ヤマハルーター & スイッチによるネットワーク構築 標準教科書 [YCNE Standard★★対応]
ヤマハーターアンドスイッチネットワークコウチク ヒョウジュンキョウカショ イーネスタンダードタイオウ
- 著者:
- のびきよ(ノビキヨ)
- 注目:
- 総合 886 位
- 出版社:
- マイナビ出版
- 出版日:
- 2022年10月31日頃
- ISBN:
- 9784839980306
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書はネットワークの構築・運用に必要な技術や設定について学習される方を対象としています。また、ヤマハネットワーク技術者認定試験[YCNE (Yamaha Certified Network Engineer) Standard★★]に対応しています。
IP アドレス、サブネット、VLAN などの基礎を理解している前提として、ネットワークの構築と運用で必要となる技術や設定、およびセキュリティを中心に説明しています。
最初は、RIP や OSPF、VRRP など構築に必須の技術、NTP や SNMP など運用に必須の技術について説明します。そしてヤマハネットワーク機器でつくるネットワーク構成の例を示し、これらの技術を使った設計の検討内容や設定について、シミュレーション形式で説明します。LAN 分割機能、マルチプル VLAN、QoS、L2MS など構築と運用で利用する多くの機能と設定について、またネットワーク構築には"セキュリティ対策"も必須となるため、フィルタリングや VPN、認証といったセキュリティ関連の機能と設定についても説明していきます。
本書を読むことでヤマハネットワークの構築・運用に必要な技術や設定について理解が深まるとともに、YCNE Standard★★試験合格の近道となることを願っています。
1 章 ネットワークを構築・運用する上での必須技術
1.1 通信の基本
1.2 ルーティング関連技術
1.3 RIPv1
1.4 RIPv2
1.5 OSPF
1.6 冗長化技術
1.7 ICMP 関連技術
1.8 運用管理関連技術
1 章のチェックポイント
2 章 中規模ネットワークの構築
2.1 ネットワーク構成
2.2 初期設定
2.3 インターネット接続設定
2.4 VLAN の設定
2.5 スパニングツリープロトコルの設定
2.6 OSPF の設定
2.7 VRRP の設定
2.8 拠点間接続 VPN の設定
2.9 無線 LAN アクセスポイントの設定
2.10 ルーターや LAN スイッチへのアクセス設定
2.11 設定の保存
2 章のチェックポイント
3 章 要件に合わせたネットワークの構築
3.1 ポート関連技術
3.2 ルーティング関連技術
3.3 インターネット接続関連技術
3.4 QoS
3.5 無線 LAN 関連技術
3 章のチェックポイント
4 章 ネットワーク運用管理
4.1 SNMP の設定
4.2 NTP の設定
4.3 Syslog の設定
4.4 ループ検出機能の設定
4.5 L2MS
4.6 LAN マップ
4.7 無線 LAN の可視化
4.8 クラスター管理機能
4.9 YNO によるネットワーク統合管理
4 章のチェックポイント
5 章 セキュリティ
5.1 セキュリティの基本
5.2 入口対策
5.3 TLS を使った暗号化
5.4 VPN のセキュリティ技術
5.5 VPN の種類
5.6 ポート認証機能
5.7 ヤマハルーターのセキュリティ機能設定
5.8 ヤマハ LAN スイッチのセキュリティ機能設定
5.9 ヤマハ無線 LAN アクセスポイントのセキュリティ機能設定
5.10 UTM
5 章のチェックポイント
参考情報 1 フレーム構造
参考情報 2 パケット構造
参考情報 3 TCP の構造
参考情報 4 UDP の構造
技書の森解説
ネットワーク機器の構築を学ぶ教科書は Cisco 機器を前提にしたものが多く、ヤマハのルーターや LAN スイッチを使う現場では、コマンドの文法や管理機能の名称がそのままでは当てはまりません。『ヤマハルーター & スイッチによるネットワーク構築 標準教科書』 (のびきよ 著、マイナビ出版、2022 年 10 月刊) は、ヤマハネットワーク機器を使ってネットワークを構築 / 運用するために必要な技術と設定、そしてセキュリティを解説する A5 判の教科書で、書名にヤマハネットワーク技術者認定試験 YCNE (Yamaha Certified Network Engineer) の Standard レベルへの対応を掲げています。ヤマハの YCNE 公式ページも本書を受験のための参考図書として挙げています (2026 年 9 月時点)。書誌データでは著者欄にヤマハ株式会社の名も併記されています。
全 5 章の構成、必須技術の整理から構築 / 運用管理 / セキュリティへ
