側のエンジニアにとっては、自分たちの成果物が人の親密さに何をもたらすのかを考える契機になる本です。接続を切ることではなく、接続との距離の取り方を考え直したくなったとき、最初に開く価値があります。

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