ExcelVBA を実務で使い倒す技術

エクセルブイビーエーヲジツムデツカイタオスギジュツ

ExcelVBA を実務で使い倒す技術の表紙
アプリケーション
著者:
高橋宣成(タカハシノリアキ)
出版社:
秀和システム
出版日:
2017年04月20日頃
ISBN:
9784798049991
在庫:
在庫あり
4.27(11 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
EXCELアプリケーションVBAプログラミング実務バグ修正メンテナンスコード拡張オートメーション効率化テクニック

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書籍紹介

苦労して ExcelVBA の基礎を学んだのに、期待したほど仕事が楽にならない。実務で使っているうちに、気がついたら VBA が重荷になってきている。あなたは、そんな悩みをお持ちではないでしょうか。本書は、ExcelVBA を実務で使うことを前提に、現場で求められる知識と知恵を解説します。バグを素早く解決する、運用中のマクロを都度メンテナンスする、コードを継ぎ足して機能を足すテクニックなど、現場で必要なノウハウがわかります。

技書の森解説

マクロの基礎は一通り学んだのに、思ったほど仕事が楽にならない。運用しているうちにマクロが手に負えない重荷になってきた。『ExcelVBA を実務で使い倒す技術』 (高橋宣成 著、秀和システム、2017 年 4 月刊) は、版元がそう問いかける読者に向けて、Excel VBA を実務で使うことを前提に現場で求められる知識と知恵を解説する A5 判の実務書です。版元の紹介では、バグを素早く解決する、運用中のマクロを都度メンテナンスする、コードを継ぎ足して機能を足すテクニックなど、現場で必要なノウハウがわかる本と位置づけられ、書店掲載の書誌 (出版社提供) には、知識 (テクニック) と知恵 (考え方とコツ) の両方を教える本という説明があります。文法を教える入門書ではなく、文法を覚えた後に、速く直せて、壊れにくく、他人に渡せるマクロへ移るための本、というのが正体です。

全 8 章の構成、VBE の設定からチームの資産化まで

構成は全 8 章です。第 1 章は「道具である VBE」を使いこなすことを脱初級への第一歩と位置づけ、VBE の設定の見直し、コメントブロックのアクセスキー、自動メンバー表示、ショートカットキーと、エディタの使いこなしから始めます。第 2 章はイミディエイトウィンドウの役割を再定義し、変数 / プロパティの値やステートメントの結果を調べる、そこからプロシージャを実行するといった使い方を扱います。第 3 章「バグを制するものは VBA を制する」は、初級者がデバッグ作業で時間を浪費する理由、3 種類のエラーとよく見かけるエラーメッセージ、ステップ実行とブレークポイントで手がかりを得る方法です。第 4 章は設計で、システムをインプット・プロセス・アウトプットの組み合わせとして捉え、PC にやさしいフォーマット、ID とマスタ / 入力規則で表記の揺らぎを防ぐ考え方を示します。第 5 章はコーディングのクセを取り除くこと、VBA コードにする前に日本語でプロセスを分解すること、お決まりフレーズのストック & ペースト、小さく細かくコーディングとテストを進める進め方です。第 6 章「リーダブルコードで VBA を資産化する」はブロックとインデント、プロシージャの分割、変数をどこでどのように宣言すべきか、ネーミング、コメント、一貫性を扱い、第 7 章は「変化」への耐久性として、同じコードを書いてはいけないこと、定数 / 列挙型でマジックナンバーを避けること、コレクションの利用、膨らんでいくデータ量の取り扱い、マクロの実行時間の短縮を扱います。第 8 章はチームで情報を蓄積 / 共有してライブラリを作ること、Git によるソースコードとバージョンの管理、リファクタリングでチームのコードに一貫性を持たせること、技術ブログでの情報公開へと視野を広げます。

脱初級の壁は文法ではなく、道具 / デバッグ / 設計にある

VBA の入門書は文法とオブジェクトの操作を教えますが、業務で困るのはその先です。Excel が実質的な業務基盤になっている職場では、マクロは一度書いて終わりではなく、入力フォーマットの変更や担当者の交代、データ量の増加という「変化」にさらされ続けます。こうした環境で効くのは、新しい構文を覚えることより、VBE という開発環境を手足のように使い、エラーメッセージとイミディエイトウィンドウから情報を引き出して デバッグ の時間を削り、処理を入力 / 加工 / 出力に分けて設計し、他人が読めるコードにしておくという、プログラミング一般で保守性と呼ばれる領域です。同じコードを書いてはいけないという第 7 章の主張は、言語を問わず DRY 原則 として知られる考え方と重なり、マジックナンバーを定数や列挙型に置き換えることや、リファクタリング で一貫性を保つことも、VBA に限らない作法です。本書の章立ては、そうした一般的な作法を Excel 業務と VBA の文脈に落とし込み、道具の使いこなしから設計、コードの書き方、チームでの共有へと段階を踏む順序で組まれています。

2017 年刊という前提と、向かない読者

刊行は 2017 年 4 月です。VBE やイミディエイトウィンドウ、ステップ実行の扱い方は特定の Excel バージョンに左右されにくい題材ですが、画面や周辺ツールの記述は 2017 年時点の環境を前提に読む必要があります。版元は「苦労して ExcelVBA の基礎を学んだのに」と語りかけており、VBA の文法そのものをこれから学ぶ人には入門書が先です。目次はエディタ / デバッグ / 設計 / コードの書き方 / チームで組まれているので、特定の機能を網羅した逆引き的な解説を期待する人や、関数やピボットテーブルの範囲で業務を改善したい人にも向きません。著者の高橋宣成氏について、書店掲載の書誌 (出版社提供) の著者紹介は、刊行当時の情報として、株式会社プランノーツ代表取締役、IT×働き方コンサルタントで、Excel、VBA、G Suite、Google Apps Script、クラウドなどによる企業または個人事業主向けのシステム・ツールの開発、コンサルティング、セミナー講師を務めていると記しています。

元が取れるのは、業務でマクロをすでに回していて、修正のたびに時間を溶かしている担当者、引き継いだマクロを他人が読めるコードに直したい人、そして部署でマクロを共有し始めて属人化を止めたいチームです。動くマクロを書ける段階から、直せて渡せるマクロを書ける段階へ上がりたい人にとって、道具 / デバッグ / 設計 / コード / チームの順に整理された本書は、その階段を一冊で見渡せる選択です。入門書からの選び直しや、その先の学び方を含めて検討したい人は、Excel と VBA の本の段階別の選び方 も合わせて参照してください。

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