構成は全 5 章と巻末の 4 本の参考情報です。1 章「ネットワークを構築・運用する上での必須技術」で通信の基本、ルーティング関連技術、RIPv1、RIPv2、OSPF、冗長化技術、ICMP 関連技術、運用管理関連技術を押さえ、2 章「中規模ネットワークの構築」でネットワーク構成の提示から初期設定、インターネット接続設定、VLAN の設定、スパニングツリープロトコルの設定、OSPF の設定、VRRP の設定、拠点間接続 VPN の設定、無線 LAN アクセスポイントの設定、ルーターや LAN スイッチへのアクセス設定、設定の保存までを進めます。版元の紹介文は、ヤマハネットワーク機器でつくるネットワーク構成の例を示し、設計の検討内容や設定をシミュレーション形式で説明すると述べています。3 章「要件に合わせたネットワークの構築」はポート関連技術、ルーティング関連技術、インターネット接続関連技術、QoS、無線 LAN 関連技術を、4 章「ネットワーク運用管理」は SNMP、NTP、Syslog、ループ検出機能の設定に加えて L2MS、LAN マップ、無線 LAN の可視化、クラスター管理機能、YNO によるネットワーク統合管理を扱います。5 章「セキュリティ」はセキュリティの基本、入口対策、TLS を使った暗号化、VPN のセキュリティ技術と種類、ポート認証機能、ルーター / LAN スイッチ / 無線 LAN アクセスポイントそれぞれのセキュリティ機能設定、UTM まで進み、各章末にはチェックポイントが置かれます。参考情報はフレーム構造、パケット構造、TCP の構造、UDP の構造の 4 本です。
YCNE Standard の試験概要と、2026 年 9 月時点の公式情報
YCNE はヤマハ株式会社が実施するネットワーク技術者の認定試験で、公式ページの試験概要には Basic、Standard、Advanced CORE の 3 つが掲げられています。Standard の主な対象者は構築などを手がけるネットワークエンジニア、情報システム部門のネットワーク担当者、ネットワーク運用保守のシステム担当者で、問題数 70 問、試験時間 90 分、選択式、全国の CBT 試験会場で受験する形式です。Basic と Standard はどなたでも受験できると公式ページの Q&A に記載されています (2026 年 9 月時点)。本書の紹介文は、IP アドレス、サブネット、VLAN などの基礎を理解している読者を前提とし、YCNE Standard 試験合格の近道となることを願うと結んでいます。ただし試験制度や出題範囲は改定され得るため、受験を予定する人は問題数や形式を公式ページで確かめたうえで学習計画を立ててください。
ヤマハ機器の設定体系を学ぶ意味と、IP / VLAN の前提知識
ルーティングや VLAN、VRRP、SNMP は標準化されたプロトコルなので、原理はベンダーを問わず共通です。しかし実機に落とし込む段階では、コマンドの文法、機能の名称、管理画面の作りが製品ごとに違い、教科書で学んだ概念と手元の機器の設定項目が結びつかないことが構築初心者の壁になります。ヤマハ機器には、ルーターから配下の LAN スイッチや無線 LAN アクセスポイントを見つけて管理する L2MS、構成を可視化する LAN マップ、クラウドから機器を統合管理する YNO (Yamaha Network Organizer) のような固有の運用機能があり、汎用のネットワーク教科書には出てきません。本書はプロトコルの原理を 1 章で整理したうえで、ヤマハ機器での設定とこうした固有機能の使い方へ橋を架ける構成で、VRRP による既定ゲートウェイの フェイルオーバー や、TLS と VPN による通信の 暗号化 を、原理と設定の両面から追える点が教科書としての価値です。前提として求められるのは、紹介文が明記するとおり IP アドレス、サブネット、VLAN の基礎です。TCP/IP の階層やパケットの流れを一から学びたい人には巻末の参考情報だけでは足りないので、入門書を先に済ませてから本書に進むほうが確実です。
本書が向かないのは、ネットワークの用語そのものをこれから覚える段階の人と、Cisco 機器の設定手順や CCNA の出題範囲を直接学びたい人です。前者には著者 のびきよ が同じ版元から出している『ネットワーク入門・構築の教科書』があり、ヤマハの公式ページはこの書名も参考図書に挙げています。ヤマハ機器を対象に設計へさらに踏み込みたい人向けには、同じく参考図書に挙がる『ヤマハルーター & スイッチによる実践ネットワーク技術と設計』があります。実務書としての位置づけを俯瞰したい人は ネットワーク本の選び方 も参考になります。
ヤマハのルーターや LAN スイッチで拠点ネットワークを組む担当になった人、情報システム部門で既設のヤマハ機器の運用を引き継いだ人、そして YCNE Standard の受験を決めた人にとって、必須技術の整理から構築のシミュレーション、運用管理、セキュリティ設定まで一冊で通せる本書は、取扱説明書と設定例を個別に追うより早く全体像に到達できる投資です。基礎を済ませたうえでヤマハ機器の構築力を体系的に固めたい人に向く教科書です。
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