スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ

スタッフエンジニアマネジメントヲコエルリーダーシップ

スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップの表紙
エンジニアのキャリア / 思考
著者:
Will Larson / 増井 雄一郎 / 長谷川 圭(ウィルラーソン / マスイユウイチロウ / ハセガワケイ)
出版社:
日経 BP
出版日:
2023年05月04日
ISBN:
9784296070558
在庫:
在庫あり
3.83(14 件 / 楽天ブックス)
上級者向け
スタッフエンジニアテクニカルリーダーシップエンジニアリングキャリアソフトウェアエンジニアリーダーシップ開発技術的管理 seniorエンジニアリングエンジニアリングマネジメントプロフェッショナル成長技術リーダー

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言及数
433位
総合474位 ↑ 2 ランクアップ 言及 11 件・うち記事 6 件を掲載
出版前出版日02420222023202420252026

書籍紹介

ソフトウェアエンジニアが、マネジャーや CTO といったマネジメント職に進むのではなく、技術力を武器にテクニカルリーダーシップを発揮して、エンジニアリング職のキャリアパスを登っていくための「指針」と「あり方」を示します。

「スタッフエンジニア (超上級エンジニア)」になるには
どんなスキルを身につければいいのだろうか?

技術的な能力さえあればいいのだろうか?

なった人は、具体的に何をしたのだろう?

その仕事を楽しむには、どうしたらいいのだろうか?

これらの疑問に答えるのが本書の目的だ。

■「解説」から
本書は 2 部構成になっており、第 1 部でスタッフエンジニアの役割とあり方を解説。第 2 部 (おもに第 5 章) で現役のスタッフエンジニアのインタビューを通してその実像を掘り下げています。

私のおすすめの読み方は、まず第 5 章のインタビューを 2〜3 人分読んでから、第 1 部を読み進めることです。とくにある程度経験を積まれたエンジニアの方は、第 5 章に登場するスタッフエンジニアの具体的なエピソードに大いに共感されることと思います。その共感を胸に第 1 部を読むことで、スタッフエンジニアに求められる役割が自然と腑に落ちるのではないでしょうか。

原書では 14 人のスタッフエンジニアのインタビューが掲載されています。いずれも個人的な経験にもとづいた具体的な内容で、これからスタッフエンジニアを目指す人にとって大いに参考になるでしょう。ただし、これらは米国での話であり、日本周辺での現状も気になるところです。そこで日本語版では、原著のインタビューに加えて、日本人のスタッフエンジニア 4 人に新たにインタビューし、貴重な経験とそれを支える志を明かしてもらいました。

■第 1 部 スタッフとして活躍するために

・第 1 章 全体像

・第 2 章 スタッフとしての役割

・第 3 章 スタッフプラスの肩書を得る

・第 4 章 転職を決断する

■第 2 部 スタッフたちの実像
・第 5 章 スタッフエンジニアのストーリー

・第 6 章 最後に

・補章 スタッフになるための情報源

・解説 by 増井雄一郎

技書の森解説

『スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ』 (Will Larson 著、増井 雄一郎 解説、長谷川 圭 訳、日経 BP、2023 年 5 月刊) は、ソフトウェアエンジニアがマネジャーや CTO といったマネジメント職に進むのではなく、技術力を武器にテクニカルリーダーシップを発揮してキャリアを登っていくための指針とあり方を示す書籍です。原タイトルは Staff Engineer で、版元の紹介文は、スタッフエンジニアになるにはどんなスキルが要るのか、なった人は具体的に何をしたのか、その仕事をどう楽しむのかといった疑問に答えることを本書の目的に掲げています。管理職とは別の道で影響力を広げたい、経験を積んだエンジニアに向いた一冊です。

2 部構成、役割の解説とスタッフエンジニアたちのインタビュー

目次は 2 部構成です。第 1 部のスタッフとして活躍するためには、第 1 章の全体像、第 2 章のスタッフとしての役割、第 3 章のスタッフプラスの肩書を得る、第 4 章の転職を決断するの 4 章で、役割とあり方を解説します。第 2 部のスタッフたちの実像は、第 5 章のスタッフエンジニアのストーリー、第 6 章の最後に、補章のスタッフになるための情報源で構成され、巻末に増井 雄一郎による解説が付きます。その解説によると、第 2 部はおもに第 5 章のインタビューで実像を掘り下げる部分で、原書には 14 人のスタッフエンジニアのインタビューが掲載されています。日本語版では、米国の事例に加えて日本人のスタッフエンジニア 4 人に新たにインタビューしています。解説者は、まず第 5 章のインタビューを 2〜3 人分読んでから第 1 部へ進む順番を勧めています。

技術職の上位職位が求められるようになった背景

ソフトウェア企業では長いあいだ、シニアエンジニアの先に用意された昇進の道がマネジメント職だけという構図が珍しくありませんでした。技術で成果を出してきた人が、人を管理する役割へ移るか、同じ等級に留まり続けるかを選ばされることになり、組織にとっても技術の判断を担える人材を失いやすい形でした。スタッフやプリンシパルといった職位を管理職と並べて置く技術職のキャリアラダーは、この分岐を解消するための仕組みです。こうした職位の仕事は、一つのチームの中でコードを書くことよりも、複数のチームにまたがる設計の方向を揃える、長く手が付かない 技術的負債 の返済を組織の優先事項に載せる、大きな判断の理由を ADR のような形で残して後から追えるようにする、といった領域に広がります。いずれも成果が見えにくく評価の物差しも定まりにくいため、役割を言葉にして周囲と期待を揃えること自体に価値があります。

シニアの先の技術職を考える人に効く読み方と、向かない読者

本書が効くのは、シニアエンジニアとして実績を積み、次の段階で何を期待されるのか、自分の職場にその職位が無い場合にどう動くのかを考え始めた人です。第 1 部で役割の全体像をつかみ、第 2 部で実在のエンジニアの経験を読むことで、抽象的な役割の説明を自分の仕事に重ねて考えられます。日本人 4 人のインタビューが加わっている点は、米国企業の事例だけでは自分の職場に当てはめにくいと感じる人にとって、判断の手がかりになります。

一方で、担当する開発タスクを確実にこなす力をつけている段階の人には、扱う課題が少し先の話に感じられるかもしれません。また、本書はコードや設計手法の解説書ではなく、技術職の上位職位の役割とキャリアの進め方を扱う本です。人を育て評価する管理職の道を選びたい場合は、チーム開発とマネジメントの本 から選ぶほうが目的に沿います。

技術から離れずに組織への影響力を広げたい人、昇進の基準が曖昧なまま上位職位を目指していて何をすればよいかの手がかりが欲しい人にとって、役割の解説と多くの実例を一冊で行き来できる本書は、自分の次の一歩を具体的に描くための確かな材料になります。

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