ゲームをテストする バグのないゲームを支える知識と手法
ゲームヲテストスル バグノナイゲームヲササエルチシキトシュホウ
- 著者:
- 花房 輝鑑(ハナフサ テルアキ)
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2022年12月22日
- ISBN:
- 9784798175621
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
属人的で闇雲な従来のゲームデバッグはもう卒業だ! ゲームデバッグとゲームテストの違い、ソフトウェアテストの基礎、ゲームテスターのキャリア、ゲームテストの未来など。ゲーム開発者 & 就活生必読! ソフトウェアテストの手法を利用した QA / QC の世界へようこそ。
技書の森解説
ゲームのバグ出しをセンスと経験に頼る作業から、計画して設計し、結果を管理するテストの仕事へ切り替えるための考え方をまとめたのが『ゲームをテストする バグのないゲームを支える知識と手法』です。花房 輝鑑の単著で、翔泳社から 2022 年 12 月 22 日に発売されました。版元の紹介によれば、対象はゲーム業界を志す就活生と現場の開発者で、ゲームテストの考え方をゲーム業界に即した例や用語とともに解説するほか、品質管理にかかわるデバッガーやテスターの働き方とキャリアパスにも紙幅を割いています。
全 10 章の構成、デバッグの見直しからゲームテストの未来まで
目次は第 1 章「謎めいたゲームテストの世界」で始まり、ゲームデバッグとソフトウェアテストの違いを整理したうえで、第 2 章「ゲーム開発の変遷」で家庭用ゲームソフトとモバイルゲームの開発を振り返ります。第 3 章「ゲームテストのための組織」はゲーム会社の品管とテスト専門会社、品質の種類を扱い、第 4 章「ゲームデバッグはもう古い!?」では 3 つのフリーテスト手法を取り上げてから、ソフトウェアテストの 7 原則と技法へ進みます。第 5 章「多種多様なゲームテスト」、第 6 章「ソフトウェアテストの活動」、第 7 章「先端的な技術の活用」が手法の中心で、第 8 章「未経験から始めるゲームテスター」と第 9 章「ゲームテスターのキャリア」で仕事と職種の話に移り、第 10 章「ゲームテストの未来」で締めくくります。
当たり判定からライセンスまで、第 5 章の 13 節
第 5 章は 13 節あり、機能テスト、非機能テスト、リグレッションテストという一般的な区分に続いて、当たり判定チェック、テキストチェック、通しチェック、多人数プレイチェック、ユーザーテスト、バランスチェック、多端末テスト、ガイドラインチェック、LQA、ライセンスチェックと、ゲームならではの確認項目が並びます。LQA は一般にローカライズの品質保証を指し、翻訳の誤りだけでなく、文字が枠からはみ出す、言語によって意味が通らなくなるといった、画面の上で初めて分かる問題を拾う工程です。バランスチェックや多人数プレイチェックは、仕様どおりに動いているかではなく、遊んだときに成り立っているかを確かめる項目です。版元の紹介文は、品質管理の対象として「ゲーム自体が面白いか」を挙げています。
フリーテスト中心のデバッグから、テストプロセスへ
第 4 章には「ゲームデバッグは可視化が難しい」という節があります。一般の ソフトウェアテスト では、テストを工程として分け、何を確かめるかを先に決めてから実行し、結果を記録して管理します。本書の第 6 章はテスト計画、テスト分析、テスト設計、テスト実装、テスト実行、テスト管理の 6 節でこの流れをたどり、第 7 章ではテスト自動化の考え方、流れ、具体例、効果に加えて、ゲームテストへの AI の活用を扱います。第 2 章「ゲーム開発の変遷」は、家庭用ゲームソフトとモバイルゲームの ゲーム開発 を振り返る章です。
就活生とテスター、テストを任せる側の開発者に向く本
第 8 章は新卒採用と中途採用、ゲームテスターに必要なスキル、収入、未経験で採用されるポイント、教育を扱い、第 9 章はテスター、テスト実行管理者、テスト設計者、テストリーダー、テストマネージャー、テスト自動化エンジニアと、職種ごとのキャリアパスを順に説明します。版元は、直接テスト業務を行わないプログラマーやプランナーにとっても、テストしやすいゲームの開発につながると案内しています。一般のソフトウェアテストの本の選び方は テスト設計を学べる技術書の選び方 で扱っています。本書は、版元が挙げるゲーム業界を志す就活生と現場の開発者、品質管理にかかわるデバッガーやテスターに向けた本です。
言及した記事 (1 件)
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
関連記事
テスト本ガイド - テスト設計を学べる技術書の選び方
テストの書き方からテスト戦略まで学べる技術書の選び方を紹介。テストピラミッド、TDD の正しい読み方、テストの ROI の考え方を解説します。
「動くコード」と「良いコード」の間にある本
コードが動くようになった後、次に何を学べばよいのか。「動くコード」を「良いコード」に変えるために必要な知識と、それを効率的に学べる本の選び方を解説します。
「とりあえず動く」で 5 年過ごしたエンジニアの末路
「動けばいい」のマインドセットで 5 年間コードを書き続けると何が起きるか。技術的負債の蓄積、キャリアの停滞、そしてそこから抜け出すための読書戦略を考えます。