UML モデリング技能認定試験〈入門レベル (L1)〉問題集改訂版
ユーエムエル モデリング ギノウ ニンテイ シケン ニュウモン レベル エル イチ
UML 2.0 対応
- 著者:
- 竹政昭利(タケマサ, アキトシ)
- 出版社:
- 技術評論社
- 出版日:
- 2007年10月
- ISBN:
- 9784774132457
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
UML モデリング技能認定試験 (L1 試験) 合格のための必携問題集! UML の基礎から問題の解き方まで、この 1 冊で完全習得! 全 260 問の厳選問題+必出項目の詳細解説=得点力 UP!UML2.0 ベースの試験に対応。
技書の森解説
UML の図を読み書きする基礎を、UMTP (UML モデリング推進協議会) の UML モデリング技能認定試験 L1 の模擬問題で固めたい人に向けた問題集が、『UML モデリング技能認定試験 入門レベル L1 問題集 改訂版 UML 2.0 対応』 (竹政 昭利 著、技術評論社、2007 年 10 月刊) です。版元の案内では、UMTP 公認の試験問題集で、本試験の模擬問題を 260 問収録しています。NDL の書誌では「L1-T1 (基礎知識)/L1-T2 (モデリング初級)」という副題が付いており、刊行時の L1 試験の区分に沿った作りであることが書名から読み取れます。
試験の概要と全 17 章、UML の図の前提知識からモデリングの実践まで
冒頭の「試験の概要」に続く本文は全 17 章です。第 1 章「オブジェクト指向の基本概念」のあとは、第 2 章のユースケース図、第 3 章のクラス図、第 4 章のシーケンス図、第 5 章のコミュニケーション図、第 6 章のステートマシン図、第 7 章のアクティビティ図、第 8 章のコンポーネント図、第 9 章の配置図、第 10 章のパッケージやノートと、図ごとに「前提知識」を確かめる章が並びます。クラス図の章は属性と操作、可視性、関連と集約とコンポジション、多重度、汎化、抽象クラス、関連クラス、インターフェースまで節が細かく分かれています。第 11 章「UML2.0 で新たに追加された図」は合成構造図、タイミング図、相互作用概要図の概要を扱い、第 12 章「開発プロセス/モデリングの基本概念」から第 17 章「複数の図を使用したモデリング」までは、要求定義、構造、振る舞い、実装の順に、図を使って実際にモデルを組み立てる章です。第 11 章を除く各章の末尾には確認問題と解答 / 解説が置かれています。
オブジェクト指向モデリングを図で考える意味
UML は、システムの構造と振る舞いを共通の記法で描くための言語で、文章だけでは食い違いやすい設計の意図を、関係者が同じ図を見ながら確かめられるようにするものです。土台にあるのは オブジェクト指向 の考え方で、クラス図は「何がどんな責務を持ち、互いにどう結びつくか」という構造を、シーケンス図やコミュニケーション図はオブジェクト同士がどの順にメッセージをやり取りするかを表します。ステートマシン図は、注文や申請のように状態が移り変わる対象を、状態と遷移とガード条件で描く図で、計算モデルとしての ステートマシン をそのまま図にしたものです。試験勉強でつまずきやすいのは、集約とコンポジションの違いや多重度の読み方、依存と関連の区別のように、記号の形が似ていて意味が違う箇所です。こうした区別は問題を解いて誤答の理由を確かめるほうが定着しやすく、模擬問題を中心にした本書の作りはその練習に向いています。
2007 年刊の問題集と、UMTP の L1 試験の案内
本書は 2007 年の刊行で、紙面は当時の L1 試験と UML 2.0 を前提にしています。2026 年 10 月時点の UMTP の L1 試験の案内は UML2.0 ベースで、出題は 30 問の選択式、24 問以上の正解で合格、試験時間は 80 分です。出題カテゴリは開発プロセスとモデリングの基本概念、要求定義、構造、振る舞い、実装、複数の図を使用したモデリングの 6 つで、本書の第 12 章から第 17 章の章題と同じ語が並びます。一方で、案内には NDL の書誌の副題にある L1-T1 と L1-T2 の区分の記載が無く、2025 年 2 月からはインターネットに接続できる環境での受験方法も加わっています。問題の形式や配点が刊行時のままとは限らないため、受験の前には UMTP の案内で範囲と形式を確かめ、本書は図ごとの知識を問題で確かめる教材として使うのが確実です。
版元は「UML を基礎から学習したい方」も対象に挙げていますが、本書は問題と解説を軸に進む問題集です。図の描き方を手順に沿って一から追いたい人や、設計の進め方そのものを学びたい人は、記法の解説書を一冊並行させると、問題の解説が頭に入りやすくなります。UML を設計の現場でどう使うかまで視野を広げたい場合は、設計の本の選び方 から次の一冊を探すと、試験の知識を設計の判断につなげやすくなります。
L1 の受験を控えて多くの問題に当たりたい人、あるいはレビューで渡されるクラス図やシーケンス図を正確に読めるようになりたい開発者にとって、図ごとの前提知識からモデリングの問題までを一冊で反復できる点が本書の強みです。UMTP の案内で範囲を確かめたうえで、章ごとの確認問題を解き、間違えた箇所の解説を読み返すことを繰り返せば、記号の取り違えによる失点を着実に減らせます。
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