デジタルネイチャー生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂の表紙

デジタルネイチャー生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂(デジタル ネイチャー セイタイケイ オ ナス ハンシンカシタ ケイサンキ ニヨル ワヒ)

著者:
落合陽一(オチアイ,ヨウイチ)
出版社:
第二次惑星開発委員会
出版日:
2018年06月
ISBN:
9784905325093
在庫:
在庫あり
★★★⯨☆3.93(41 件)
中級者向け
デジタルネイチャー未来技術社会変革パラダイムシフト人文科学哲学ポストヒューマニズムシンギュラリティ経済理論民主主義

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言及数
756

書籍紹介

デジタルネイチャー、それは落合陽一が提唱する未来像であり彼のマニフェストだ。ポストモダンもシンギュラリティも、この「新しい自然」の一要素にすぎない。否応なく刷新される人間と社会。それは幸福の、経済の、民主政治の再定義をもたらす。新たなるパラダイムはここから始まる。

技書の森解説

計算機と物質世界の境界が溶け、両者が一体の「自然」として立ち現れる - 落合陽一が「計算機自然 (デジタルネイチャー) 」と名づけたこの世界観を、メディア論・哲学・計算機科学を横断しながら論じた思想書です。 2018 年刊行。技術的なハウツーを提供する本ではなく、計算と物質の融合がもたらす存在論的な転換を、著者の研究実践と哲学的思索を重ねて描いています。

議論は多層的で、ベンヤミンの複製技術論からマクルーハンのメディア論、そして波動光学やコンピュテーショナル・フォトグラフィの実装まで、一つの思想を支えるために異なる分野の概念が次々と動員されます。読みやすさよりも思考の密度を優先した文体のため、一読で全体を見通すのは容易ではありません。

本書を手に取る意義は、テクノロジーを道具としてではなく「新しい自然環境」として捉え直す視座を得ることにあります。技術者がコードの外にある社会的・哲学的文脈に目を向けるきっかけとして、あるいはメディアアートや情報社会論に関心を持つ人が計算機科学側の語彙に触れる入口として、独自の位置を占める一冊です。

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