Python2 年生 デスクトップアプリ開発のしくみ 体験してわかる! 会話でまなべる!
- 著者:
- 不明
- ISBN:
- 9784798174990
なぜ注目されているか
技書の森解説
『Python 2 年生 デスクトップアプリ開発のしくみ 体験してわかる! 会話でまなべる!』 (森 巧尚 著、翔泳社、2022 年 12 月刊) は、ウィンドウとボタンを持つデスクトップアプリを作りながら GUI プログラムの組み立て方を学ぶ入門書です。版元はシリーズについて「Python1 年生」を読み終えた方を対象とした入門書と説明し、本書の対象読者を「デスクトップアプリの作り方を知りたい初心者」としています。解説はヤギ博士とフタバちゃんの会話を主体に進み、章の冒頭には漫画やイラストが入ります。
GUI アプリが操作を待って動くしくみ
コマンドラインで動かすスクリプトは、上から順に処理を実行して終わります。これに対してデスクトップアプリは、ウィンドウを表示したあとボタンのクリックや文字の入力を待ち続け、操作が起きるたびに対応する処理を呼び出します。この待ち受けの繰り返しがイベントループです。Python には標準で tkinter が付属しており、追加のインストールなしにウィンドウを作れます。PySimpleGUI は tkinter などの上に重ねて使う ライブラリ で、画面の部品をリストで並べて配置を書き、ループの中でイベントを読み取る書き方を採っています。
全 6 章、計算アプリからゲームまで
第 1 章「Python でアプリを作ろう」は、デスクトップアプリとは何かから入り、Python のインストール、tkinter でのアプリ作り、PySimpleGUI でのアプリ作りを扱います。第 2 章「アプリ作りの基本」で作り方の流れ、配色、レイアウトを扱ったあと、第 3 章「計算アプリを作ろう」では f 文字列による文字列の組み立てに続いて、割り勘、BMI 値計算、出生の秘密、干支調べのアプリを作ります。第 4 章「時計アプリを作ろう」は時間の計測から時計、ストップウォッチ、時間割のアプリへ、第 5 章「ファイル操作アプリを作ろう」はファイルの読み書きからテキストエディター、画像の表示、画像の加工、QR コードメーカーのアプリへ進みます。第 6 章「ゲームアプリを作ろう」では、おみくじ、じゃんけん、足し算ゲーム、数当てゲーム、31 ゲームのアプリを作り、最後の LESSON 27 でこの先の進み方を扱います。
版元の FAQ の FreeSimpleGUI への移行
版元は本書の進め方を、必要最低限の文法をピックアップして解説し、途中で学習がつまずかないよう会話を主体にした説明と案内しています。版元の紹介文は Python の基礎知識がある人を想定しており、スマホアプリや Web アプリに比べて手軽に取り組める題材としてデスクトップアプリを挙げています。スマホアプリや Web アプリの作り方そのものは目次に無く、版元はそれらを本書のあとに挑戦する分野としています。Python の本の選び方は Python 本の選び方 にまとめています。
版元の FAQ によると、PySimpleGUI は 2025 年 2 月に提供を終え、FreeSimpleGUI への移行が案内されています。版元は、本書の全プログラムが FreeSimpleGUI で動作することを確認したうえで、移行の手順をライブラリのインストールとプログラムの import 文の書き換えとしています。
本書は、tkinter と PySimpleGUI の導入から計算、時計、ファイル操作、ゲームのアプリ作りまでを、全 6 章に収めています。
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