UML モデリングのエッセンス第 3 版

ユーエムエル モデリング ノ エッセンス

標準オブジェクトモデリング言語入門

UML モデリングのエッセンス第 3 版の表紙
ソフトウェア工学 / 設計
著者:
マーチン・ファウラー / 羽生田栄一(ファウラー, マーチン / ハニュウダ, エイイチ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2005年06月
ISBN:
9784798107950
シリーズ:
Object oriented selection
在庫:
在庫あり
4.06(18 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
UMLオブジェクト指向ソフトウェア設計ソフトウェア開発モデリングダイアグラムシステム設計開発プロセスファウラーUML 2.0

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書籍紹介

UML について簡潔に解説したマーチン・ファウラー氏のベストセラー。第 3 版では、UML2.0 に対応し新たなダイアグラムを多数追加。過去 5 年間の経験を踏まえ、全編にわたってリファインを施した最新版。オブジェクト指向ソフトウェア開発者必携の書。

技書の森解説

クラス図やシーケンス図を描く場面で、UML のどの記法を使えば意図が伝わるのかを手早く確かめたい人に向けた入門書です。『UML モデリングのエッセンス 第 3 版』 (マーチン・ファウラー 著、羽生田 栄一 監訳、翔泳社、2005 年 6 月刊) は、原書 UML Distilled 第 3 版の日本語版で、Object oriented selection の 1 冊として刊行されました。副題は「標準オブジェクトモデリング言語入門」です。版元の紹介文は、UML について簡潔に解説した本と位置づけ、第 3 版では UML 2.0 に対応して新たなダイアグラムを多数追加し、過去 5 年間の経験を踏まえて全編にわたってリファインしたと案内しています。

UML の概要と開発プロセスから入る目次の並び

版元ドットコムに載る目次は章番号のない項目の一覧で、「UML の概要」と「開発プロセス」から始まります。続いて「クラス図: 基本的要素」と「シーケンス図」が置かれ、「クラス図: 上級概念」はその後に来ます。さらにオブジェクト図、パッケージ図、配置図、ユースケース、状態マシン図、アクティビティ図、コミュニケーション図、コンポジット構造、コンポーネント図、コラボレーション、相互作用概要図と図の種類ごとの項目が並び、最後が「UML のバージョン間の相違点」です。基本的な要素のクラス図とシーケンス図を先に置き、クラス図の上級概念を後へ回す並びは、使う場面の多い図から覚えていく順序と読めます。

構造を描く図と振る舞いを描く図、UML 2.0 の図の全体像

UML は、ソフトウェアの設計を図で表すための標準の記法で、図は大きく、システムの静的な構造を表す図と、時間の流れや状態の変化といった振る舞いを表す図に分かれます。クラス図やオブジェクト図、パッケージ図、配置図、コンポーネント図、コンポジット構造は前者に、ユースケース、シーケンス図、コミュニケーション図、状態マシン図、アクティビティ図、相互作用概要図は後者に当たります。クラス図は オブジェクト指向 の設計でクラスどうしの関連や継承を示す中心の図で、シーケンス図はオブジェクトの間でメッセージがどの順に送られるかを時間軸に沿って示します。状態マシン図は、1 つのオブジェクトが取りうる状態とその間の遷移を描く図で、考え方の土台は ステートマシン と同じです。図の種類が多いほど、どの場面でどれを選ぶかの判断が難しくなり、そこを短く押さえられるかどうかが入門書の価値を分けます。

UML 2.0 対応の版、OMG の改訂は 2.5.1 まで続く

OMG が公開する UML 仕様の正式版の一覧では、UML 2.0 は 2005 年 7 月の版です。その後、2007 年 10 月の 2.1.2、2009 年 1 月の 2.2、2010 年 5 月の 2.3、2011 年 7 月の 2.4.1 を経て、2026 年 10 月時点の一覧の末尾は 2017 年 12 月の 2.5.1 です。本書が扱うのは UML 2.0 の時点の記法で、目次の最後の「UML のバージョン間の相違点」も刊行時までの版の違いを対象にしていると読めます。2.1 以降の改訂で記法の細部がどう変わったかを確かめる必要がある場合は、OMG の仕様書を合わせて参照するのが確実です。一方、図の種類と基本の書き方を押さえる目的であれば、本書の範囲で設計の会話に必要な土台は揃います。

版元の紹介文は本書を「オブジェクト指向ソフトウェア開発者必携の書」としています。クラスやオブジェクトを使った 設計 を日常的に行い、その内容をレビューや打ち合わせで図として共有したい人にとって、図の種類ごとに項目を引き直せる本書は手元に置きやすい 1 冊です。目次にはモデリングツールの操作を扱う項目は見当たらないため、特定のツールでの描き方を知りたい場合は、ツールの資料を別に用意してください。図の読み書きを基礎から整えたいなら、クラス図とシーケンス図の項目から読み始めると、残りの図にも入りやすくなります。

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