デジタル生存競争(デジタルセイゾンキョウソウ)
誰が生き残るのか
AI・機械学習- 著者:
- ダグラス・ラシュコフ/堺屋七左衛門(ダグラスラシュコフ/サカイヤシチザエモン)
- 出版社:
- ボイジャー
- 出版日:
- 2023年06月30日頃
- ISBN:
- 9784866893129
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
環境破壊、社会不安、まん延するウィルス、すべてを停止させるコンピューター侵入。世界の億万長者は、自分で起こした現実からひたすら逃れることを考えます。技術開発は、集団的な繁栄を目指すものでしたが、富の蓄積は個人的な生き残りを図るものになりました。批判的であるはずのメディアは、市場感覚に圧倒されて屈服しています。自分だけが生き残る十分な資金を稼ぐ......うまく稼げたら勝利か? それは自分の排ガスから逃れるために高速で走る自動車をつくっているようなものです。このような勝手な考え・思いこみを『マインドセット』といいます。
闘わなければなりません。どうすればいいのか? 何もわからないほどに、私たちはデジタルにまみれ、自分自身を失っています。
ダグラス・ラシュコフは語りますーー利己的な世界を超えて、コミュニティ、人間の相互扶助を取り戻せ、と。
この本を読み、今の自分と照らし合わせてみてください。すべて消耗品とされた私たち自身の防御がそこから始まります。
1.隔離の方程式 億万長者の防空壕戦略
2.合併と買収 常に出口戦略が必要
3.母の子宮に戻りたい テクノバブルに包まれた安全
4.ダムウェイター効果 見えないものは忘れられる
5.利己的な遺伝子 道徳よりも科学主義
6.全速力で前進 非人間化と支配と収奪
7.指数関数的成長 行き詰れば別次元のメタへ
8.説得的技術 ボタン一つで彼らを消せるなら
9.「バーニングマン」 からの展望 私たちは神のように
10. グレートリセット 世界を救うために資本主義を救う
11. 鏡に映った「マインドセット」 抵抗してもムダだ
12. コンピューター的因縁 自業自得
13. パターン認識 全ては元に戻る
技書の森解説
世界の富豪が真剣に検討しているのは、社会を良くすることではなく、自分で壊した世界から自分だけ脱出することだとしたら。ダグラス・ラシュコフ氏による本書 (ボイジャー・ 2023 年 6 月刊行、堺屋七左衛門氏訳) は、億万長者たちの防空壕戦略という強烈な題材から幕を開ける、テクノロジー社会への批評の書です。技術書の棚に並ぶ本ですが、コードや製品の解説は一切なく、デジタル技術を生んだ側の思想を問題にします。
著者はこの「自分だけが生き残る資金を稼げれば勝ち」という思い込みを「マインドセット」と名づけ、 13 の章で解剖していきます。集団の繁栄を目指したはずの技術開発が個人の生き残り競争にすり替わる過程、出口戦略ありきの合併と買収、指数関数的成長への信仰、行き詰まればメタバースへという逃避。目次を追うだけでも、 IT 産業の内側にいる人間には思い当たる話が続きます。処方箋として示されるのは高度な技術ではなく、コミュニティと人間の相互扶助の回復という、拍子抜けするほど地道な方向です。
前提知識は不要ですが、自分の仕事を撃たれる覚悟は要ります。成長を疑わずに走ってきたエンジニアや起業家、テック業界の言説に漠然とした違和感を抱えてきた人が、その違和感に名前を与えるための一冊です。読後、あなたは今の働き方を同じ目で見られるでしょうか。
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