ふだん使いの GRAPHIC RECORDING

フダンヅカイノグラフィックレコーディング

問題をシンプルにして毎日がうまくいく

ふだん使いの GRAPHIC RECORDING の表紙
デザイン / グラフィックス
著者:
吉田瑞紀(ヨシダミズキ)
出版社:
CCC メディアハウス
出版日:
2021年05月01日頃
ISBN:
9784484212135
在庫:
在庫あり
3.86(8 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
CGデザイン・グラフィックスグラフィックレコーディングビジネスキル情報整理可視化ファシリテーション会議記録学習記録個人的な整理コミュニケーション

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書籍紹介

「視覚的」に「記録する」から、要点がスッキリ、俯瞰で見える!

ストアカ ビジネススキル部門 人気 No.1 講師が教える、日常のちょっとした場面で使える便利なグラレコ術!

そもそもは会議や議論の可視化やファシリテーションを目的とした記録術である「グラフィックレコーディング」 (通称「グラレコ」)。本書では、そのグラレコを、仕事の情報整理や共有、読書やセミナー・学びの記録、個人での考え事や問題の整理など、日常のシーンで活用することを提案します。

情報をグラフィックに変換することで、要点がひと目でわかるようシンプルに整理され、共有時の齟齬がなくなり、一度インプットしたことを忘れにくくなります。グラフィックと言っても、絵心や特殊な技術は必要ありません。紙とペンさえあれば、誰でもどこでもいつでも始められます。

ただの記録術ではなく、人生を切り開く力をくれる「グラレコ」をぜひ体験してみてください。

技書の森解説

会議や講演の内容を文字とイラストで記録するグラフィックレコーディング、通称グラレコを、自分の仕事や生活の中で使う技術として教える本が、『ふだん使いの GRAPHIC RECORDING 問題をシンプルにして毎日がうまくいく』 (吉田瑞紀 著、CCC メディアハウス、2021 年 5 月刊) です。版元の紹介文によれば、そもそもは会議や議論の可視化やファシリテーションを目的とした記録術であるグラレコを、仕事の情報整理や共有、読書やセミナー / 学びの記録、個人での考え事や問題の整理といった日常のシーンで活用することを提案する本で、書店掲載の出版社内容情報では、実際のミーティングで使うにはスピードが必要でハードルの高いこの技術を、初心者が様々な場面で活用できるレベルにまで落とし込んで紹介する、スキルシェアサービス「ストアカ」の「グラフィックレコーディング講座」の書籍化と説明されています。四六判の単行本で、IT 技術書ではありませんが、設計の議論や勉強会の内容を図で残したいエンジニアにも射程が届く内容です。

理論編 / 実践編 / 実例編の 3 部構成、アイコンの描き方から 5W2H まで

構成は 3 部です。PART 1 理論編「グラフィックレコーディングを知ろう」では、なぜ「文字や思考」を「グラフィック」にするのか、グラレコはどんな人におすすめかを説き、コラムでグラレコをするためにおすすめのツールを紹介します。PART 2 実践編は 3 つの LESSON に分かれ、LESSON 1「グラレコの基本」は、グラフィック = イラストではないこと、必要なのは「絵心」ではなく「考える力」であることを前提に、顔や体、感情を表すアイコン、グラフの種類、関係性、見出し、枠 / 吹き出しの描き方、What / Who / When / Where / Why / How / How Much の 5W2H による書き方の基本、1 枚の紙にまとめる手順、レイアウト例、色の使い方へ進みます。LESSON 2「実際にやってみよう」は短い 1 行の文から長文まで初級 / 中級 / 上級の 3 段階で練習し、LESSON 3「人生を変えるグラレコ術」は、情報を見える化 / 共有する術、考えを深める / 悩みを解決する術、スケジュールを立てる / プランを実行する術の 3 つに分けて、営業トーク、面接での自己アピール、旅行のしおり、家事内容の共有、転職の比較、貯金の計画といった場面ごとに何を見える化するかを示します。PART 3 実例編「みんなのグラレコ活用術」は、著者のグラレコとの出会いと手帳術、5 名の体験談で構成されます。

文字の議事録が伝わらない理由と、グラフィックで記録する効き目

文字だけのメモは発言の時系列を残せますが、要素同士の関係、つまり原因と結果、全体と部分、対立する選択肢といった構造は、読み手が頭の中で組み直さなければ見えてきません。グラフィックで記録すると、矢印や枠、紙の上の配置そのものが関係を担うので、要点を一枚で俯瞰できます。版元は、情報をグラフィックに変換することで要点がひと目でわかるようシンプルに整理され、共有時の齟齬がなくなり、一度インプットしたことを忘れにくくなると説明しています。本書がグラフィック = イラストではないと最初に言い切り、アイコンと記号と配置のルールを先に教える順序は、絵の技術ではなく情報の構造化が本質だという整理です。ソフトウェア開発の現場でホワイトボードに箱と矢印を描いて設計を議論する行為も、アーキテクチャ図やシーケンス図も、同じく図で関係を運ぶ記録であり、会議の場で本の図が頭に浮かぶ瞬間 のように、図として覚えた内容は後から取り出しやすくなります。

絵心がなくても始められる前提と、向かない読者

著者の吉田瑞紀氏は、版元プロフィール (刊行時点) によれば 1994 年東京都生まれで、国土交通省勤務を経て、大阪にて独学でデザイナーに転身し、デザイナー業を主軸に、マーケティング業やセミナー講師に仕事を展開、「ストアカ」で「絵心がなくても OK! グラレコ体験会」と「手帳イラスト講座」を開催していると紹介されています。読者側に求められる前提は、版元の言葉を借りれば紙とペンだけで、絵心や特殊な技術は必要ないという立場が本書全体を貫いています。一方で、出版社内容情報が述べるとおり、本書は登壇者の話をその場で大判に描き切るような本格的なミーティング記録の技法を、初心者向けに日常の場面へ落とし込んだ本なので、イベント会場でのリアルタイム記録を専門的に極めたい人にとっては入口にとどまります。また、LESSON 3 の場面例には転職や貯金、家事の共有といった私生活の題材が多く含まれるため、業務の議事録テンプレートだけを求める人には遠回りに感じられる部分もあります。

通読して身につくのは、聞いた話や読んだ本の要点を、アイコンと矢印と枠で 1 枚の紙に整理し、人に見せてそのまま伝わる形にする手順です。議事録や勉強会のメモが文字の羅列で終わっている人、技術書の内容を 技術書の読書メモ術 の延長として図で残したい人、プレゼンやレビューで口頭の説明が長くなりがちな人は、この一冊で投じた時間を早く回収できます。紙とペンだけで始められ、絵の得手不得手を問わない設計なので、試すコストが低いことも後押しになります。文字のメモに限界を感じている人にとって、日常の場面から練習を積める本書は堅実な入口です。

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