Python 文法詳解
パイソン ブンポウ ショウカイ
- 著者:
- 石本敦夫(イシモト, アツオ)
- 出版社:
- オライリー・ジャパン
- 出版日:
- 2014年09月
- ISBN:
- 9784873116884
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
技書の森解説
『Python 文法詳解』 (石本 敦夫 著、オライリー・ジャパン、2014 年 9 月刊) は、プログラミング言語としての Python の文法と、組み込みのオブジェクトに焦点を絞って解説する書籍です。版元の紹介文には、著者が Python Enhancement Proposals (PEP) 3138 の執筆者でもあることと、「入門書やチュートリアルではあまり触れられないその内部や仕組みに関するトピック」を盛り込んだことが書かれています。
イントロダクションから tips までの全 8 章
本文は第 1 章「イントロダクション」から第 8 章「tips」までの全 8 章で、冒頭に「はじめに」、巻末に索引が付きます。第 1 章は Python の特徴、歴史、処理系を紹介し、第 2 章「Python の実行」はスクリプトの実行から基本データ型、関数、クラス、モジュール、入出力までをひととおり見渡します。第 3 章「式とデータ型」と第 4 章「シーケンスとコンテナ型」は、数値型、整数のビット操作、浮動小数点数、decimal.Decimal 型、リスト、タプル、文字列とバイト列、辞書、集合を型ごとに扱い、第 5 章「ステートメント」は if 文から with 文までの文を扱います。第 6 章「関数とクラス」と第 7 章「データ型とプロトコル」を経て、第 8 章はガベージコレクション、OS と Unicode、イントロスペクション、Python のバイトコードを取り上げます。
名前空間とスコープ、ディスクリプタ、特殊メソッド
第 6 章は、可変長引数、キーワード専用引数、関数アノテーションといった関数定義の要素から、モジュールとパッケージ、名前空間、クラス、デコレーターへ進みます。Python の名前の解決は、関数のローカル名前空間、外側の関数、モジュールのグローバル名前空間、組み込みの順に探す規則で決まります。スコープ の規則は名前空間という辞書の連なりで表されます。クラスブロックの中で定義した名前は、メソッドの中から直接参照できません。
第 7 章は、ファイル入出力、オブジェクトの文字列表現、イテレーター、ジェネレーター、コンテキストマネージャー、ディスクリプタ、抽象基底クラス、特殊メソッドを扱います。ディスクリプタは、属性の参照や代入を __get__ や __set__ を持つオブジェクトに委ねる仕組みで、メソッドの呼び出しや classmethod、staticmethod、property はこの仕組みの上に組まれています。本書のディスクリプタの節も、データディスクリプタと非データディスクリプタの区別に続けて、メソッドオブジェクト、classmethod と staticmethod、property を取り上げています。特殊メソッドの節は、二項演算子、比較演算子、ハッシュ値、属性アクセス、コンテナインターフェース、型チェックなどの項目を置いています。
2014 年 9 月刊と書誌の記録
本書は 2014 年 9 月の刊行で、第 8 章のガベージコレクションの節には「Python 3.4 以降のガベージコレクション」という項があります。CPython のメモリ管理は参照カウントを基本とし、参照カウントだけでは回収できない循環参照を ガベージコレクション が検出して回収します。国立国会図書館の書誌では、出版者はオライリー・ジャパンとオーム社 (発売) と記録されています。Python の入門から実務までの本の選び方は Python 本の選び方 にまとめています。
本書は、Python の特徴と実行から、式とデータ型、文、関数とクラス、データ型とプロトコル、処理系の内部の話題までを全 8 章に収めています。
言及した記事 (4 件)
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
関連記事
Python 本の選び方 - 独学の最初の 1 冊から実務品質まで
Python 本の選び方を「動機」から逆算して整理。プログラミング未経験の最初の 1 冊、業務自動化に直結する本、型ヒントとコード品質で実務水準へ進む本まで、2026 年 8 月時点の定番を独学ルートに沿って解説します。
本の選び方に正解はない
どの本を選べばいいか迷って決められない。同じテーマの入門書は扱う基礎が大きく重なるため、どれからでも学べます。確認すべき 1 点と、迷いを終わらせる決め方を解説します。
本に書いてあることが古くても学べることはある
プログラミングの世界は変化が速く、本の内容がすぐ古くなると言われます。でも、古い本からでも学べることはたくさんあります。何が古くなり、何が古くならないのかを解説します。
関連用語
プログラミング
コンピューターに実行させる手順をプログラミング言語で記述し、動作を作り出す行為
競技プログラミング
与えられた問題を制限時間内に正確 / 高速に解くプログラミング競技
構造化ログとは - JSON ログの設計と検索性
構造化ログとは、ログを JSON など機械可読な形式で出力し、フィールド単位の検索 / 集計を可能にするロギング手法。非構造化ログとの違い、含めるべきフィールド、失敗パターンを解説
グラフアルゴリズム
ノードとエッジで構成されるグラフ構造に対する探索 / 最短経路 / 接続性の分析アルゴリズム
依存グラフとは - モジュール間の依存関係を可視化する方法
依存グラフはパッケージやモジュール間の依存関係を有向グラフで表現する手法。循環依存の検出 / ビルド順序の決定 / 影響範囲分析での活用法を解説
Ruby
開発者の生産性と楽しさを重視した、日本発のオブジェクト指向プログラミング言語