エンジニアのためのマネジメント入門

エンジニアノタメノマネジメントニュウモン

エンジニアのためのマネジメント入門の表紙
デザイン / グラフィックス
著者:
佐藤 大典(サトウ ダイスケ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2023年03月09日
ISBN:
9784297133344
在庫:
在庫あり
3.2(5 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
エンジニアリングマネジメントチームマネジメントリーダーシップコミュニケーションスキル会議運営ソフトスキルキャリア開発マネジメント基礎エンジニアキャリアリーダーシップ開発

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言及数
107位
総合365位 ↑ 4 ランクアップ 言及 27 件・うち記事 24 件を掲載
出版前出版日03620222023202420252026

書籍紹介

エンジニアのためのマネジメント入門書です。

エンジニアのキャリアパスの 1 つに「マネジメント」があります。

エンジニアリング領域の知見を生かして、複数のチームメンバーをマネジメントする。エンジニアリングマネージャーとも呼ばれる、この仕事は、エンジニアにとっては多くの場合未知の領域です。エンジニアリングとマネジメントでは求められるスキルも異なり、仕事の進め方も大きく異なるからです。

マネジメントを成功させるには、マネジメントの知識を学び、エンジニアからマネージャーへの「転職」ともいえる大きな変化を乗り越える必要があります。

本書ではマネジメントの基礎知識や実践的なトピックを扱い、エンジニアがマネージャーとして働くための第一歩を解説します。
第 1 章 こんにちは、マネージャー

1-1. あなたは転職した

1-2. マネジメントのはじまり

1-3. エンジニアリングマネージャーとは何か

1-4. 本書の読み方

第 2 章 対話の基礎を学ぶ

2-1. コミュニケーションを支える技術

2-2. 対話のフレームワーク

2-3. 会議の進め方

第 3 章 チームをエンジニアリングする

3-1. マネージャーが「指示待ちチーム」を作ってしまう

3-2. リーダーシップスタイルを使いこなす

3-3. 良いチームの作り方

3-4. 別れと向き合う

3-5. 良いチームが価値を生むとは限らない

第 4 章 組織のマネジメント

4-1. 組織構造は語る

4-2. 組織とシステム

4-3. 組織は人から成る

第 5 章 戦略実現のためのマネジメント

5-1. 戦略とは何か

5-2. 内部環境と外部環境

5-3. 戦略の実行

5-4. 組織デザイン

5-5. 決断せよ、マネージャー

第 6 章 人材の成功にコミットする

6-1. 人材採用の進め方

6-2. 育成のための人材の評価

第 7 章 技術とわたしのマネジメント

7-1. テクノロジーマネジメント

7-2. セルフマネジメント

技書の森解説

エンジニアとして働いてきた人が、複数のメンバーを率いるマネージャーの役割を任された時に、最初の 1 冊として読むことを想定した入門書です。『エンジニアのためのマネジメント入門』は佐藤大典 の著作で、技術評論社から 2023 年 3 月に刊行されました (版元の発売日は 2023 年 3 月 9 日)。版元はこの仕事を、エンジニアリングの知見を生かして複数のチームメンバーをマネジメントする、エンジニアリングマネージャーとも呼ばれる仕事と紹介しています。エンジニアリングとマネジメントでは求められるスキルも仕事の進め方も大きく異なるため、エンジニアからマネージャーへの「転職」ともいえる変化を乗り越える必要がある、というのが本書の出発点です。

全 7 章の構成、1 対 1 の対話から組織と戦略へ

第 1 章「こんにちは、マネージャー」は「あなたは転職した」という節から始まり、マネジメントのはじまり、エンジニアリングマネージャーとは何か、本書の読み方を置きます。第 2 章「対話の基礎を学ぶ」はコミュニケーションを支える技術、対話のフレームワーク、会議の進め方を扱い、第 3 章「チームをエンジニアリングする」はリーダーシップスタイルの使い分けや良いチームの作り方へ進み、「別れと向き合う」という節も置いています。第 4 章「組織のマネジメント」と第 5 章「戦略実現のためのマネジメント」で視野はチームの外へ広がり、第 6 章「人材の成功にコミットする」は人材採用の進め方と育成のための人材の評価、第 7 章「技術とわたしのマネジメント」はテクノロジーマネジメントとセルフマネジメントで締めくくられます。目の前の 1 人との対話から始めてチーム、組織、戦略へと範囲を広げ、最後に技術と自分自身の管理へ戻ってくる並びと読めます。NDL の書誌によると、巻末には参考文献と索引があります。

指示待ちチームとリーダーシップ、コードを書く仕事との違い

エンジニアの仕事は、自分の手で書いたコードや設計という形で成果が見えます。マネージャーになると成果の単位は自分の出力ではなくチームの出力に変わり、自分で手を動かすほど、かえってメンバーが考える余地を奪うことがあります。第 3 章の最初の節が「マネージャーが「指示待ちチーム」を作ってしまう」と、原因をマネージャーの側に置いた題になっているのは、この転換の難しさを正面から扱う構成と読めます。続く節で状況に応じてリーダーシップスタイルを使いこなすこと、良いチームの作り方を取り上げたうえで、「良いチームが価値を生むとは限らない」という節で章を閉じている点も、チームの雰囲気づくりそのものを目的にしないという順序の表れと読めます。

組織構造とシステム、戦略の実行まで含む入門書

入門書でありながら、本書は組織と戦略に 2 章を割いています。第 4 章には「組織構造は語る」「組織とシステム」「組織は人から成る」という節が並びます。ソフトウェア開発では、組織のコミュニケーションの構造がシステムの設計に映るという経験則が コンウェイの法則 として知られており、チームの分け方はそのまま作られるシステムの境界に影響します。エンジニア出身のマネージャーが組織を考える意味はここにあります。第 5 章は戦略とは何かという問いから、内部環境と外部環境、戦略の実行、組織デザインへ進み、「決断せよ、マネージャー」という節で終わります。日々の対話や会議の運営だけでなく、チームが何のために存在するのかを上位の戦略とつなげて考える段階までを、1 冊の中で見通せる設計です。

マネジメントに踏み出すエンジニアと新任マネージャーに

版元がすすめる読者は、マネジメントに興味のあるエンジニア、昇進してマネジメントの必要性が出てきたエンジニア、新人のエンジニアリングマネージャー、マネジメントの基礎をおさらいしたいマネージャーの 4 つです。版元のプロフィールによると、著者は 1986 年北海道生まれで、2010 年から音楽スタートアップ企業でソフトウェア開発や新規事業の立ち上げに携わり、その後は大手 E コマース企業や OMO スタートアップ企業でマネジメントや組織開発に従事してきました。一方、採用や評価の制度設計を本格的に作り込みたい場合は、第 6 章が採用と評価の 2 節で構成されていることを踏まえ、人事の専門書と組み合わせるほうが目的に届きます。マネジメント本の選び方を段階別に整理した チーム開発とマネジメント本のガイド と合わせて読む順を考えるのもよいでしょう。マネージャーの肩書が付いたばかりで何から手を付ければよいか分からない人にとっては、仕事の全体像を 7 章で一通り見渡せるため、最初の数か月の迷いを減らす 1 冊になります。

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